ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022はファンフルーテンが総合優勝

リュールからラ・シュペル・プランシュ・デ・ベル・フィーユまでの123.3kmの上級山岳コースで行われたツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022 第8ステージは、アネミック・ファンフルーテン(モビスターチーム)が制し、総合優勝を果たした。

オランダのファンフルーテンは最後の1級山岳も難なくこなし、2日連続で区間優勝を上げて女性版ツール・ド・フランスで初代王者のタイトルを獲得した。デミ・フォレリング(チームSDワークス)は総合2位に入り、山岳賞を獲得。総合3位はカタジュナ・ニウヴィアドーマ(キャニオン//スラム)。

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト 第8ステージ

©A.S.O. / Romain Laurent

 

今大会最終日の第8ステージ、最初の40kmは逃げが決まらず集団のまま進んでいく。2級山岳のエスムイエールでアタックした選手は、デミ・フォレリング(チームSDワークス)が引く集団に吸収され、フォレリングはそのまま先頭で山岳ポイントを獲得した。

山頂を越えると、総合上位のマビ・ガルシア(UAEチーム・ADQ)、エリーズ・シャベイ(キャニオン//スラムレーシング)の2人を含む10人が逃げてタイム差を広げ始める。リー・トーマス(トレック・セガフレード)、ポーラ・パティーニョ(モビスターチーム)、グレイス・ブラウン(FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)、リヤンナ・マルクス(ユンボ・ヴィスマ)、リアーネ・リッペルト(チームDSM)、ポーリーナ・ローイアッケルス(キャニオン//スラムレーシング)、ヤーラ・カストレイン(プランター・プーラ)、コラリー・ドメイ(サンミッシェル・オベール93)。

一方、アネミック・ファンフルーテン(モビスターチーム)はメカトラブルに苦しめられ、ニュートラルゾーンから何度もバイクを交換。チームメイトのアーレニス・シエラのバイクと交換し、69km地点で集団に戻るが、チームSDワークスがペースを上げて集団は分裂。シェイラ・グティエレス、オード・ビアニックがファンフルーテンを戻そうと試みるが、ファンフルーテンは自力で1級山岳のバロン・ダルザスで差を詰める。その間にも2度もバイク交換をしなければならなかった。

総合2位に付けていたフォレリングが上りで3度アタックしてプレッシャーをかけるが、ファンフルーテンは全て反応。山頂はガルシアが先頭で通過する。

今大会最後の上り、ラ・シュペル・プランシュ・デ・ベル・フィーユ手前で、トレック・セガフレードとキャニオン//スラムレーシングが協力して逃げグループとの差を縮める。上りに入るとローイアッケルスがアタックし、ガルシアが追う。しかし、総合上位の選手達までの差は20秒となっていた。

山頂から6km地点でファンフルーテンがアタック。残り5.5kmで逃げグループに追いつくと、その勢いにはフォレリングも追いつくことができず、ファンフルーテンはそのままゴールに飛び込み区間2勝目と第1回ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフトの総合優勝を果たした。

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト 第8ステージ

©A.S.O./ThomasMaheux

 

 

アネミック・ファンフルーテン(モビスターチーム)のコメント:
コースの下見をした時からラ・シュペル・プランシュ・デ・ベル・フィーユでの勝利は狙っていた。これ以上の結果はないだろう。上りでも下りでも観客が叫んでいるのが聞こえて楽しかった。2日目、3日目は具合が悪かったので、最終日にイエロージャージを着ているなんて信じられない。平坦、山岳とバランスの取れたレースだった。いつも走っているレースよりハードだった。ツール・ド・フランスに参加したのだと実感できた。ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフトはすばらしいスタートを切ったと思うし、この大会を来年に繋げていきたい。

 

■第8ステージ結果
[7月31日/リュールからラ・シュペル・プランシュ・デ・ベル・フィーユ/123.3km]
1. ANNEMIEK VAN VLEUTEN(MOVISTAR TEAM WOMEN/NED)03h 37′ 23”
2. DEMI VOLLERING(TEAM SD WORX/NED)+ 00h 00′ 30”
3. SILVIA PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA)+ 00h 01′ 43”
4. Katarzyna NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL)+ 00h 01′ 52”
5. JULIETTE LABOUS(TEAM DSM/FRA)+ 00h 01′ 56”
6. ELISA LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA)+ 00h 02′ 01”
7. VERONICA EWERS(EF EDUCATION-TIBCO-SVB/USA)+ 00h 02′ 13”
8. CECILIE LUDWIG(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/DEN)+ 00h 02′ 50”
9. MARGARITA GARCIA CANELLAS(UAE TEAM ADQ/ESP)+ 00h 02′ 59”
10. LIANE LIPPERT(TEAM DSM/GER)+ 00h 03′ 01”

 

■ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022 個人総合最終成績(マイヨ・ジョーヌ)
1. ANNEMIEK VAN VLEUTEN(MOVISTAR TEAM WOMEN/NED)26h 55′ 44”
2. DEMI VOLLERING(TEAM SD WORX/NED) + 00h 03′ 48”
3. Katarzyna NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL)+ 00h 06′ 35”
4. JULIETTE LABOUS(TEAM DSM/FRA)+ 00h 07′ 28”
5. SILVIA PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA)+ 00h 08′ 00”
6. ELISA LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA)+ 00h 08′ 26”
7. CECILIE LUDWIG(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/DEN)+ 00h 08′ 59”
8. EVITA MUZIC(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/FRA)+ 00h 13′ 54”
9. VERONICA EWERS(EF EDUCATION-TIBCO-SVB/USA)+ 00h 15′ 05”
10. MARGARITA GARCIA CANELLAS(UAE TEAM ADQ/ESP)+ 00h 15′ 15”

 

[各賞]
■ポイント賞:Marianne VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED)
■山岳賞 : DEMI VOLLERING(TEAM SD WORX/NED)
■新人賞:SHIRIN VAN ANROOIJ(TREK – SEGAFREDO/NED)
■チーム成績:CANYON // SRAM RACING(GER)

 

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト 公式サイト

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