クリテリウム・デュ・ドーフィネ2022でログリッチが総合初優勝

  • photo A.S.O./Aurélien Vialatte

フランスで開催されていた第74回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、最終日の6月12日にサン・タルバン・レイスから標高1508mでカテゴリー超級のプラトー・ド・ソレゾン頂上までの138.8kmで、山岳区間の第8ステージを競い、スロベニアのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が総合初優勝を果たした。
 

クリテリウム・デュ・ドーフィネ2022

■左から総合2位のヴィンゲゴー、総合初優勝のログリッチ、総合3位のオコナー (photo : A.S.O./Aurélien Vialatte)

 
ログリッチはチームメートで総合2位のヨーナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ/デンマーク)と2人でゴールし、ヴィンゲゴーが区間優勝を獲得した。総合3位は区間3位に入ったオーストラリアのベン・オコナー(AG2R・シトロエン チーム)だった。

カテゴリー超級のプラトー・ド・ソレゾンがゴールだった最終日は、今大会のクイーンステージだった。この最後の坂で、スティーフェン・クラウスウェイク(ユンボ・ヴィスマ)が先頭を引き続けたマイヨ・ジョーヌ集団は、最後まで逃げていたジョージ・ベネット(UAEチーム・エミレーツ)を残り6.5kmで捕らえた時、たった7人になっていた。

そこから残り5.4kmでヴィンゲゴーがアタックした時、付いて行けたのはチームメートのログリッチだけだった。総合3位に付けていたオコナーは単独でユンボ・ヴィスマの2人を追ったが、最後まで追いつけなかった。

ログリッチとヴィンゲゴーの2人は、そのままプラトー・ド・ソレゾン頂上のゴールに到着し、手をつないでフィニッシュラインを通過した。32歳のログリッチがクリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝したのは初めてだったが、オランダのユンボ・ヴィスマにとっても初優勝だった。
 

クリテリウム・デュ・ドーフィネ2022

■最終日のクイーンステージはヴィンゲゴーとログリッチのワンツーフィニッシュだった (photo : A.S.O./Aurélien Vialatte)

 
■総合初優勝したログリッチのコメント
「これは凄い。他の方法で説明はできない。我々のチームにとって素晴らしい日だ。皆が素晴らしい走りをした。それを我々は全て楽しんだ。このドーフィネでの最終的な勝利にはゾクゾクする。我々はここに、ツール・ド・フランスの準備のためにも来ていた。我々は正しい方向へと進んでいる。最後の仕上げをするのにまだ数週間ある。幸運にも、まだ少し改善できる。膝の怪我に悩まされなくなって嬉しい。次のレースに向けて自信が持てる。今はこの素晴らしい一週間を楽しんで、少し休息し、ティーニュでチームと一緒にトレーニングする予定だ」

■区間優勝したヴィンゲゴーのコメント
「全く信じられない。我々はアタックする計画で、皆を脱落させられるか見たかったから、ログリッチはボクに付いて来なければならなかった。それで成功したから、我々は非常に嬉しいし、やり遂げた事を誇りに思う。アルデンヌ・クラシックでは最高の時期ではなかったが、今は本当にハイレベルに戻り、その事にとても満足している。これは世界最大のレースの1つで、区間優勝して総合2位になるのは凄いことだ。

正直なところ、ツール・ド・フランスは総合の候補者が多いので、ワンツーになるのは難しいだろう。しかし、少なくとも我々のうちの1人がツールで勝つ事を目指すよ」


■第8ステージ結果

1. JONAS VINGEGAARD (JUMBO – VISMA / DEN) 03H 49′ 20”
2. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO)
3. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) + 00′ 15”
4. JHOAN ESTEBAN CHAVES (EF EDUCATION – EASYPOST / COL) + 00′ 53”
5. RUBEN ANTONIO ALMEIDA GUERREIRO (EF EDUCATION – EASYPOST / POR) + 00′ 53”
6. DAMIANO CARUSO (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) + 00′ 55”
7. LOUIS MEINTJES (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / RSA) + 00′ 55”
8. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 00′ 55”
9. STEVEN KRUIJSWIJK (JUMBO – VISMA / NED) + 01′ 20”
10. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 01′ 40”

第74回クリテリウム・デュ・ドーフィネ 個人総合最終成績
1. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) 29H 11′ 22”
2. JONAS VINGEGAARD (JUMBO – VISMA / DEN) + 00’ 40’’
3. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) + 01’ 41’’
4. DAMIANO CARUSO (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) + 02’ 33’’
5. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 03’ 13’’
6. LOUIS MEINTJES (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / RSA) + 03’ 17’’
7. JHOAN ESTEBAN CHAVES (EF EDUCATION – EASYPOST / COL) + 03’ 18’’
8. TAO GEOGHEGAN HART (INEOS GRENADIERS / GBR) + 03’ 44’’
9. RUBEN ANTONIO ALMEIDA GUERREIRO (EF EDUCATION – EASYPOST / POR) + 03’ 48’’
10. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 03’ 51’’
[各賞]
■ポイント賞 : WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL)
■山岳賞 : PIERRE ROLLAND (B&B HOTELS – KTM / FRA)
■新人賞 : TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR)
■チーム成績 : JUMBO – VISMA (NED)
 

クリテリウム・デュ・ドーフィネ2022

(photo : A.S.O./Aurélien Vialatte)

 

クリテリウム・デュ・ドーフィネ 公式サイト

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