イル・ロンバルディア2019でオランダのモレマが初優勝

イタリアのレースシーズンを締めくくる第113回イル・ロンバルディア(UCIワールドツアー)が、10月12日にベルガモからコモまでの243kmで開催され、オランダのバウケ・モレマ(トレック・セガフレード)が独走で逃げ切り、初優勝を果たした。

2位はスペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)、3位はエガン・ベルナル(チームイネオス)だった。

 

イル・ロンバルディア2019

(photo : LaPresse)

 

モレマは終盤に越えたチビリオ峠で、メイン集団が逃げていたエマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)を吸収した直後にアタックして独走を開始した。そこからコモのゴールまではまだ18.5kmあったが、彼は途中1分近いタイム差を付けて逃げ続けた。

最後に越えたサン・フェルモ・デッラ・バッタリアの丘で、メイン集団ではベルナルがアタックを試みたが、バルベルデがそれを許さなかった。モレマはライバルたちに20秒差を付けたまま残り1kmのフラム・ルージュを通過。モニュメントと呼ばれる5大クラシックで初優勝し、故郷オランダに1981年のヘニー・クイペール以来のロンバルディアの勝利をもたらした。

追走グループは16秒遅れでゴールし、2位争いのゴールスプリントはバルベルデが22歳のベルナルを下した。

 

■ロンバルディアで初優勝したモレマのコメント
「自分がモニュメントレースで勝ったなんて信じられない。ボクは優勝候補ではなかったから、たぶん他の選手たちはボクを過小評価していたんだろう。ボクは攻撃するのに適切な瞬間を見つけた。最後の10kmはただエンジン全開で行ったよ。現実とは思えない!」

 

イル・ロンバルディア2019

(photo : LaPresse)

 

■第113回イル・ロンバルディア結果[10月12日/UCIワールドツアー/イタリア/243km]
1. MOLLEMA Bauke (TREK – SEGAFREDO / NED) 5:52:59
2. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) +16
3. BERNAL GOMEZ Egan Arley (TEAM INEOS / COL) +16
4. FUGLSANG Jakob (ASTANA PRO TEAM / DEN) +16
5. WOODS Michael (EF EDUCATION FIRST / CAN) +34
6. HAIG Jack (MITCHELTON – SCOTT / AUS) +34
7. ROGLIČ Primož (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) +34
8. BUCHMANN Emanuel (BORA – HANSGROHE / GER) +50
9. LATOUR Pierre (AG2R LA MONDIALE / FRA) +50
10. MOLARD Rudy (GROUPAMA – FDJ / FRA) +50

 

イル・ロンバルディア2019

(photo : LaPresse)

 

イル・ロンバルディア2019

モレマには8月に急死したフェリーチェ・ジモンディ追悼ジャージが贈られた (photo : LaPresse)

 

レース公式サイト