ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 第3ステージはサム・ベネットが連勝

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オランダ中部のユトレヒトで開幕した第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、オランダ最終日の8月21日にブレダがスタートとゴールの第3ステージを競い、緑のポイント賞ジャージを着たアイルランドのサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)が集団ゴールスプリントを制し、区間連勝した。
 

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■ポイント賞ジャージを着たベネットが集団ゴールスプリントで連勝した(photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 
区間2位はデンマークのマス・ピーダスン(トレック・セガフレード)、3位は英国のダニエル・マクレイ(チームアルケア・サムシック)だった。総合首位は、初日のチームタイムトライアルで優勝したオランダのユンボ・ヴィスマの中で、最上位の区間20位でゴールしたイタリアのエドアルド・アッフィーニになった。
 

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■イタリアのアッフィーニが総合首位になり、ラ・ロハを獲得した(photo : Unipublic / Sprint Cycling Agency)

 
オランダ最終日の第3ステージは、181人が出走。第2ステージで残り3km以内の落車が原因で遅れた選手たちは区間優勝者と同タイムになり、成績が修正された。これにより、ベン・オコナー(AG2R・シトロエン チーム)、ティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)、アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)、ロベルト・ヘーシンク(ユンボ・ヴィスマ)の遅れが帳消しになった。

オフィシャルスタートの合図と共に、山岳賞ジャージを着た地元オランダのユリウス・ファンデンベルヒ(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックし、7人の逃げ集団が形成された。133.8km地点に唯一あったカテゴリー4の丘で、ファンデンベルヒはトマス・デヘント(ロット・スーダル)に負けて2位で通過したが、山岳賞総合首位は守る事ができた。

集団ではレース中盤にカナダのマイケル・ウッズ(イスラエル・プルミエテック)が落車し、一度はレースに復帰したが、結局リタイアした。7人の逃げはゴールまで残り11kmで集団に吸収され、集団ゴールスプリントに持ち込まれた。

レース終盤には、この日総合リーダージャージのラ・ロハを着ていた地元オランダのマイク・トゥニセン(ユンボ・ヴィスマ)が集団の先頭を引く場面もあった。最後はポイント賞ジャージのベネットが圧倒的な強さを見せつけて区間優勝した。

22日はオランダからスペインへの移動日を兼ねた休養日になり、23日は北部バスク地方で中級山岳区間の第4ステージが行われる。

■区間連勝したベネットのコメント
「多くの選手が我々の後ろに付こうと戦っていたと思うので、とても厳しかった。彼らは内側に上がり始め、ボクを締め出した。それはかなり難しい戦いだった。チームメイトたちに感謝している。彼らは一日中働き、ステージ全体でボクの面倒を見てくれた。加速がたくさんあり、本当にナーバスな一日だった。最後はマレンが来て、それからファンポッペルだった。2日連続で勝てて本当に素晴らしいよ」

■総合首位になってラ・ロハを獲得したアッフィーニのコメント
「全てはチームタイムトライアルで優勝した事で始まった。我々のチームの母国でこれらの瞬間を共有できるのは素晴らしい事だ。オランダ人の仲間たちにはより特別だったと思うが、ボクもそうだった。ここで総合成績のリーダーになる事は、本当に素晴らしい気分だ。リーダーになれるなんてクレイジーだよ。チームとチームメイトに感謝しなければならない。彼らは実際この事を考えてくれていた。こんなプレゼントをくれて、彼らは本当に素晴らしいよ」


■第3ステージ結果

[8月21日/ブレダ(オランダ)~ブレダ(オランダ)/193.5km]
1. SAM BENNETT (BORA – HANSGROHE / IRL) 04h 05′ 53”
2. MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
3. DANIEL MCLAY (TEAM ARKEA – SAMSIC / GBR)
4. BRYAN COQUARD (COFIDIS / FRA)
5. FABIAN LIENHARD (GROUPAMA – FDJ / SUI)
6. TIM MERLIER (ALPECIN – DECEUNINCK / BEL)
7. KADEN GROVES (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO / AUS)
8. CEDRIC BEULLENS (LOTTO SOUDAL / BEL)
9. PASCAL ACKERMANN (UAE TEAM EMIRATES / GER)
10. DANNY VAN POPPEL (BORA – HANSGROHE / NED)

■第3ステージまでの総合成績
1. EDOARDO AFFINI (JUMBO – VISMA / ITA) 08h 20′ 07”
2. SAM OOMEN (JUMBO – VISMA / NED)
3. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO)
4. SEPP KUSS (JUMBO – VISMA / USA)
5. MIKE TEUNISSEN (JUMBO – VISMA / NED)
6. ROBERT GESINK (JUMBO – VISMA / NED)
7. ETHAN HAYTER (INEOS GRENADIERS /GBR) + 00′ 13”
8. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS /ECU) + 00′ 13”
9. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS /ESP) + 00′ 13”
10. PAVEL SIVAKOV (INEOS GRENADIERS /FRA) + 00′ 13”

[各賞]
■ポイント賞:SAM BENNETT (BORA – HANSGROHE / IRL)
■山岳賞:JULIUS VAN DEN BERG (EF EDUCATION – EASYPOST /NED)
■新人賞:ETHAN HAYTER (INEOS GRENADIERS /GBR)
■チーム成績:JUMBO – VISMA (NED)
■敢闘賞: PAU MIQUEL DELGADO (EQUIPO KERN PHARMA /ESP)
 

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(photo : Unipublic /Charly Lopez)

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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