チーム右京が総合2位&3位! ツアー・オブ・タイランド2022

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Team UKYO(チーム右京)は2022年4月1日〜6日にタイ王国で開催された「The Princess Maha Chakri Sirindhorn‘s Cup Tour of Thailand 2022」に日本チームとして唯一招待され、2年ぶりに海外のレースに参戦した。

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

チームとして2年ぶりのUCIアジアツアー参戦となった今大会は、コロナ禍で厳重な対策と処置の中の開催となった。Team UKYOからはスプリンターのレイモンド・クレダー、クライマー&パンチャーのネイサン・アール、クライマー&ルーラーのベンジャミン・ダイボール、エースの小石祐馬、新加入の経験豊富な石橋学、昨年JCLでホワイトジャージを獲得した宇賀隆貴の6人が出場。

今大会は異常気象とも言える冷夏で、1日目と2日目は最高が20度と肌寒い天候の中でツアー・オブ・タイランド2022がスタートした。

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

 

第1ステージはクレダーが3位でゴール

第1ステージは158.5kmの平坦基調。全選手が元気であることで、予想どおりアタック合戦の応酬でなかなか落ち着かないレースとなった。小さな逃げグループが度々形成されるが、メイン集団はそれをコントロールして最後は大集団スプリントになり、クレダーが3位でゴールした。

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

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第2ステージはクレダーが2位でゴールし、総合2位に浮上

第2ステージは2回の山岳ポイントが設定された183.5km。チームとしてはアールが山岳ジャージを狙えると考えて、最初の91km地点のKOMポイントをトップで通過した。しかしその直後のアタック合戦で集団が割れて、31人の大きな逃げグループが形成された。Team UKYOからはそのTOPグループに小石とクレダーの2人が入った。このグループが追走集団に2分以上のタイム差を付けてゴールに向かう。スプリンターのクレダーが2位でゴールし、総合2位に上がった。

 

第3ステージでクレダーが総合首位!

第3ステージは1つの山岳ポイントと1つのスプリントポイントが設定されている比較的短い117kmのステージ。アタック合戦が長く続いてなかなか決定的な逃げが決まらず、平均48km/hで集団はゴールに向かう。最後は集団スプリントになりクレダーが前日に続いてまた2位でゴールし、総合首位に立った。アールは山岳ポイントを3位で通過して山岳ジャージを翌日から着ることになった。

 

第4ステージもクレダーがイエロージャージをキープ

第4ステージはスプリントポイントが3つ設定されている176kmの平坦ステージ。75km地点でようやく5人の逃げが決まり、Team UKYOのが集団をコントロール。最後はダイボールが一人で集団を引いて逃げグループを吸収して大集団のスプリントになり、クレダーが3度目の2位でゴールした。クレダーはイエロージャージを守った。

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

 

第5ステージで総合順位が入れ替わる

第5ステージは3つのスプリントポイントが設定された平坦な163kmステージ。リーダーチームとしてレース終盤に来て、集団をコントロールしていくのが難しいステージと予想。

集団はスタート直後からアタック合戦が続くが、気温も上昇している状況下で残り30km地点まで集団は全く落ち着かない。残り35km地点で5人の逃げグループが形成され、そこに小石が入った。しかし総合2位の選手もこのグループに入っているので、追走集団がスピードを上げ懸命に追い上げる。

最後は5人は逃げ切ったが、追走集団は12秒差でゴールした。この結果、トップグループで逃げ切った2位の選手がリーダージャージを奪還することになった。

 

第6ステージでアールが区間優勝!小石・総合2位、クレダー・総合3位

第6ステージは上りゴールとなる165.2kmの最終ステージ。チームとしてこの最終ステージは本大会の総合優勝が掛かる大事なステージになる。クレダーと小石が総合優勝を狙える位置にいるので、最後の上りが勝負。

作戦はアシストの4人で最後の上りまで2人を引き上げて最後は全力でゴールするしかない。最後の上りは勾配がきつい1kmほどのヒルクライムだが、アールがラスト300mまで2人を引っ張り、見事ステージ優勝を飾った。小石が5位でゴールし総合2位にジャンプアップ、クレダーが11位でゴールし総合3位となった。

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

チーム右京 ツアー・オブ・タイランド2022

 

桑原GMのコメント:
「最後は小石選手で総合優勝を飾りたかったですが、ポーランドのスプリンター選手も短い上りでは強かったので結果には満足しています。 アジアでこの2年間ヨーロッパやアジアの海外チームが参戦する国際レースが無かった中でこのツアー・オブ・タイランドに参戦できたことにスポンサー様やファンの皆様に感謝したいと思います。

日本人選手が久しぶりに日本のために大量のUCIポイントを獲得できたこともうれしく思います。若手の宇賀選手も初のアジアのUCIレースで多く学べたと思います。 引き続き日本国内とアジアのレースで優勝を目指して頑張っていきます。引き続き温かい応援をよろしくお願いいたします。」

 

ツアー・オブ・タイランド2022
UCI Asia 2.1class
期日:2022年4月1日(金)~ 4月6日(水)
開催地:タイ王国帆東部のムクダハン地方
出場チーム:19チーム
選手:104人
全6ステージ総距離:962km
完走:97人

総合成績
1. Alan BANASZEK(HRE MAZOWSZE SERCE POLSKI)
2. 小石祐馬(Team UKYO)
3. レイモンド・クレダー(Team UKYO)

28. ネイサン・アール(Team UKYO)
44. ベンジャミン・ダイボール(Team UKYO)
83. 宇賀隆貴(Team UKYO)
86. 石橋 学(Team UKYO)

 UCI公式サイト