頂上ゴールのクリテリウム・デュ・ドーフィネ2022 第7ステージはベロナがプロ初優勝/ログリッチ総合首位
フランスで開催中の第74回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、6月11日にサン・シャフレをスタートし、標高1243mでカテゴリー2のヴォージャニー頂上にゴールする134.8kmの第7ステージを競い、スペインのカルロス・ベロナ(モビスターチーム)が独走で逃げ切り、UCIワールドツアーのレースでプロ初優勝を果たした。
この日、マイヨ・ジョーヌを着ていたベルギーのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)は14分以上遅れてゴール。区間2位に入ったスロベニアのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が総合首位に立ち、ヴァンアールトからマイヨ・ジョーヌを引き継いだ。
アルプス山岳区間の第7ステージは、カテゴリー超級のガリヴィエ峠とフェール峠を越え、カテゴリー2のヴォージャニー頂上にゴールするレイアウトだった。山岳賞ジャージを守りたいフランスのピエール・ローラン(B&Bホテルズ・KTM)は、最初のガリヴィエ峠でアタックし、26.5kmの頂上を先頭で越えた。
ロランを含めた18人の逃げ集団が形成され、フェール峠で先頭はロラン、ベロナとグレゴール・ミュールベルガー(モビスターチーム)、ヴィクトール・ラフェイ(コフィディス)、ケニー・エリッソンド(トレック・セガフレード)の5人になった。103.9km地点の頂上はローランが先頭で通過し、山岳賞獲得を確実にした。メイン集団ではマイヨ・ジョーヌのヴァンアールトが遅れていた。
フェール峠の下りで、逃げグループからベロナとエリソンドがアタックし、ヴォージャニーのふもとで後続に18秒差を付けていた。ゴールまで残り5.7kmでヴォージャニーの登坂が始まると、ベロナがアタックし、単独で頂上を目指した。グルパマ・FDJが引くメイン集団は1分40秒後方で、マイヨ・ジョーヌのヴァンアールトはすでに7分遅れていた。
メイン集団はヴォージャニーでヨーナス・ヴィンゲゴー(ユンボ・ヴィスマ)が引き始めると、あっという間に小さくなった。そこから残り1.5kmでログリッチがアタックし、誰も彼に付いて行けなかった。しかし、その時点で先頭のベロナとのタイム差はまだ30秒以上あった。ログリッチは逃げていた他の選手たちを次々と追い抜いたが、ベロナを捕らえる事はできなかった。
■第7ステージ結果
1. CARLOS VERONA (MOVISTAR TEAM / ESP) 03H 53′ 35”
2. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 00′ 13”
3. JONAS VINGEGAARD (JUMBO – VISMA / DEN) + 00′ 25”
4. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) + 00′ 27”
5. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 00′ 39”
6. JHOAN ESTEBAN CHAVES (EF EDUCATION – EASYPOST / COL) + 00′ 40”
7. DAVID GAUDU (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 00′ 40”
8. LOUIS MEINTJES (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / RSA) + 00′ 40”
9. TAO GEOGHEGAN HART (INEOS GRENADIERS / GBR) + 00′ 48”
10. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 00′ 56”
64. WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL) + 14’ 09’’
■第7ステージまでの総合成績
1. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) 25H 22’08’’
2. JONAS VINGEGAARD (JUMBO – VISMA / DEN) + 00’ 44’’
3. BEN O’CONNOR (AG2R CITROEN TEAM / AUS) + 01’ 24’’
4. TAO GEOGHEGAN HART (INEOS GRENADIERS / GBR) + 01′ 30’’
5. DAMIANO CARUSO (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) + 01′ 32’’
6. DAVID GAUDU (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 01’ 40”
7. TOBIAS HALLAND JOHANNESSEN (UNO-X PRO CYCLING TEAM / NOR) + 02’ 05’’
8. MATTEO JORGENSON (MOVISTAR TEAM / USA) + 02’ 06’’
9. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 02’ 12’’
10. LOUIS MEINTJES (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX / RSA) + 02’ 16’’
◆クリテリウム・デュ・ドーフィネ2022はJ SPORTSで2022年6月5日(日)〜12日(日)全8ステージ生中継&LIVE配信!