ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 頂上ゴールの第14ステージはカラパスが2勝目

  • photo photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency

スペインで開催中の第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、9月3日にアンダルシア州コルドバ県のモントロから、ハエン県のシエラ・デ・ラ・パンデラ(カテゴリー1)頂上までの160.3kmで山岳区間の第14ステージを競い、エクアドルのリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアズ)が独走で逃げ切り、第12ステージに続いて今大会区間2勝目を上げた。
 

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■カラパスが頂上ゴールで区間2勝目を上げた (photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 
区間2位は8秒遅れでコロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ・カザクスタン チーム)、区間3位はスロベニアのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)だった。総合リーダーのラ・ロハを着たベルギーのレムコ・エヴェネプール(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)は、56秒遅れの区間8位だったが、総合首位は守る事ができた。

第14ステージは146選手が出走。スタートからアタックと吸収が続いた後、70km地点でアレクセイ・ルツェンコ(アスタナ・カザクスタン チーム)とカラパスがアタックし、最初の峠を越える前に10人の逃げ集団が形成された。その中で総合成績が最も上位だったのはカラパスだったが、14分52秒遅れの総合19位だった。

最後のシエラ・デ・ラ・パンデラで、カラパスはゴールまで残り3.5kmで逃げグループからアタックし、そのまま独走で2勝目を上げた。メイン集団では、残り4kmでアタックしたログリッチにラ・ロハのエヴェネプールは付いて行けなかった。

ログリッチは後から合流したロペスと一緒にゴールし、区間3位で4秒のボーナスタイムを獲得した。これでエヴェネプールとの総合成績でのタイム差は、1分49秒に縮まった。
 

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■ラ・ロハのエヴェネプールは総合2位のログリッチよりも48秒遅れてゴールした (©SprintCycling)

 
2週目の最終日となる9月4日は、標高2512mでカテゴリー超級のアルト・オヤ・デ・ラ・モラ(シエラ・ネバダ)頂上にゴールする第15ステージが行われる。アルト・オヤ・デ・ラ・モラは全長19.3kmの登坂で、平均勾配は7.9%だ。

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●第15ステージのコースプロフィール(MAP : Unipublic)

 
■区間2勝目を上げたカラパスのコメント
「今日は我々にとって非常に重要なステージで、先日行った事を繰り返す事ができると知っていた。逃げるのには長い時間がかかったが、最後は正しいタイミングでボクはそこに居た。最後の上りはよく知っていた。それは非常にハードだと知っていたので、希望を失わずに自分自身のペースをセットしようとした。

これは偉大なステージで、ボクの記録にとってもボクにとっても本当に重要だ。何よりも多くのやる気を与えてくれる。明日も非常に良く知っているステージで、近くに長年住んでいる。だからこのテリトリーは知っているので、我々はトライするだろう」
 

■第14ステージ結果
[9月3日/モントロ~シエラ・デ・ラ・パンデラ/160.3km]
1. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) 4h 09’ 27’’
2. MIGUEL ANGEL LOPEZ )ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 00’ 08’’
3. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 00’ 08’’
4. JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 00’ 27’’
5. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 00’ 36’’
6. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00’ 36’’
7. THYMEN ARENSMAN (TEAM DSM / NED) + 00’ 51’’
8. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) + 00’ 56’’
9. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 00’ 56’’
10. WILCO KELDERMAN (BORA – HANSGROHE / NED) + 01’ 24’’

■第14ステージまでの総合成績
1. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) 52h 21′ 33’’
2. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 01’ 49’’
3. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02’ 43”
4. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS / ESP) + 03’ 46’’
5. JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) + 04′ 53”
6. MIGUEL ANGEL LOPEZ )ASTANA QAZAQSTAN TEAM / COL) + 06′ 02’’
7. JOAO PEDRO GONÇALVES ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES / POR) + 06’ 49’’
8. WILCO KELDERMAN (BORA – HANSGROHE / NED) + 06’ 56’’
9. TAO GEOGHEGAN HART (INEOS GRENADIERS /GBR) + 08’ 49’’
10. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM /AUS) + 09’ 12’’

[各賞]
■ポイント賞:MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
■山岳賞:JAY VINE (ALPECIN – DECEUNINCK / AUS)
■新人賞:REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL)
(※第15ステージは JUAN AYUSO PESQUERA (UAE TEAM EMIRATES / ESP) が着用)
■チーム成績:UAE TEAM EMIRATES (UAE)
■敢闘賞: LUIS LEON SANCHEZ (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP)
 

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■今季で引退するニバリ(左)とバルベルデ (photo : Unipublic / Cxcling)

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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