ツール・ド・ロマンディ2022はウラソフが総合初優勝

  • photo © BORA - hansgrohe / Sprintcycling

スイスで開催されていたツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)は、5月1日の最終日に15.84kmの個人タイムトライアルを競い、ロシアのアレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)が区間優勝し、総合初優勝を果たした。
 

ツール・ド・ロマンディ2022

■左から総合2位のメーダー、総合初優勝のウラソフ、総合3位のゲシュケ

 
最終日の個人タイムトライアルは、エーグルをスタートし、標高1258mのヴィラール・シュル・オロン頂上にゴールするレイアウトだった。前日の山岳ステージで区間2位になり、18秒差で総合3位になっていたウラソフは、この山岳個人タイムトライアルを33分40秒のタイムで制した。

この日、総合首位でスタートしたオーストラリアTTチャンピオンのローハン・デニス(ユンボ・ヴィスマ)は、ウラソフよりも2分以上遅れてゴール。前日まで総合2位だったスペインのフアン・アユソ(UAEチーム・エミレーツ)も1分25秒遅れだったため、ウラソフが総合首位になり、UCIワールドツアーのステージレースで初優勝を果たした。

総合2位は50秒差で地元スイスのジーノ・メーダー(バーレーン・ヴィクトリアス)、総合3位は55秒差でドイツのシモン・ゲシュケ(コフィディス)だった。

■最終日に総合優勝を決めたウラソフのコメント
「今日の目標は総合成績で勝つ事で、ベストを尽くし、この結果はとても嬉しい。昨日は区間2位で良い日だったが、今日のためのウォームアップのようなものだった。すでに好調で、このタイムトライアルでの目標に、とても集中していた。総合成績で勝つのが目標だったから、このステージは最も重要だった。かなり自信があって、ただ良いタイムを出して総合を勝ち取るために、とても強く走ろうと努力した」
 

ツール・ド・ロマンディ2022

■最終日の山岳TTを制して総合優勝したウラソフ


■第75回ツール・ド・ロマンディ 個人総合最終成績

[4月26日~5月1日/UCIワールドツアー/スイス]
1. VLASOV Aleksandr (BORA – HANSGROHE / RUS) 18h00’59”
2. MADER Gino (BAHRAIN VICTORIOUS / SUI) 50″
3. GESCHKE Simon (COFIDIS / GER) 55″
4. AYUSO PESQUERA Juan (UAE TEAM EMIRATES / ESP) 01’22”
5. O’CONNOR Ben (AG2R CITROEN TEAM / AUS) 01’47”
6. CARUSO Damiano (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) 01’51”
7. KRUIJSWIJK Steven (JUMBO-VISMA / NED) 01’52”
8. DENNIS Rohan (JUMBO-VISMA / AUS) 01’54”
9. PLAPP Lucas (INEOS GRENADIERS / AUS) 02’08”
10. RUBIO REYES Einer Augusto (MOVISTAR TEAM / COL) 02’13”

[各ステージの優勝者]
■プロローグ :HAYTER Ethan (INEOS GRENADIERS / GBR)
■第1ステージ:DYLAN TEUNS (BAHRAIN VICTORIOUS /BEL)
■第2ステージ:HAYTER Ethan (INEOS GRENADIERS / GBR)
■第3ステージ:BEVIN Patrick (ISRAEL – PREMIER TECH / NZL)
■第4ステージ:HIGUITA GARCIA Sergio Andres (BORA – HANSGROHE / COL)
■第5ステージ:VLASOV Aleksandr (BORA – HANSGROHE / RUS)

[各賞]
■スプリント賞:HAYTER Ethan (INEOS GRENADIERS / GBR)
■新人賞:AYUSO PESQUERA Juan (UAE TEAM EMIRATES / ESP)
■山岳賞:SKUJINS Toms (TREK – SEGAFREDO / LAT)

ツール・ド・ロマンディ公式サイト

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