パリ~ニース2022 第5ステージはマクナルティが逃げ切り優勝/ログリッチが総合首位

  • photo ASO/Alex BROADWAY

フランスで開催中の第80回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月10日にサン・ジュスト・サン・ランベールからサン・ソヴール・ド・モンタギュまでの189kmで、中級山岳区間の第5ステージを競い、米国のブランドン・マクナルティ(UAEチーム・エミレーツ)が独走で逃げ切り、UCIワールドツアー初優勝となる区間初優勝を果たした。
 

パリ~ニース2022

■マクナルティが逃げ切ってワールドツアー初優勝の区間優勝を果たした

 
区間2位はフランスのフランク・ボナムール(B&Bホテルズ・KTM)、3位は米国のマッテーオ・ジョーゲンセン(モビスターチーム)だった。

メイン集団は5分43秒遅れでゴールしたが、マイヨ・ジョーヌを着ていたベルギーのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)は24分以上遅れてゴールし、チームメートのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)が総合首位の座を引き継いだ。
 

パリ~ニース2022

■ログリッチが総合首位に立った

 
第5ステージは病人や負傷者が続出し、18人が出走せず、126人がスタートした。マクナルティは14km地点で逃げ出した10人のグループに入っていた。彼は既に総合で14分近く遅れていたため、優勝争いの圏外に居る選手だった。

マクナルティはゴールまで39kmの、最後のカテゴリー1の上りで逃げグループからアタックし、頂上で追走グループに1分差を付けた。彼はそのまま逃げ切り、区間初優勝した。

■区間初優勝したマクナルティのコメント
「これはボクにとって最初のワールドツアーでの勝利で、本当に特別なものだ。エシェロン(集団分断)で落車して、総合争いは圏外になったけれど、何とか回復して今日勝てたのは信じられない。

2週間前に勝った、フォーヌ・アルデシュ・クラシックと同じ道がある事には今朝気がついた。計画は逃げに入る事で、それを成し遂げるか死ぬかと考えた。一日中素晴らしい脚で、それができた。残り39kmでアタックした時は、単独になりたいと思った。コースは上り坂か下り坂のどちらかで、上りで全力を出して、下りではリスクを減らしたかったから、1人で行く方が良かったのさ」

■総合首位に立ったログリッチのコメント
「パリ〜ニースでは毎日がそうであるように、今日はまたハードな一日だった。これからはもっと山がある。厳しいレースだったが、チームメートたちは一日中素晴らしい仕事をしてくれて、ボクは最後に最高のクライマーたちと一緒にいる事ができた。明日はどうなるか分からないが、週末には2日間の厳しい日があり、特に最後は去年経験した日のようだ。これからたくさんのレースがあるから、ベストを尽くすよ。自分のリズムに乗っているし、ポジティブだ」
 

パリ~ニース2022

■ログリッチが総合首位に立ち、マイヨ・ジョーヌを獲得した


■第5ステージ結果

[3月10日/サン・ジュスト・サン・ランベール~サン・ソヴール・ド・モンタギュ/189km]
1. BRANDON MCNULTY (UAE TEAM EMIRATES / USA) 04H 53′ 30”
2. FRANCK BONNAMOUR (B&B HOTELS – KTM / FRA) + 01′ 58”
3. MATTEO JORGENSON (MOVISTAR TEAM / USA) + 01′ 58”
4. HARM VANHOUCKE (LOTTO SOUDAL / BEL) + 02′ 30”
5. LAURENT PICHON (TEAM ARKEA – SAMSIC / FRA) + 04′ 01”
6. ANTHONY TURGIS (TOTALENERGIES / FRA) + 04′ 02”
7. VALENTIN MADOUAS (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 04′ 57”
8. OWAIN DOULL (EF EDUCATION – EASYPOST / GBR) + 04′ 57”
9. PIERRE LATOUR (TOTALENERGIES / FRA) + 05′ 43”
10. QUENTIN PACHER (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 05′ 43”

11. ALEKSANDR VLASOV (BORA – HANSGROHE / RUS) + 05′ 43”
12. NAIRO QUINTANA (TEAM ARKEA – SAMSIC / COL) + 05′ 43”
16. ADAM YATES (INEOS GRENADIERS / GBR) + 05′ 43”
20. SIMON PHILIP YATES (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO /GBR) + 05′ 43”
23. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 05′ 43”
98. WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL) + 24’ 22’’

■第5ステージまでの総合成績
1. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) 16H 50’ 28’’
2. SIMON PHILIP YATES (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO /GBR) + 00′ 39’’
3. PIERRE LATOUR (TOTALENERGIES / FRA) + 00′ 41’’
4. DANIEL FELIPE MARTINEZ (INEOS GRENADIERS / COL) + 00’ 56’’
5. ALEKSANDR VLASOV (BORA – HANSGROHE / RUS) + 00’ 59’’
6. ADAM YATES (INEOS GRENADIERS / GBR) + 01’ 11’’
7. SØREN KRAGH ANDERSEN (TEAM DSM / DEN) + 01’ 26’’
8. JACK HAIG (BAHRAIN VICTORIOUS / AUS) + 01′ 35”
9. NAIRO QUINTANA (TEAM ARKEA – SAMSIC / COL) + 01’ 45’’
10. ION IZAGUIRRE INSAUSTI (COFIDIS / ESP) +02′ 01”
 

パリ~ニース2022

(photo : ASO/Alex BROADWAY)

 

パリ~ニース公式サイト

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