ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第3ステージはルドヴィが優勝

ランスからエペルネまでの133.6kmの中級山岳コースで行われたツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022 第3ステージは、デンマーク・ナショナルチャンピオンのセシーリェ・ウトロップ ルドヴィ(FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)がアップヒルゴールで見事な勝利を収めた。

区間2位にはマリアンヌ・フォス(ユンボ・ヴィスマ)、区間3位にはアシュリー・ムーンマンパシオ(チームSDワークス)が入った。総合ではトップと数分差でゴールできたのは7選手のみで、フォスがマイヨジョーヌを守っている。

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LUDWIG Cecilie (FDJ SUEZ FUTUROSCOPE) ©A.S.O. / Fabien Boukla

 

第3ステージ序盤はアタックを試みる選手が多く、逃げがタイム差を広げられないまま進む。最初の山岳ポイント(トレパイユ)ではフェムケ・ヘリツ (パークホテル・ファンケンブルフ) が2ポイントを獲得。エリーズ・シャベイ (キャニオン//スラムレーシング)が2番目に通過した。

山頂を越えるとポリーヌ・アラン (アルケア) が逃げに成功し、40km地点でフェムケ・マルクス (パークホテル・ファンケンブルフ) が加わった。メイン集団から数人の選手が追走を試みるも全て吸収され、逃げの2人も74kmで吸収されて次の上りへと向かう。

ヘリツはヴェルテュ、メニル・シュル・オジェの山岳ポイントも獲得し、この日の山岳賞を確実にした。その後、アレナ・アミアリウシク(キャニオン//スラムレーシング)が加速し先行する。多くの選手がアミアリウシクに合流しようとアタックするが成功せず、残り30kmでのタイム差は1分となる。

集団は加速し、エペルネで最初にフィニッシュラインを通過する残り24kmでタイム差は30秒となった。ここミュティニはジュリアン・アラフィリップが2019ツール・ド・フランスでアタックして区間入賞し、マイヨジョーヌを獲得した場所だ。

アミアリウシクは上りの手前で吸収され、アネミック・ファンフルーテン (モビスター) がペースを作り、アシュリー・ムーンマンパシオ(チームSDワークス)がチームメイトのデミ・フォレリングのために加速する。先頭はファンフルーテン、ムーンマンパシオ、フォレリング、リアーネ・リッペルト(チームDSM)、シルヴィア・ペルシコ(ヴァルカー・トラベル&サービス)、マビ・ガルシア(UAEチーム・ADQ)、エリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード)の7人。マイヨジョーヌのフォスが、ルドヴィとジュリエット・ラブ (チームDSM)とともに追走する。

フォレリング、リッペルトがコーナーで転倒すると状況は一変し、11人のグループとなって最後の上りへと向かう。ロンゴボルギーニが加速するとファンフルーテンは遅れて、ロンゴボルギーニがモンベルノンのボーナスポイントを獲得。

最後は競り合うニウヴィアドーマ、ムーンマンパシオ、フォスを、ルドヴィが右側から抜き去って第2ステージのリベンジを果たした。

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第3ステージ

© A.S.O./Thomas Maheux

 

優勝したセシーリェ・ウトロップ ルドヴィ(FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)のコメント:
フラムルージュ(残り1km地点)でマリアンヌ(フォス)のすぐ後ろという良い位置に付けていたけれど、ポジションを失った。その時カタジュナ(ニウヴィアドーマ)がアタックした。戦いながら「表彰台のポジションまで戻れるはず。…かなりいい感じかも?」と思っていたら結果につながった。昨日は残念な結果に終わったが、今日のようにチームとともに戦い続けることで人生の思い出ができた。チームメイトはレース中「信じてるよ、あなたのためにここにいるよ」と言ってくれた。表彰台から彼女たちを見たら涙が止まらなかった。ツール・ド・フランスで区間優勝なんて!とても特別な日だ。今夜は思いきりお祝いしたい。リタイアしたマルタ・カヴァッリがホテルにいるから、シャンパンで乾杯して「あなたのための勝利」だと伝えたい。

 

■第3ステージ結果
[7月26日/ランス〜エペルネ/133.6km]
1. C. LUDWIG(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/DEN)03h 22′ 54”
2. M. VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED)+ 00h 00′ 02”
3. A. MOOLMAN-PASIO(TEAM SD WORX/RSA)+ 00h 00′ 02”
4. S. PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA)+ 00h 00′ 02”
5. E. LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA)+ 00h 00′ 02”
6. K. NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL)+ 00h 00′ 02”
7. M. GARCIA CAÑELLAS(UAE TEAM ADQ/ESP)+ 00h 00′ 06”
8. D. VOLLERING(TEAM SD WORX/NED)+ 00h 00′ 08”
9. J. LABOUS(TEAM DSM/FRA)+ 00h 00′ 11”
10. A. VAN VLEUTEN(MOVISTAR TEAM WOMEN/NED)+ 00h 00′ 20”

 

■第3ステージまでの総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1. Marianne VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED) 08h 30′ 36”– ボーナスタイム: 22”
2. Silvia PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA) + 00h 00′ 16”
3. Katarzyna NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL) + 00h 00′ 16”
4. E. LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA) + 00h 00′ 21”
5. A. MOOLMAN-PASIO(TEAM SD WORX/RSA)+ 00h 00′ 51”
6. M. GARCIA CAÑELLAS(UAE TEAM ADQ/ESP)+ 00h 00′ 55”
7. D. VOLLERING(TEAM SD WORX/NED) + 00h 00′ 57”
8. J. LABOUS(TEAM DSM/FRA)+ 00h 01′ 05”
9. A. VAN VLEUTEN(MOVISTAR TEAM WOMEN/NED)+ 00h 01′ 14”
10. C. LUDWIG(FDJ SUEZ FUTUROSCOPE/DEN)+ 00h 01′ 48”

 

[各賞]
■ポイント賞:Marianne VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED)
■山岳賞 :F. GERRITSE(PARKHOTEL VALKENBURG/NED)
■新人賞:J. DE WILDE(PLANTUR-PURA/BEL)
■チーム成績:CANYON // SRAM RACING/GER)

 

 

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト 公式サイト

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