パリ~ニース2022 第2ステージはヤコブセンが優勝

  • photo ASO/Alex BROADWAY

フランスで開催中の第80回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月7日にオーファルジからオルレアンまでの159.5kmで平坦区間の第2ステージを競い、オランダのファビオ・ヤコブセン(クイックステップ・アルファヴィニル チーム)が区間優勝した。
 

パリ~ニース2022

■ヤコブセンがゴールスプリントでヴァンアールトを打ち負かした

 
区間2位はベルギーチャンピオンのウァウト・ヴァンアールト(ユンボ・ヴィスマ)、3位にはマイヨ・ジョーヌを着たフランスのクリストフ・ラポルト(ユンボ・ヴィスマ)が入り、総合首位の座を守った。
 

強い横風で集団が分断

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■この日の逃げには今季限りで引退するジルベール(右)が加わっていた

 
第2ステージは151選手が出走。ヨーロッパチャンピオンのソンニ・コルブレッリ(バーレーン・ヴィクトリアス)は、気管支炎でスタートしなかった。第1ステージで山岳賞ジャージを獲得したマシュー・ホームズ(ロット・スーダル)が、スタートしてすぐにアタックし、アレクシー・グジャール(B&Bホテルズ・KTM)とフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)が加わって、この日の逃げを形成した。

3人は最大6分差を付けて逃げ続けた。集団は東からの強い横風の影響で3つに分断。残り85kmでは落車事故が発生し、ダビド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)やマッテーオ・トレンティン(UAEチーム・エミレーツ)が巻き込まれてしまった。

残り72.5kmで再び落車が発生し、新人賞ジャージを着たビニアム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオー)や、ブランドン・マックナルティ(UAEチーム・エミレーツ)らが遅れてしまった。メイン集団は前日と同じようにユンボ・ヴィスマが先頭を引き始め、残り63kmで逃げを吸収した。
 

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■強い横風の影響で集団はいくつにも分断した

 
40人ほどになった先頭集団はユンボ・ヴィスマが引き続け、ギルマイやマックナルティのグループは追いつく事ができなかった。ゴールまで残り14kmで、シュテファン・ビセッガー(EFエデュケーション・イージー・ポスト)がアタックを試みたが、失敗に終わった。

ビセッガーは残り7km地点でもう一度アタックしたが、集団はゴールスプリントに向けてクイックステップ・アルファヴィニル チームが列車を組み、彼を吸収した。最後はラポルトとヴァンアールトがクイックステップ・アルファヴィニル チームを出し抜こうと試みたが、ヤコブセンは難なく彼らを追い越し、先頭でフィニッシュラインを通過した。

■区間優勝したヤコブセンのコメント
「パリ〜ニースは最初の数日がエシェロン(集団分裂)とスプリントになると我々は知っていた。その後で山へ向かう。昨日はハード過ぎたが、今日はボクにとって完璧だった。クイックステップはエシェロンが大好きだからね。

最後我々は4人居て、勝つためのスプリントができて嬉しいよ。ユンボ・ヴィスマはまた強かった。彼らに付いていくのは簡単ではなかったが、我々はとてもやる気満々だった。脚が痛かったけど、その為に戦った。ランパールトとセネシャルは最後に素晴らしい仕事をした。

彼ら(ユンボ・ヴィスマ)は最初に行ったけれど、ボクはヴァンアールトを追い越す事ができた。ちょっとアップヒルだったけれど、このタイプのゴールは好きなんだ。パリ〜ニースの表彰台に立つのは素晴らしいよ」
 

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■総合リーダーのマイヨ・ジョーヌはラポルトが守った


■第2ステージ結果

[3月7日/オーファルジ~オルレアン/159.5km]
1. FABIO JAKOBSEN (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM / NED) 03H 22′ 54”
2. WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL)
3. CHRISTOPHE LAPORTE (JUMBO – VISMA / FRA)
4. LUKA MEZGEC (TEAM BIKEEXCHANGE-JAYCO / SLO)
5. MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN)
6. JASPER STUYVEN (TREK – SEGAFREDO / BEL)
7. LUCA MOZZATO (B&B HOTELS – KTM / ITA)
8. JUAN SEBASTIAN MOLANO BENAVIDES (UAE TEAM EMIRATES / COL)
9. OLIVER NAESEN (AG2R CITROEN TEAM / BEL)
10. CEES BOL (TEAM DSM / NED)

■第2ステージまでの総合成績
1. CHRISTOPHE LAPORTE (JUMBO – VISMA / FRA) 07H 11′ 15”
2. WOUT VAN AERT (JUMBO – VISMA / BEL) + 00′ 05’’
3. PRIMOŽ ROGLIČ (JUMBO – VISMA / SLO) + 00′ 11’’
4. PIERRE LATOUR (TOTALENERGIES / FRA) + 00′ 36’’
5. ZDENĚK ŠTYBAR (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM /CZE) + 00′ 38’’
6. MADS PEDERSEN (TREK – SEGAFREDO / DEN) + 00′ 32”
7. JASPER STUYVEN (TREK – SEGAFREDO ?BEL) + 00′ 39’’
8. FLORIAN SENECHAL (QUICK-STEP ALPHA VINYL TEAM /FRA) + 00′ 39’’
9. BRYAN COQUARD (COFIDIS / FRA) + 00′ 39’’
10. ALEKSANDR VLASOV (BORA – HANSGROHE / RUS) + 00′ 39’’
 

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■ジルベールが敢闘賞を受賞した

 

パリ~ニース公式サイト

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