ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第2ステージはマリアンヌ・フォスが優勝

目次

ついに夢が叶った瞬間だった。女子選手としてロード、シクロクロス、トラックで数々のタイトルを手に入れたマリアンヌ・フォス(ユンボ・ヴィスマ)。そんな彼女が、未だに手に入れられていなかった黄色いマイヨに袖を通した。

2022ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第2ステージ

A.S.O./Fabien Boukla © @F-BOUKLA

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト、第2ステージは7月25日、モー〜プロヴァンの136.4kmで開催された。途中16.4km地点に4級山岳ポイント、116.7km地点に中間スプリントポイントが設定された平坦ステージ。パリのステージで2人のリタイアを出した集団は、142人でスタートを切った。

この平坦ステージでは、風が強く吹き付けていた。その強さは時速20kmから時に時速50kmにもなるときがあった。それによる集団の分断や、落車が相次いだ。

レース序盤には山岳賞ポイント争いに向けた4人の逃げが形成された。スタートから3kmでサブリナ・ストルティンス(リブレーシング・エクストラ)、フェムケ・ヘリツ(パークホテルファンケルブルフ)、ロテム・ガフィアノヴィツ(ローラン・コジェアス エーデルワイス・スクワッド)、マリット・ライマーカス(ヒューマンパワードヘルス)が集団から最大2分差を付けて山岳賞ポイントへ。ヘリツが1位通過。

コースが東へと向きを変えたところで、横風から追い風に変わった。フィニッシュまで30kmを残した地点で、落車が発生。有力ライダーのなかから、アマンダ・スプラッド(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ)と、マルタ・カヴァッリ(FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)が集団から遅れた。特にカヴァッリは、落車で止まったところ、高速で走ってきた後続選手に激しく追突され、その後走り出したが、最終的にはリタイヤしている。

レース終盤、プロヴァンの周回路に入った集団から6人の逃げが形成された。フォス、エリーザ・バルサモ(トレック・セガフレード)、エリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード)、メイク・ファンデルダイン(ルコル・ワフー)、カタジュナ・ニウヴィアドーマ(キャニオン//スラム レーシング)、シルヴィア・ペルシコ(ヴァルカー・トラベル&サービス)は、ラスト10km地点でメイン手段から30秒差、さらにラスト5kmでは40秒まで差を広げてフィニッシュラインへ。世界チャンピオンジャージを着たバルサモが、チームメイトのロンゴボルギーニのために先頭を引くが、最後の勝負を制したのはフォス。

美しい瞬間

2022ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト第2ステージ

© A.S.O./Thomas Maheux

第1ステージのリベンジではなく、ただ美しい日。最終ラップとその手前は、コースは道が狭くて風が吹くので注意を払わなければならないことはわかっていました。しかし、それ以上に難しかった。昨日、チームはシャンゼリゼ通りで完璧なリードアウトをしてくれた。そして今日も。

バルサモがアタックを決めたのが、勝負の瞬間でした。美しい勝利の瞬間に向かって集中していきました。チームに感謝しています。最後の勝負所に残ったのは速い女の子達、そしてみんな脚が限界だったことを知っていた。それが本当か確認する必要がありました」

 

■第2ステージ結果
[7月25日/モー~プロヴァン/136.4km]
1. M. VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED)03h 14′ 02”
2. S. PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA) 
3. K. NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL) 
4. E. LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA)+ 00h 00′ 02”
5 M. VAN DER DUIN(LE COL-WAHOO/NED)+ 00h 00′ 12”
6. L. WIEBES(TEAM DSM/NED)+ 00h 00′ 29”
7. J. DE WILDE(PLANTUR-PURA/BEL)+ 00h 00′ 29”
8. R. BARBIERI(LIV RACING XSTRA/ITA)+ 00h 00′ 29”
9. L. KOPECKY(TEAM SD WORX/BEL)+ 00h 00′ 29”
10. M. CONFALONIERI(CERATIZIT – WNT PRO CYCLING TEAM/ITA)+ 00h 00′ 29”

■第2ステージまでの総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1.Marianne VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED) 05h 07′ 46” – ボーナスタイム: 16” 
2.Silvia PERSICO(VALCAR – TRAVEL & SERVICE/ITA) + 00h 00′ 10”
3.Katarzyna NIEWIADOMA(CANYON // SRAM RACING/POL) + 00h 00′ 12”
4.E. LONGO BORGHINI(TREK – SEGAFREDO/ITA) + 00h 00′ 18”
5.M. VAN DER DUIN(LE COL-WAHOO/NED) + 00h 00′ 28”
6.L. WIEBES(TEAM DSM/BEL) + 00h 00′ 35”
7.L. KOPECKY(TEAM SD WORX/BEL) + 00h 00′ 41”
8.R. BARBIERI(LIV RACING XSTRA/ITA)+ 00h 00′ 45”
9.J. DE WILDE(PLANTUR-PURA/BEL) + 00h 00′ 45”
10.D. VOLLERING(TEAM SD WORX/NED) + 00h 00′ 45”

[各賞]
■ポイント賞:Marianne VOS(TEAM JUMBO VISMA/NED)
■山岳賞 :F. MARKUS(PARKHOTEL VALKENBURG/NED)
■新人賞:M. VAN DER DUIN(LE COL-WAHOO/NED)
■チーム成績:CANYON // SRAM RACING/GER)

 

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト 公式サイト

ツール・ド・フランス・ファム・アヴェック・ズイフト2022はJ SPORTSで全8ステージ生中継&ライブ配信!

ツール・ド・フランス2022 公式プログラム、好評発売中!