ジロ・デ・イタリア2022第13ステージはデマールが今大会3勝目

  • photo LaPresse (Alpozzi/D`Alberto/Ferrari/Paolone)

イタリアで開催中の第105回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月20日にサンレモからクネオまでの150kmで第13ステージを競い、マリア・チクラミーノを着たフランスのアルノー・デマール(グルパマ・FDJ)が、集団ゴールスプリントを制して今大会3勝目を上げた。
 

ジロ・デ・イタリア2022

■マリア・チクラミーノを着たデマールが集団ゴールスプリントを制した (photo : LaPresse)

 
区間2位はドイツのフィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス)、3位は英国のマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)だった。総合首位はスペインのフアンペドロ・ロペス(トレック・セガフレード)が守り、マリア・ローザ着用日数は10日になった。
 

ジロ・デ・イタリア2022

■J・ロペスのマリア・ローザ着用日数は10日になった (photo : LaPresse)


バルデが病気でリタイア

第13ステージは164選手が出走。スタートからアタックが始まり、中間スプリント賞で総合首位のフィリッポ・タリアーニ(ドローンホッパー・アンドローニジョカットリ)、ミルコ・マエストリ(エオロ・コメタ サイクリングチーム)、ユリウス・ファンデンベルヒ(EFエデュケーション・イージーポスト)、パスカル・エーンクホールン(ユンボ・ヴィスマ)、ニコラ・プロドム(AG2R・シトロエン チーム)が逃げ出す事に成功した。11km地点で5人のタイム差は1分になった。

集団では、序盤にフランスのロマン・バルデ(チームDSM)がレースを棄権し、チームカーに乗り込んだ。チームによれば、彼は昨日具合が悪くなり、夜は食事も睡眠も取れなかったという。彼は14秒遅れの総合4位だった。

43.7km地点の中間スプリントはタリアーニが先頭で通過したが、その直後に始まったカテゴリー3のコッレ・ディ・ナーヴァの坂で彼は遅れ、先頭は4人になった。レース中盤に逃げのタイム差は6分を超えたが、スプリンターを擁するチームが仕事を開始し、それ以上にはならなかった。
 

ジロ・デ・イタリア2022

(photo : LaPresse)


残り700mで逃げグループ吸収

ゴールまで残り20kmで、4人の逃げグループと集団のタイム差は2分半にまで縮まった。風の影響で集団は分断し、サイモン・イェーツ(チームバイクエクスチェンジ)やリッチー・ポート(イネオス・グレナディアズ)が後ろの集団に取り残されてしまった。残り10kmでタイム差は1分になった。

4人は逃げ切れるかどうか、というハラハラドキドキの展開になったが、残り700mで集団は彼らを吸収した。最後は集団ゴールスプリントになり、マリア・チクラミーノのデマールが圧勝した。これで彼のジロ区間通算優勝数は8回になった。

■区間3勝目を上げたデマールのコメント
「本当に疲れ切っている。レースの後で地面に座る事は滅多に無いが、今日は非常に厳しかった。我々は予想よりも早い段階でチームメイトたちを使ってしまい、他のチームも同様だった。たった1チームで追いかけていたら、我々は逃げを捕まえられなかっただろう。普段はこういう見せかけだけの平らなアップヒルゴールは好きなんだが、今日は追走が激しくてフレッシュな状態ではなかったから、楽しめなかったよ。

すでに我々にとっては成功したジロだ。勝ちが1つ増えようが減ろうがそれは変わらない。チームとして楽しむ事が全てさ」
 

ジロ・デ・イタリア2022

■マリア・チクラミーノを着たデマールが集団ゴールスプリントを制した (photo : LaPresse)


■第13ステージ結果[5月20日/サンレモ~クネオ/150 km]

1. DEMARE Arnaud (GROUPAMA – FDJ / FRA) 3:18:16
2. BAUHAUS Phil (BAHRAIN VICTORIOUS / GER)
3. CAVENDISH Mark (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / GBR)
4. GAVIRIA RENDON Fernando (UAE TEAM EMIRATES / COL)
5. DAINESE Alberto (TEAM DSM / ITA)
6. CONSONNI Simone (COFIDIS / ITA)
7. DE BONDT Dries (ALPECIN-FENIX / BEL)
8. NIZZOLO Giacomo (ISRAEL – PREMIER TECH / ITA)
9. VENDRAME Andrea (AG2R CITROEN TEAM / ITA)
10. BAYER Tobias (ALPECIN-FENIX / AUT)

■第13ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. LOPEZ PEREZ Juan Pedro (TREK – SEGAFREDO / ESP) 54:37:23
2. CARAPAZ Richard (INEOS GRENADIERS / ECU) +0:12
3. GONÇALVES ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) +0:12
4. HINDLEY Jai (BORA – HANSGROHE / AUS) +0:20
5. MARTIN Guillaume (COFIDIS / FRA) +0:28
6. LANDA MEANA Mikel (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) +0:29
7. POZZOVIVO Domenico (INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX / ITA) +0:54
8. BUCHMANN Emanuel (BORA – HANSGROHE / GER) +1:09
9. BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA Pello (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) +1:22
10. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) +1:23

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):DEMARE Arnaud (GROUPAMA – FDJ / FRA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ROSA Diego (EOLO-KOMETA CYCLING TEAM / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):LOPEZ PEREZ Juan Pedro (TREK – SEGAFREDO / ESP)
(※第14ステージはGONÇALVES ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) が着用)
 

ジロ・デ・イタリア2022

■今大会で3勝目を上げたデマール (photo : LaPresse)

 

ジロ・デ・イタリア公式サイト

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