ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 第2ステージはサム・ベネットが区間優勝

  • photo © BORA - hansgrohe / ©Sprintcycling

オランダ中部のユトレヒトで開幕した第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、8月20日にスヘルトーヘンボスからユトレヒトまでの175.1kmで平坦区間の第2ステージを競い、アイルランドのサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)が集団ゴールスプリントを制して区間優勝した。
 

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■アイルランドのサム・ベネットが今年最初の集団ゴールスプリントを制した (photo : © BORA – hansgrohe / Sprintcycling)

 
区間2位はデンマークのマス・ピーダスン(トレック・セガフレード)、3位はベルギーチャンピオンのティム・メルリール(アルペシン・ドゥクーニンク)だった。

総合リーダージャージのラ・ロハを着ていた地元オランダのロベルト・ヘーシンク(ユンボ・ヴィスマ)は、43秒遅れでゴール。区間4位に入ったチームメイトのマイク・トゥニセン(ユンボ・ヴィスマ)が総合首位になり、地元オランダでの最終日にラ・ロハを着て走る栄誉を得た。
 

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■オランダのトゥニセンが総合首位になり、ラ・ロハを獲得した (©SprintCycling)

 
第2ステージは182選手が出走。スタートからアタックが始まり、この日が22歳の誕生日だったパウ・ミケル(ケルンファルマ)、ユリウス・ファンデンベルヒ(EFエデュケーション・イージーポスト)、イェツェ・ボル(ブルゴス・BH)、シャビエルミケル・アスパレン(エウスカルテル・エウスカディ)、ティボ・ゲルナレック(チームアルケア・サムシック)が、今年最初の逃げグループになった。

集団はアルペシン・ドゥクーニンクがコントロールし、タイム差は大きく開かなかった。中盤にあった今年最初のカテゴリー4の丘をファンデンベルフが先頭で通過して山岳賞ジャージを獲得した後、5人の逃げはゴールまで残り58.5kmで吸収された。その後、ルイスアンヘル・マテ(エウスカルテル・エウスカディ)が単独で逃げたが、彼も残り21kmで吸収された。残り18.3kmで落車があり、ベルギーのステフ・クラス(ロット・スーダル)が今年最初のリタイア選手になってしまった。

最後は集団ゴールスプリントになり、31歳のベネットが2020年のブエルタでの区間優勝以来のグランツール区間優勝を勝ち取った。これで彼のブエルタ通算区間優勝数は4勝になった。

■久々のグランツール区間優勝を果たしたベネットのコメント
「最初にダニー・ファンポッペルが加速して連れていってくれた。それから少し待って、スピードを落とした。再びスピードを上げられないかもと、ちょっとナーバスになったが、最後に我々は後ろから上がった。ダニーが発射台になってくれた。今日はチームメイトたちのお陰だ。彼らは素晴らしい仕事をしてくれて、すごい脚でボクをフィニッシュラインまで連れていってくれた」

■ラ・ロハを獲得したトゥニセンのコメント
「実際のところ、これは計画にはなかった。すでに何日も前から言い続けているが、我々は主にログリッチの世話をするためにここに居て、今日もそれが大きな計画だった。けれど今朝、チームメイトたちがこの話をしてボクを驚かせ、もし全てが計画通りに行き、ログリッチが残り3kmへ安全に入れば、ボクが最初にフィニッシュラインを越えられるか様子を見る事ができた。それはとても特別だ。チームと関係者全員に感謝したい。

(2019年に着た)マイヨ・ジョーヌは物凄く特別だが、その後のラ・ロハはさらに特別かもしれない。もっと望むが、素晴らしい1日だったし、明日がもう楽しみだ。自分の母国で大勢の人々が応援してくれて、自分にとっても皆にとっても本当に素晴らしい」
 

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■区間優勝したベネットはポイント賞ジャージも獲得した (photo : © BORA – hansgrohe / Sprintcycling)


■第2ステージ結果

[8月20日/スヘルトーヘンボス(オランダ)~ユトレヒト(オランダ)/175.1km]
1. SAM BENNETT (BORA – HANSGROHE / IRL) 03h 49′ 34”
2. MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
3. TIM MERLIER (ALPECIN – DECEUNINCK / BEL)
4. MIKE TEUNISSEN (JUMBO – VISMA / NED)
5. PASCAL ACKERMANN (UAE TEAM EMIRATES / GER)
6. DANIEL MCLAY (TEAM ARKEA – SAMSIC / GBR)
7. ITAMAR EINHORN (ISRAEL-PREMIER TECH / ISR)
8. JAKE STEWART (GROUPAMA – FDJ ?GBR)
9. JOHN DEGENKOLB (TEAM DSM / GER)
10. KADEN GROVES (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO / AUS)
129. ROBERT GESINK (JUMBO – VISMA / NED) +00′ 43”

■第2ステージまでの総合成績(ラ・ロハ)
1. MIKE TEUNISSEN (JUMBO – VISMA / NED) 04h 14′ 14”
2. EDOARDO AFFINI (JUMBO – VISMA / ITA)
3. SAM OOMEN (JUMBO – VISMA / NED)
4. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO)
5. SEPP KUSS (JUMBO – VISMA / USA)
6. ETHAN HAYTER (INEOS GRENADIERS /GBR) + 00′ 13”
7. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS /ECU) + 00′ 13”
8. PAVEL SIVAKOV (INEOS GRENADIERS /FRA) + 00′ 13”
9. CARLOS RODRIGUEZ CANO (INEOS GRENADIERS /ESP) + 00′ 13”
10. REMCO EVENEPOEL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) +00′ 14″

[各賞]
■ポイント賞:SAM BENNETT (BORA – HANSGROHE / IRL)
■山岳賞:JULIUS VAN DEN BERG (EF EDUCATION – EASYPOST /NED)
■新人賞:ETHAN HAYTER (INEOS GRENADIERS /GBR)
■チーム成績:JUMBO – VISMA (NED)
■敢闘賞:JETSE BOL (BURGOS-BH / NED)
 

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(photo : Unipublic /Charly Lopez)

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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