ジロ・デ・イタリア2022第6ステージはデマールが区間2連勝

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イタリアで開催中の第105回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月12日にパルミからスカーレアまでの192kmで第6ステージを競い、マリア・チクラミーノを着たフランスのアルノー・デマール(グルパマ・FDJ)が、集団ゴールスプリントでオーストラリアのケイレブ・ユアン(ロット・スーダル)を僅差で下し、区間2連勝した。
 

ジロ・デ・イタリア2022

■デマールがユアンを僅差のスプリントで打ち負かした (photo : LaPresse)

 
区間3位は英国のマーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ アルファヴィニル チーム)だった。総合首位のマリア・ローザは、スペインのフアンペドロ・ロペス(トレック・セガフレード)が守った。

ジロ・デ・イタリア2022

■スペインのJ・ロペスがマリア・ローザを守った (photo : LaPresse)

 
ジロ一行はシチリア島からイタリア本土へと渡り、第6ステージは長靴のつま先から海岸線を北上するレイアウトだった。25km地点でディエゴ・ローザ(エオロ・コメタ サイクリングチーム)がアタックし、単独で逃げ続けた。彼は32km地点で集団に4分差を付けたが、集団ゴールスプリントを望むチームがコントロールし、タイム差はそれ以上にはならなかった。

34.5km地点のカテゴリー4の丘は、マリア・アッズーラを着たレナート・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ)が集団の先頭で通過した。集団はクイックステップ・アルファヴィニル チームとロット・スーダルが先頭を引き続け、逃げ続けたローザはゴールまで残り28.5kmで吸収された。

最後は集団ゴールスプリントになり、カヴェンディッシュが最初にスプリントを開始して残り100mで先頭に立ったが、ユアンとデマールが彼を追い抜き、フィニッシュラインで車体を投げ出した。勝敗は写真判定に持ち込まれ、わずかな差でデマールの勝利が確定した。
 

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■勝敗は写真判定で決した (photo : LaPresse)

 
これでデマールのジロでの区間通算優勝回数は7勝になり、彼はジャック・アンクティルとベルナール・イノーの記録を抜き、ジロで最も区間優勝したフランス人になった。

■区間通算7勝目を上げたデマールのコメント
「非常に僅差だった。勝ったという感じがしていたが、熱戦だったから写真判定を待っていた。勝利はほんの少しで決まる事がある。今日チームは素晴らしい仕事をした。全てのラウンドアバウトで、ボクの位置取りは素晴らしかった。これはまた素晴らしいチームの勝利だ。カヴェンディッシュを追い抜くのにたった100mしかなかった。フィニッシュラインでバイクを投げ出し、それが差を生み出した。多くの人々がボクを過小評価しているが、今日は86勝目で、ジロで7勝目だ。それは重要だ。素晴らしいよ」
 

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■デマールはジロで最も区間優勝したフランス人になった (photo : LaPresse)


■第6ステージ結果

[5月12日/パルミ~スカーレア(リヴィエラ・デル・チェドリ)/192 km]
1. DEMARE Arnaud (GROUPAMA – FDJ / FRA) 5:02:33
2. EWAN Caleb (LOTTO SOUDAL / AUS)
3. CAVENDISH Mark (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / GBR)
4. GIRMAY Biniam (INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX /ERI)
5. NIZZOLO Giacomo (ISRAEL – PREMIER TECH / ITA)
6. BAUHAUS Phil (BAHRAIN VICTORIOUS / GER)
7. VENDRAME Andrea (AG2R CITROEN TEAM / ITA)
8. CONSONNI Simone (COFIDIS / ITA)
9. ALBANESE Vincenzo (EOLO-KOMETA CYCLING TEAM / ITA)
10. THEUNS Edward (TREK – SEGAFREDO / BEL)

■第6ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1. LOPEZ PEREZ Juan Pedro (TREK – SEGAFREDO / ESP) 23:23:36
2. KÄMNA Lennard (BORA – HANSGROHE / GER) +0:38
3. TAARAMÄE Rein (INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX / EST) +0:58
4. YATES Simon (TEAM BIKEEXCHANGE – JAYCO / GBR) +1:42
5. VANSEVENANT Mauri (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL) +1:47
6. KELDERMAN Wilco (BORA – HANSGROHE / NED) +1:55
7. GONÇALVES ALMEIDA Joao Pedro (UAE TEAM EMIRATES / POR) +1:58
8. BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA Pello (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) +2:00
9. PORTE Richie (INEOS GRENADIERS / AUS) +2:04
10. BARDET Romain (TEAM DSM / FRA) +2:06

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):DEMARE Arnaud (GROUPAMA – FDJ / FRA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):KÄMNA Lennard (BORA – HANSGROHE / GER)
■新人賞(マリア・ビアンカ):LOPEZ PEREZ Juan Pedro (TREK – SEGAFREDO / ESP)
(※第7ステージはVANSEVENANT Mauri (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / BEL)が着用)

ジロ・デ・イタリア2022

(photo : LaPresse)

 

ジロ・デ・イタリア公式サイト

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