2022ジャパンカップサイクルロードレース 海外10チームが出場決定

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栃木県宇都宮市で2022年10月14日(金)〜16日(日)の日程で開催する、アジア最高位の自転車ワンデイロードレース「2022 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE(2022ジャパンカップサイクルロードレース)」に出場する海外チームが決定した。

世界トップカテゴリーであるUCIワールドチームからは、2015・2019年2大会優勝のバウケ・モレマ(オランダ)が所属する「トレック・セガフレード」、新城幸也が所属する「バーレーン・ヴィクトリアス」、自転車王国フランスのレースシーンを支えてきた老舗チーム「コフィディス」、中根英登の凱旋が期待される「EFエデュケーション・イージーポスト」、ツール・ド・フランスを4回制したクリストファー・フルーム(イギリス)を要する「イスラエル・プルミエテック」、今季限りで引退を表明しているフィリップ・ジルベール(ベルギー)の出場が期待される「ロット・スーダル」の6チームが参戦。

UCIプロチームからは、ジャパンカップではおなじみの「チームノボノルディスク」と、初出場となるスペインのチーム「エウスカルテル・エウスカディ」の2チーム、UCIコンチネンタルチームから2チームの計10チームが宇都宮に集結する。

 

2022ジャパンカップサイクルロードレース出場決定チーム

UCIワールドチーム 6チーム

TREK-SEGAFREDO(TFS/USA)
トレック・セガフレード(アメリカ)
アメリカの⾃転⾞ブランド・トレック社と、イタリアの飲食チェーンのセガフレードザネッティ社が共同でメインスポンサーを務める。山岳、平坦ともに得意とするチームで、古賀志林道のアップダウンや宇都宮中⼼市街地のクリテリウムでも実⼒を発揮するはず。エース格のバウケ・モレマ(オランダ)は、ジャパンカップ2015年大会と2019年大会の2回優勝。宇都宮での戦いを知り尽くしており、3度目の優勝をかけて来⽇することに期待。今年のツール・ド・フランス第13ステージ優勝のマス・ピーダスン(デンマーク)などタレントが控え、ぜひともベストな布陣を組んでほしいところ。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

BAHRAIN VICTORIOUS(TBV/BRN)
バーレーン・ヴィクトリアス(バーレーン)
中東バーレーンの国家プロジェクトによるサイクリングチーム。注目は何といっても、新城幸也(⽇本)の走りだ。2015年には優勝まであと⼀歩まで迫っており(3位)、「今年こそ!」との期待も⾼まる。今季は全⽇本選⼿権で優勝しており、⽇本チャンピオンジャージでの凱旋も待ち遠しい。チームは山岳を得意としており、今年のジロ・デ・イタリア個人総合3位のミケル・ランダ(スペイン)や、同じくミラノ〜サンレモで勝ったマテイ・モホリッチ(スロベニア)が来⽇できれば優勝候補に挙がる。今大会の出場予定チームでは群を抜くチーム⼒を誇る。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

COFIDIS(COF/FRA)
コフィディス(フランス)
メインスポンサーはフランスの消費者⾦融会社。現体制での運営は1996年からで、スポンサーの移り変わりが激しいロードレース界にあって古参のチームであり、⾃転⾞王国フランスのレースシーンを⻑く⽀えてきた。チームリーダーのヨン・イサギレ(スペイン)は上り・下りとも得意とし、ジャパンカップのような⼀発勝負のレースで強さを発揮する。シモン・ゲシュケ(ドイツ)も今年のツール・ド・フランスで山岳賞争いを繰り広げるなど、上りへの対応⼒は⾼い。若⼿のヴィクトール・ラフェイ(フランス)やアクセル・ザングル(フランス)も成⻑しており、⽇本で大仕事をやってのける可能性を秘めている。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

EF EDUCATION–EASYPOST(EFE/USA)
EFエデュケーション・イージーポスト(アメリカ)
世界最大規模の語学学校ならびに留学エージェントのEFエデュケーションファースト社と、ソフトウェア開発を専門とするイージーポスト社が共同スポンサーを務める。チームとしてはジャパンカップで何度も来⽇しており、⽇本でのファン獲得にも熱⼼。⽇本のレースシーンから羽ばたいた中根英登(⽇本)の今大会への凱旋も期待が膨らむ。その他、⽇本人スタッフが多数所属しており、彼らの活躍を目にする絶好の機会だ。今年のツール・ド・フランスではマウヌス・コートニルスン(デンマーク)がステージ1勝を挙げ、明るいキャラクターも相まって世界的な人気に。あの愛嬌を⽇本でも⾒られるだろうか。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

ISRAEL-PREMIERTECH(IPT/ISR)
イスラエル・プルミエテック(イスラエル)
イスラエルの国家プロジェクトに、カナダの農業・園芸関連企業のプルミエテック社が参画する形で現体制のチームとなる。目玉は、ツール・ド・フランスを4回制したクリストファー・フルーム(イギリス)の来⽇があるか。2019年に負った大けがからの回復途上にありベストコンディションではないが、親⽇家としての⼀面を持つだけに多くの⽇本のファンを喜ばせてほしい。⼀発勝負のレースに強いマイケル・ウッズ(カナダ)や、今年のツール・ド・フランスでステージ優勝したサイモン・クラーク(オーストラリア)、ユーゴ・ウル(カナダ)らが出場となれば、優勝候補の⼀角に。古賀志林道を攻略できるだけの戦⼒は揃っている。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

 

LOTTO SOUDAL(LTS/BEL)
ロット・スーダル(ベルギー)
ベルギーの宝くじ公社ロット社と、シーリング・コーキング材を製造・販売するスーダル社が共同でタイトルスポンサーを務める。チームのルーツは1985年からと⻑く、運営⺟体を変えながらもトップチームを維持してきた。しかし、ここ数年は調⼦が上がらず、UCIワールドチームからの陥落危機にある。そのため、ジャパンカップには世界トップクラスの座維持をかけてやってくる。目下の注目は、今季限りで引退を表明しているフィリップ・ジルベール(ベルギー)が来⽇するか。2011年には伝統の「アルデンヌクラシック」を全制覇し、2012年には世界王者にも輝いたビッグスター。出場が決まればキャリア最終レースとなる公算が⾼い。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

UCIプロチーム 2チーム

EUSKALTEL–EUSKADI(EUS/ESP)
エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)
バーレーン・ヴィクトリアスに所属するミケル・ランダが⽴ち上げたスペイン・バスク州の⾃転⾞財団「フンダシオン・エウスカディ」を⺟体とし、同州の通信事業会社エウスカルテル社がメインスポンサーとして参画する。スペインで最もサイクリング熱が⾼いバスク州の⽀援を受け、所属選⼿もほとんどが同州で生まれ育った選⼿で構成される。チームとしての大きな成果こそあまりないが、フアンホセ・ロバト(スペイン)やルイスアンヘル・マテ(スペイン)といったベテランが若い選⼿たちを引っ張る。バスク出身の選⼿たちは伝統的に上りに強く、古賀志林道から世界へ羽ばたく選⼿が出るかもしれない。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

TEAMNOVONORDISK(TNN/USA)
チーム ノボ ノルディスク(アメリカ)
所属選⼿全員が1型糖尿病患者からなるプロサイクリングチーム。メインスポンサーのノボノルディスク社は糖尿病領域をメインとする製薬会社である。チームのミッションは、「糖尿病とともに生きる人々を元気づけ、治療に積極的に取り組み、それぞれの人生の目標に向けて生きていくことを応援する」。チーム、そして選⼿たちは世界各地のレースを転戦し、そのミッションを体現している。ジャパンカップの常連チームでもあり、2014年以降連続出場中。このチーム⼀筋で10年目を迎えたイタリア人ライダー、アンドレア・ペロン(イタリア)がエースとして奮闘している。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

UCIコンチネンタルチーム 2チーム

LJUBLJANA GUSTO SANTIC(LGS/SLO)
リュブリャナ・グスト・サンティック(スロベニア)
スロベニアの首都・リュブリャナを本拠地とするサイクリングチーム。チームバイクのグストは台湾のブランド。同国を代表するチームであり、今をときめくロードレース界のスター、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)も若き⽇はこのチームで鍛錬を重ねた。2018年大会ではチームの⼀員としてジャパンカップにも参戦(11位)。また、栃木県出身の雨澤毅明さんが2019年から2年間所属したことも、多くの人に馴染み深い。今季はカルロ・ジュリセヴィッチがスロベニア選⼿権を制覇。チャンピオンジャージでの来⽇に期待が膨らむ。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

 

TERENGGANU POLYGON CYCLINGTEAM(TSG/MAS)
トレンガヌ・ポリゴン・サイクリング・チーム(マレーシア)
⾃転⾞競技が国技のマレーシアを代表するロードレースチームで、UCIアジアツアーを中⼼に各地を転戦し好成績を挙げている。マレーシア人ライダーはもとより、経験・実績が豊富な他国籍の選⼿も所属しており、山岳・平坦とレイアウトを問わず⼒を発揮する。メトケル・エヨブはアフリカの雄・エリトリア出身で、登坂⼒はUCIワールドツアー勢にも引けを取らない。古賀志林道での上りっぷりに注目だ。スプリンターのサレー兄弟はそのスピードと勝負強さでマレーシアの国⺠的英雄。ともに数年来、⽇本のレース出場を熱望しており、来⽇が決まればクリテリウムの優勝候補に挙がる。

ジャパンカップ2022 出場チーム

 

2022ジャパンカップサイクルロードレース概要

大会名称:2022 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
大会コンセプト:「Japan Cup is Back!~世界の疾走(かぜ)を体感せよ~」
開催日程:2022年10月14日(金)〜16日(日)
開催地:栃木県宇都宮市

出場チーム:全18チーム(予定)
主催:宇都宮市
主管:日本自転車競技連盟、ジャパンカップサイクルロードレース実行委員会、NPO法人ジャパンカップサイクルロードレース協会
公認:国際自転車競技連合(UCI)
※ジャパンカップサイクルロードレースは、UCIプロシリーズ
http://www.japancup.gr.jp/

■ チームプレゼンテーション
開催日:2022年10月14日(金)
会場:オリオンスクエア(栃木県宇都宮市オリオン市民広場)

■2022ジャパンカップクリテリウム
開催日:2022年10月15日(土)
会場:栃木県・宇都宮市大通り周回コース

■2022ジャパンカップサイクルロードレース
開催日:2022年10月16日(日)
会場:栃木県・宇都宮市森林公園周回コース

問い合わせ先

ジャパンカップサイクルロードレース
http://www.japancup.gr.jp/