ヴィクトワール広島が2022シーズンのチーム体制を発表

目次

自転車ロードレースチームのヴィクトワール広島が、2022年シーズンのチーム体制を発表した。2021年と同様に、2022年もジャパンサイクルリーグ(JCL)で戦っていく。

 

2021はJCLでの個人初優勝とチームランキング4位

2021年シーズンは大分で10月に行われた「三菱地所おおいたアーバンクラシック」で阿曽圭佑が5位に入賞し、UCIポイントを獲得。そして11月頭に行われた「大田原ロードレース」で阿曽がJCLでの自身初、チーム初の優勝を果たした。2021年シーズンは阿曽が個人総合3位、チーム総合成績は4位だった。

 

2022シーズンはリーグ優勝目指し阿曽、ライアンのWエースで

UCIコンチネンタルチームの登録に必要な10人以上という条件を満たし、国際レース参戦に向けて戦力を補強するため、2022年は、2019年のタイのレース「プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ」で総合優勝した実績を持つライアン・カバナ(オーストラリア)など新たに8人の選手を獲得した。2022年シーズンは継続2人を含む10人の選手という布陣で挑む。

阿曽圭佑とライアン・カバナのダブルエースでJCLでの優勝を目指すのはもちろんのこと、UCIコンチネンタルチームとしてアジアツアーに参戦し、UCIポイントを積極的に狙っていく。

 

2022シーズンメンバー

エース級の阿曽圭佑とライアン・カバナのほか、エースのアシストが得意な柴田雅之、湯浅博貴、園田大智などが加わり今まで以上にレースの幅が広がっていく。そして、競輪から吉本哲郎が加入することでバンクリーグでの優勝も視野に入れ活動する。新加入選手のうち林伶音は2021年10月に行ったトライアウトに参加した高校生で、2022年3月に高校を卒業する若手選手だ。

新キャプテンはエースの阿曽圭佑、副キャプテンは新加入の柴田雅之が務める。今まで不在だったメカニックも入りサポート体制も整った。

 

ヴィクトワール広島の新ユニフォーム

ヴィクトワール広島の新ユニフォーム

ヴィクトワール広島の2022メンバー表

ヴィクトワール広島2022年シーズン選手、スタッフ一覧

 

阿曽圭佑

来期でヴィクトワール広島2年目。エースでありキャプテンとしてチームをまとめていく。2021年11月6日の大田原ロードレースで優勝し、チームに初勝利をもたらした実力ある選手。2021シーズンは個人総合3位だった。

 

大田原ロードレースで初優勝する阿曽

大田原ロードレースで初優勝する阿曽

 

阿曽圭佑のコメント:
「所属2年目になります。チームの新たなキャプテンとしてチームの要になれるように活動していきます。来期も若手が多い中、外国人選手、中堅どころの選手の加入もありチームとしてはバランスの取れた編成になっていると思います。チームもコンチネンタルチームにステップアップし、飛躍の年にしたいです。個人としては、昨年に引き続きJCLでの1勝以上、個人総合リーダー、全日本選手権優勝を目標にします。最年長、そしてキャプテンとしてチーム力の底上げ、士気を上げて強いチームを目指します」

 

Ryan Cavanagh(ライアン・カバナ)

2020年ツール・ド・台湾で総合2位と区間優勝。2019年タイのレース「プリンセス・マハ・チャクリ・シリントーンズカップ」で総合優勝。

 

2020年ツール・ド・台湾第2ステージ優勝のライアン・カバナ

2020年ツール・ド・台湾第2ステージ優勝のライアン・カバナ

 

ライアン・カバナのコメント:
「2022 年にヴィクトワール広島のためにレースをする機会を得たことは、私にとって特別なことです。ロードやレースでも、日本や日本人に愛着があります。チームを代表して自分の能力を最大限に発揮できることに、とても興奮しています。2022年、チームの目標に向かってレースや仕事をするのが楽しみです。(To have the opportunity to race for Victoire Hiroshima in 2022 is special for me. I have a love for Japan and it’s people as well at the roads and races. I am super excited to represent the team to the best of my abilities. I look forward to racing and working towards the teams goals and aspirations in 2022.)」

 

柴田雅之

栃木県那須塩原市を本拠地とする「那須ブラーゼン」より移籍。 2020年広島中央森林公園で行われた「西日本ロードレース」で4位になるなど、広島の地でも力を発揮している。

 

2020年西日本ロードレースの柴田

2020年西日本ロードレースの柴田(中央)

 

中村圭佑

2022年でヴィクトワール広島プロ2年目。広島出身の選手。2021年前半は結果不振に陥っていたが、阿曽のトレーニングメニューを行っていきながら大分のUCIレースで21位。左手首を骨折しながらも実力のある走りを全日本選手権で示していた。

主な戦歴:2021年いこいの道クリテリウム21位

 

2021年全日本選手権の中村

2021年全日本選手権の中村

 

湯浅博貴

2019〜2021年EQADS/Antiga Casa Bellsola-GIRONA所属。

主な戦歴:
2021年 第55回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会 Day1 8位
2021年 群馬CSCロードレース9月Day2 4位

 

2021年群馬CSCロードレース9月Day2の湯浅

2021年群馬CSCロードレース9月Day2の湯浅

 

園田大智

埼玉県出身の大学生。大学とプロ生活の両立を目指す。

主な戦歴:
2021年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 ロードレース 4位
2021年 全日本学生選手権個人ロードレース大会 9位
2020年 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 ロードレース 18位

2021年全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレースの園田

2021年全日本大学対抗選手権自転車競技大会ロードレースの園田(先頭青いジャージ)

 

武智光

愛知県出身の大学生。大学とプロ生活の両立をめざす。

主な戦歴:
第76回インカレロード 5位
2020年 全日本学生個人ロードレース大会 8位
2019年 高校選抜ロード 2位

 

久保田悠介

一般企業に就職していたが、もう一度本気で自転車競技をやるためにヴィクトワール広島に入団する ことになった。

主な戦歴:
2017年 ツール・ド・シンカラ 2017 総合49位
2018年 西日本チャレンジサイクルロードレースA-U 2位
2018年 全日本大学対抗選手権ロードレース 12位

 

林怜音

2021年10月に開催したトライアウト参加者。まだ高校生で2022年3月に卒業予定の超若手選手。

主な戦績:
2020年 JBCF宇都宮クリテリウムE3 2位
2021年 第56回高石杯関東地域自転車道路競走大会 高校生男子 3位

 

吉本哲郎

広島競輪界のベテランスター選手で、S級1班で活躍。 競輪場でロードレースのチームが競う「バンクリーグ」で、 会場を沸かせる走りが期待される。

 

吉本哲郎

オレンジ7番が吉本

 

藤川淳アンバサダー

2017、2018の2年間ヴィクトワール広島の選手として活動し、その後はアンバサダーとしてヴィクトワール広島で活動している。ホーム戦では観戦ツアーなど行いレースを盛り上げている。