2021-2022シクロクロス・ワールドカップはイーゼルビットが総合初優勝
2021-2022UCIシクロクロス・ワールドカップの最終戦が、1月23日にオランダのホーヘルハイデで開催され、ベルギーのエリ・イーゼルビット(パウエルスサウゼン・ビンゴール)が優勝し、シリーズ総合初優勝に華を添えた。
2位は2秒遅れでヨーロッパチャンピオンのラルス・ファンデルハール(バロワーズ・トレック・ライオンズ/オランダ)、3位は3秒遅れで英国のトーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアズ)だった。
米国アーカンソー州のファイエットヴィルで開催される、2022UCIシクロクロス世界選手権を一週間後に控えた、ホーヘルハイデのワールドカップ最終戦は、意外にも混戦となった。
地元開催ということもあり、スタートから攻撃的な走りを続けていたヨーロッパチャンピオンのファンデルハールが、4周目のカーブで転倒し、彼の前を走っていたピドコックが独走状態になった。ファンデルハールの転倒に巻き込まれたオランダのコルネー・ファンケッセル(トルマンスシクロクロスチーム)は、自転車が壊れてレースを棄権した。
ピドコックは追走するイーゼルビット、ファンデルハール、マイケル・ヴァントルノート(パウエルスサウゼン・ビンゴール)に20秒近い差を付けて逃げ続け、そのま独走で優勝するのではないかと思われた。しかし、彼にはいつものような力強さはなく、残り2周でイーゼルビットに追いつかれてしまった。
イーゼルビットとピドコックに、ファンデルハールとヴァントルノートも追いつき、先頭は4人で最終周回に突入。すぐにシリーズ総合リーダーのイーゼルビットがアタックし、僅差を守ってシリーズ7勝目を手中に収めた。
現在24歳のイーゼルビットは、昨年10月に米国のウォータールーで開催されたワールドカップ初戦で優勝。その時に獲得した総合リーダージャージを一度も手放す事なく、ワールドカップ総合初優勝を成し遂げた。
ワールドカップ総合2位は、イーゼルビットのチームメートであるヴァントルノートで、総合3位はベテランのトーン・アールツ(バロワーズ・トレック・ライオンズ)だった。
■ワールドカップ最終戦で優勝したイーゼルビットのコメント
「スタートがとても悪かったので、転倒事故があった時は後方に居た。その後は、全力を尽くした。ボクがピドコックに追いつけるように、ヴァントルノートがとても速い周回を走ってくれた。最終周回でそれを仕上げられて嬉しいよ。自分の調子には満足している。ピドコックを捕まえられるとは思わなかった」
2021-2022UCIシクロクロス・ワールドカップ 第16戦 結果
[1月23日/ホーヘルハイデ(オランダ)/9周]
1. ISERBYT Eli (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 1:00:18
2. VAN DER HAAR Lars (BALOISE TREK LIONS / NED) +0:02
3. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:03
4. VANTHOURENHOUT Michael (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +0:05
5. AERTS Toon (BALOISE TREK LIONS / BEL) +0:54
6. HENDRIKX Mees (IKO – CRELAN / NED) +1:03
7. HERMANS Quinten (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / BEL) +1:07
8. MEEUSEN Tom (CX TEAM DESCHACHT-GROUP HENS-CONTAINERS MAES / BEL) +1:08
9. VANDEBOSCH Toon (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +1:10
10. SWEECK Laurens (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +1:20
総合最終成績
1. ISERBYT Eli (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 485 pts
2. VANTHOURENHOUT Michael (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 357 pts
3. AERTS Toon (BALOISE TREK LIONS / BEL) 348 pts
4. HERMANS Quinten (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / BEL) 299 pts
5. VAN DER HAAR Lars (BALOISE TREK LIONS / NED) 281 pts
6. SWEECK Laurens (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 223 pts
7. VAN KESSEL Corne (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / NED) 220 pts
8. VANDEBOSCH Toon (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 219 pts
9. SOETE Daan (CX TEAM DESCHACHT-GROUP HENS-CONTAINERS MAES / BEL) 212 pts
10. BAESTAENS Vincent (CX TEAM DESCHACHT-GROUP HENS-CONTAINERS MAES / BEL) 201 pts
[2021-2022UCIシクロクロス・ワールドカップ全16戦 優勝者]
第1戦 2021年10月10日 ウォータールー(米国):ISERBYT
第2戦 2021年10月13日 フェイエットヴィル・アーカンソー(米国):HERMANS
第3戦 2021年10月13日 アイオワシティ(米国):ISERBYT
第4戦 2021年10月24日 ゾーンホーヴン(ベルギー):AERTS
第5戦 2021年10月31日 オーヴレイス(ベルギー):ISERBYT
第6戦 2021年11月14日 ターボル(チェコ):VAN DER HAAR
第7戦 2021年11月21日 コクセイド(ベルギー):ISERBYT
第8戦 2021年11月28日 ブザンソン(フランス):ISERBYT
第9戦 2021年12月5日 アントワープ(ベルギー):中止
第10戦 2021年12月12日 ヴァル・ディ・ソーレ(イタリア):VAN AERT
第11戦 2021年12月18日 ルクフェン(オランダ):PIDCOCK
第12戦 2021年12月19日 ナミュール(ベルギー):VANTHOURENHOUT
第13戦 2021年12月26日 デンデルモンド(ベルギー):VAN AERT
第14戦 2022年1月2日 ハルスト(オランダ):PIDCOCK
第15戦 2022年1月16日 フラマンヴィル(フランス):ISERBYT
第16戦 2022年1月23日 ホーヘルハイデ(オランダ):ISERBYT