2021-2022シクロクロスW杯第11戦ルクフェンはピドコックが初優勝

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12月18日にオランダのルクフェンで開催された2021-2022シクロクロス・ワールドカップ第11戦は、英国チャンピオンのトーマス・ピドコック(イネオス・グレナディアズ)が、ワールドカップ総合リーダージャージを着たベルギーのエリ・イーゼルビット(パウエルスサウゼン・ビンゴール)をゴール勝負で打ち負かし、22歳でワールドカップ初優勝を果たした。
 

2021-2022シクロクロスW杯第11戦ルクフェン

■22歳でワールドカップ初優勝を果たした英国チャンピオンのピドコック(©Bettiniphoto)

シクロクロスの2大大国である、ベルギーとオランダ以外の選手がワールドカップで優勝したのは、2013年のナミュールで優勝したフランスのフランシス・ムレ以来の快挙だった。3位には8秒遅れでベルギーのマイケル・ヴァントルノート(パウエルスサウゼン・ビンゴール)が入った。
 

2021-2022シクロクロスW杯第11戦ルクフェン

■ルクフェンの表彰台。左から2位のイーゼルビット、初優勝したピドコック、3位のヴァントルノート(©Bettiniphoto)

ルクフェンのワールドカップには、当初シクロクロス世界チャンピオンのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス/オランダ)が参加する予定だった。しかし、彼はトレーニング中に膝を負傷した影響でシーズンインを一週間遅らせたため、参加しなかった。今大会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染再拡大の影響により、無観客で開催された。
 

2021-2022シクロクロスW杯第11戦ルクフェン

■ヴァンアールトもファンデルプールも参加しなかったワールドカップで勝ったのはピドコックだった(©Bettiniphoto)

気温7℃で霧の中をスタートしたワールドカップ第11戦は、主要選手が抜け出せないまま後半に入った。ワールドカップ総合リーダーのイーゼルビットとチームメートのヴァントルノートがスピードを上げ、ピドコックがそれに付き従い、残り3周で3人がわずかに先行したが、後続は数秒遅れだった。

最終周回に入り、イーゼルビットとヴァントルノートは攻め続けたが、ピドコックを振り落とす事はできなかった。先頭のイーゼルビットは、ゴール目前の障害板越えでピドコックに追い抜かれてしまい、最後はホームストレートでのスプリント勝負を諦めてしまった。しかし、彼は総合首位の座は守る事ができた。

12月19日には、ベルギー南部ワロン地方のナミュールで第12戦が行われる。
 

2021-2022シクロクロスW杯第11戦ルクフェン

■ワールドカップ総合リーダーはベルギーのイーゼルビットが守った(©Bettiniphoto)

2021-2022UCIシクロクロス・ワールドカップ 第11戦 結果
[12月18日/ルクフェン(オランダ)/9周]
1. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) 1:03:26
2. ISERBYT Eli (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +0:03
3. VANTHOURENHOUT Michael (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +0:08
4. HERMANS Quinten (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / BEL) +0:12
5. VAN DER HAAR Lars (BALOISE TREK LIONS / NED) +0:15
6. AERTS Toon (BALOISE TREK LIONS / BEL) +0:35
7. SWEECK Laurens (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +0:54
8. VAN KESSEL Corne (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / NED) +1:03
9. BAESTAENS Vincent (CX TEAM DESCHACHT-GROUP HENS-CONTAINERS MAES / BEL) +1:07
10. VANDEBOSCH Toon (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) +1:09

第11戦までの総合成績
1. ISERBYT Eli (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 337 pts
2. VANTHOURENHOUT Michael (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 228 pts
3. AERTS Toon (BALOISE TREK LIONS / BEL) 226 pts
4. HERMANS Quinten (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / BEL) 218 pts
5. VAN DER HAAR Lars (BALOISE TREK LIONS / NED) 196 pts
6. VAN KESSEL Corne (TORMANS CYCLO CROSS TEAM / NED) 163 pts
7. VANDEBOSCH Toon (PAUWELS SAUZEN – BINGOAL / BEL) 149 pts
8. SOETE Daan (CX TEAM DESCHACHT-GROUP HENS-CONTAINERS MAES / BEL) 139 pts
9. BAESTAENS Vincent (CX TEAM DESCHACHT-GROUP HENS-CONTAINERS MAES / BEL) 139 pts
10. VANDEPUTTE Niels (ALPECIN – FENIX / BEL) 134 pts

[2021-2022UCIシクロクロス・ワールドカップ全16戦日程]
第1戦 2021年10月10日 ウォータールー(米国):ISERBYT
第2戦 2021年10月13日 フェイエットヴィル・アーカンソー(米国):HERMANS
第3戦 2021年10月13日 アイオワシティ(米国):ISERBYT
第4戦 2021年10月24日 ゾーンホーヴン(ベルギー):AERTS
第5戦 2021年10月31日 オーヴレイス(ベルギー):ISERBYT
第6戦 2021年11月14日 ターボル(チェコ):VAN DER HAAR
第7戦 2021年11月21日 コクセイド(ベルギー):ISERBYT
第8戦 2021年11月28日 ブザンソン(フランス):ISERBYT
第9戦 2021年12月5日 アントワープ(ベルギー):中止
第10戦 2021年12月12日 ヴァル・ディ・ソーレ(イタリア):VAN AERT
第11戦 2021年12月18日 ルクフェン(オランダ):PIDCOCK
第12戦 2021年12月19日 ナミュール(ベルギー)
第13戦 2021年12月26日 デンデルモンド(ベルギー)
第14戦 2022年1月2日 ハルスト(オランダ)
第15戦 2022年1月16日 フラマンヴィル(フランス)
第16戦 2022年1月2日 ホーヘルハイデ(オランダ)

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