パリ〜ツール2019でベルギーのワライスが逃げ切り優勝

フランスのパリ~ツール(ヨーロッパツアー1.HC)が10月13日に開催され、ベルギーのイェーレ・ワライス(ロット・スーダル)が独走で逃げ切り、2014年に続いて2度目の優勝を果たした。

2位にはオランダのニキ・テルプストラ(トタル・ディレクトエネルジー)、3位にはベルギーのオリヴェル・ナーゼン(AG2R・ラモンディアル)が入った。

 

パリ〜ツール2019

(©Bettiniphoto)

 

かつてスプリンターのクラシックと呼ばれていたパリ〜ツールは、昨年からコースが一新し、残り50kmにブドウ畑の中の未舗装の農道を走るセクションが9カ所含まれるようになった。昨年この未舗装路ではパンクが続出し、ドゥクーニンク・クイックステップのパトリック・ルフェーブルGMは、彼のチームがこのレースを走るのはこれが最後だと宣言し、実際今年は参加しなかった。

レースは昨年新コースを独走で逃げ勝ったデンマークのセーレンクラーク・アンデルセン(チームサンウェブ)が、未舗装路区間に入る前から逃げ続け、最初の未舗装路区間で独走を始めた。しかし、残り44kmの3つ目の未舗装路区間で、彼は不運にもパンクに見舞われてしまい、単独で追走していたワライスに追い越されてしまった。

先頭に立ったワライスは、すぐ後続に1分以上のタイム差を付けて逃げ続けた。最後はテルプストラとナーセンが追い上げたが、残り1kmのフラムルージュでタイム差はまだ47秒あった。ワライスは2度目の勝利をゆっくりと味わいながらフィニッシュラインを通過し、最後はバイクを高々と持ち上げていた。

 

■パリ〜ツールでプロとして2度目の優勝を果たしたワライスのコメント
「シーズンを終えるのにこれほど良い方法はない。この2週間は本当に調子が良いと感じていたから、ボクはとりわけパリ〜ツールに集中していた。このレースは自分に向いているからね。

正直言って、最初の選別をするために攻撃はしたが、突然先頭で一人になってしまったんだ。小さい集団になるだろうと思っていたが、それは起こらなかった。アンデルセンがパンクした時、ボクは完全に独力で走っていた。こういったコースではレースをコントロールするのは難しく、一対一の戦いになるのだと気がついた。

いくつかの場所では向かい風だったが、ボクはこのコースを徹底的に下見していて、自分の力を頼りにしていた。それが最終的に成功につながった。今日はパリ~ツールで3回目の勝利だった。2回はプロとして、1回はアンダー23の選手として勝った。

ミスター・パリ〜ツールと呼ばれるのはとても誇らしい。パリ~ツールの王様とも聞いたけど、もちろんそれは本当に特別な気分さ」

 

パリ〜ツール2019

(©Bettiniphoto)

 

■第113回パリ~ツール結果[10月13日/ヨーロッパツアー1.HC/217km]
1. JELLE WALLAYS (LOTTO SOUDAL / BEL) 05H 34′ 20”
2. NIKI TERPSTRA (TOTAL DIRECT ENERGIE / NED) + 29”
3. OLIVER NAESEN (AG2R LA MONDIALE /BEL) + 29”
4. ARNAUD DEMARE (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 36”
5. AMAURY CAPIOT (SPORT VLAANDEREN – BALOISE / BEL) + 49”
6. AIME DE GENDT (WANTY – GOBERT CYCLING TEAM / BEL) + 49”
7. LARS BAK YTTING (TEAM DIMENSION DATA / DEN) + 51”
8. BERT DE BACKER (VITAL CONCEPT – B&B HOTELS / BEL) + 53”
9. KEVYN ISTA (WALLONIE BRUXELLES / BEL) + 53”
10. JULIEN VERMOTE (TEAM DIMENSION DATA / BEL) + 53”

 

パリ〜ツール2019

(©Bettiniphoto)

 

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