プラデス総合3位! ツール・ド・台湾2023最終ステージ

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ツール・ド・台湾2023 第5ステージは、台湾第三の都市である高雄市をスタートし内陸の山岳地帯を一回りして戻ってくる146.44km。山岳・スプリントポイント共に3カ所設置されており、各賞のジャージやボーナスタイムを狙うライダーによってアグレッシブな展開が予想される。そして、終盤のプロファイルは大集団でのスプリントになりやすいコースレイアウト。

前日のステージでレイモンド・クレダーのイエロージャージを失ったJCL TEAM UKYOだが、トップから7秒差の総合3位のベンジャミ・プラデス、14秒差の総合21位に小石祐馬が上位に位置しており、昨日までのジャージを守る立場から戦う立場になったことで、脚質にバリエーションのある選手たちでステージ優勝のチャンスも狙い戦える日となった。

ツール・ド・台湾2023第5ステージ JCL

ツール・ド・台湾2023第5ステージ JCL

スタート地点

 

レースはスタート直後から各チームの激しいアタックの応酬が繰り広げられる。ここにはエスケープを狙う小石や石橋学が積極的に仕掛ける。約1時間リードする選手が入れ替わる緊張状態の続いた末、ようやく形成した7人のエスケープに山本大喜が入る。

7人はしばらく逃げるも、ケルンファルマがここにメンバーが乗せていないのを危険視して追走を開始。一度この逃げをキャッチしかけるタイミングでケルンファルマを含む数人がブリッジし、メンバーをシャッフルした結果、山本が乗ったエスケープグループは9人となり再びプロトンとのリードを広げていく。稼いだタイムギャップは約2分、この日レースを纏めるのはリーダーチームのトレンガヌとなった。まずは総合成績が僅差で入れ替わる可能性があるため、ここでの山本は総合3位のプラデスのアシストとして後手に回らないポジションと、終盤の展開によっては自身のステージ優勝を目指すことになる。

延々と逃げ続けたエスケープグループであったが、終盤は人数を減らしながらも最後のスプリントポイントも通過。そして、残り7㎞でゴールスプリントを狙うプロトンに飲み込まれレースはクライマックスを迎える。ゴール前の風向きは向かい風、500mのホームストレートに現れた大集団は道幅一杯に広がり一気にゴールへ押し寄せる。

ゴール直前で優勝を確信したのはグリーンプロジェクトのエンリコ・ザネンチェッロ、クレダーはスプリントの結果4位となった。そして、JCL TEAM UKYOは全員がプロトンでゴールを果たし5日間の戦いを終えた。

5日間690.49kmで争われたツール・ド・台湾2023はトレンガヌのジェロエン・メイヤースが総合優勝。JCL TEAM UKYOはクレダーによる途中3日間の総合リーダージャージの着用や2度のステージ2位、プラデスの総合3位、小石の総合20位で計95点のUCIポイントを獲得。

イエロージャージを守っていた時に描いていた理想のフィナーレとはならなかったが、各々がひとりのエースのために死力を尽くして戦える素晴らしいチームとなった。

ツール・ド・台湾2023第5ステージ JCL

ゴールシーン

ツール・ド・台湾2023第5ステージ JCL

ツール・ド・台湾2023で総合3位となり、ゴール後インタビューを受けるベンジャミ・プラデス

 

プラデス選手のコメント
「僅差のタイム差にミスのできないレースとなりましたが、山本選手のエスケープで冷静に運ぶことができました。中東遠征に比べ自分のコンディションも上がっているのも確認できたツール・ド・台湾。この流れを次の試合へいかしていきたいと思います。」

清水監督コメント
「今日はリーダーを守る立場でなくなった一方、各選手それぞれが戦うテーマも持って一致団結したレースができました。プラデス選手の総合3位のキープは最大のテーマとなりましたが、これを達成できたことは大きかったと感じています。続くJCL開幕戦、ツール・ド・タイと引き続き応援よろしくお願いします。」

 

第5ステージ結果(146.44km)
Ave 45.45km/h
1. ZANONCELLO Enrico(GREEN PROJECT)3:13:20″
2. OKAMOTO Hayato(AISAN RACING)+00”
3. KOVAR Stephan(HIRINKOW ADVARICS)+00”
4. KREDER Raymond (JCL TEAM UKYO) +00”
22. PRADES Benjamin(JCL TEAM UKYO) +00”

 

個人総合成績
1. MEJIERS Jeroen(TRENGANNU) 15:39:49”
2. LOPEZ Jordi(KERN FARMA)+0:01″
3. PRADES Benjamin(JCL TEAM UKYO)+0:07“ UCIポイント70P
20. KOISHI Yuma(JCL TEAM UKYO)+0:14“ UCIポイント3P
33. YAMAMOTO Masaki(JCL TEAM UKYO)+3:46“

※UCIポイントは、その他ジャージ着用やステージでの獲得を合わせて合計95P獲得

 

ツール・ド・台湾2023
期間:2023年3月12日〜3月16日
カテゴリー:UCI 2.1
ステージ:第5ステージ(2023年3月16日)
スタート地点:佛光山仏陀記念館
コース:フラット+山岳146.44km
出場:22チーム出走95人/完走94人
JCL TEAM UKYOメンバー:石橋 学、小石 祐馬、山本 大喜、レイモンド・クレダー、ベンジャミ・プラデス

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