プラデス7位、小石20位 ツール・ド・台湾2023 第4ステージ

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ツール・ド・台湾の後半戦の山場である第4ステージ。コースはスタートから上り基調で、前半は50kmかけて標高600m近くまで上る。一方、100㎞までの中盤は小さなアップダウンはあるものの大きくコースは下り基調、104km地点のスプリントポイントを過ぎると終盤は149km地点標高789mの山岳ポイントまで約45kmのヒルクライム。 頂上からゴールまでの”日月潭”周回は、第2ステージ同様やや下り基調のアップダウンの先にゴールを迎えるレイアウト。

第3ステージまでレイモンド・クレダーのリーダージャージを僅差で守るJCL TEAM UKYO。総合40位までが19秒以内にひしめく状況に逆転を狙うライバルチームの攻撃を受けやすく、厳しい展開が予想された。

ツール・ド・台湾2023 第4ステージ JCL

第4ステージはチャイニーズタイペイの選手のスタートアタックで戦いが始まる。この動きに点々と選手が追いつき10人のリードグループを形成される。この中で最も総合で上位の選手がリンコウアドバリクスのミケーレコンツァー(+40秒)。プロトンはこのエスケープグループを容認、石橋学を牽引役にタイム差の調整をはじめる。

序盤こそは3分をキープしてコントロールしていたものの、他のチームの協力を得られず、先行10人が綺麗に先頭交代を回していたことからじわじわとタイムギャップは広がる。最初の山岳を越える頃には6分と大きくなったタイムギャップ。JCL TEAM UKYOはここで山本大喜を牽引に加え、グリーンプロジェクトやケルンファルマのアシスト選手たちと協調体制を組む。

レースは後半、40kmの上りに入るとややペースの落ちた先頭グループから総合上位にいるミケールがアタック、一気にタイムを広げ独走でゴールを目指す。そして、先頭グループの更に後ろにいるプロトンも活性化。ケルンファルマのコボが揺さぶりをかけるとヴィクトワール広島のダイボールが追いつき強力な追走グループを形成する。この動きをきっかけにプロトンは人数を減らしながらハイスピードで進行していく。

ラスト20km、依然力強い独走を続けるミケーレとダイボールの差は2分、その後ろに追走のメインプロトンという構図。ラスト10kmでついにミケーレに元のエスケープグループの3人が合流すると、追手のダイボールらとのタイム差は1分半となる。

レースは残り3km、ダイボールが単独でこの先行をキャッチすると500m程後ろにはベンジャミ・プラデスや小石祐馬を含む25人程のプロトンが迫る。

ツール・ド・台湾2023 第4ステージ JCL

石橋・山本がプロトンをコントロール

ツール・ド・台湾2023 第4ステージ JCL

ゴールスプリント

 

そしてクライマックスは160km近いチェイスの末、ラスト300mに先行を飲み込み一つとなった。間髪入れずにはじまったゴールスプリント、トレンガヌの強力なアシストを受けて頭一つ抜け出しゴールへ飛び込んだのはジェロエン・メイヤー。プラデスも彼らの横に並んだがスプリンターに飲まれて7位、小石もタイム差なしの20位でレースを終えた。

JCL TEAM UKYOは先行グループをチェイスする展開でイエロージャージのクレダーが遅れをとってしまったことでリーダージャージを失ってしまったが、総合成績3位でトップから+7秒差にプラデス、+14秒差に小石(総合21位日本人最上位)を残しているだけに、最終ステージに希望を託し一丸となって戦っていく。

 

クレダー選手のコメント
「残念ですがスプリンターの自分がプロトンに残れる展開ではなかったです。チームは上りに強いベンジャミ(プラデス)とユウマ(小石選手)が上位に残っているのが救いです。気持ちを切り替え明日を戦います。」

小石選手のコメント
「一歩遅れたら希望もなくなるタイミングでもあっただけに、捨て身で石橋選手の牽引に加わってくれた山本選手に感謝で す。明日のリード次第でまだ総合上位に食い込める可能性がある限り、僕は全力で明日に賭けます。」

 

第4ステージ結果(165.57km)
Ave 41.32km/h
1. MEJIERS Jeroen(TRENGANNU)4:00:25″
2. BALLABIO Giacomo(GLOBAL6)+00”
3. PAASSCHENS Mathjs(LOTTO Distny)+00”
7. PRADES Benjamin(JCL TEAM UKYO)+00”
20. KOISHI Yuma(JCL TEAM UKYO)+00”
40. YAMAMOTO Masaki(JCL TEAM UKYO)+03:32”

 

個人総合成績 
1. MEJIERS Jeroen(TRENGANNU)12:26:29”
2. LOPEZ Jordi(KERN FARMA)+0:01″
3. PRADES Benjamin(JCL TEAM UKYO)+0:07″
21. KOISHI Yuma(JCL TEAM UKYO)+0:14“
33. YAMAMOTO Masaki(JCL TEAM UKYO)+3:46“ 

 

ツール・ド・台湾2023
期間:2023年3月12日〜3月16日
カテゴリー:UCI 2.1
ステージ:第4ステージ(2023年3月15日)
スタート地点:新竹市中心部
コース:フラット+山岳154.5km
出場:22チーム出走106人/完走95人
JCL TEAM UKYOメンバー:石橋 学、小石 祐馬、山本 大喜、レイモンド・クレダー、ベンジャミ・プラデス

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