イル・ロンバルディア2021でポガチャルが初優勝

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モニュメント・クラシックの1つであり、2021年シーズンのUCIワールドツアー最終戦となった第115回イル・ロンバルディアが、10月9日に北イタリアのロンバルディア州で開催され、スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が、ゴールのベルガモ出身だったファウスト・マスナダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)をスプリントで打ち負かし、初優勝した。
 

イル・ロンバルディア2021

ポガチャルが地元出身のマスナダをゴールスプリントで打ち負かした

スロベニア出身の選手がイル・ロンバルディアを制したのは初めてだった。ポガチャルは今年4月にベルギーのリエージュ~バストーニュ~リエージュでも初優勝していて、今季はツール・ド・フランスを連覇しただけでなく、モニュメント・クラシックを2つ制覇してしまった。同じ年にこの3レースで勝った事があるのは、ベルギーのエディ・メルクスだけだった。

3位には英国のアダム・イェーツ(イネオス・グレナディアズ)が入った。
 

イル・ロンバルディア2021

イル・ロンバルディア2021の表彰台。左から2位のマスナダ、初優勝したポガチャル、3位のアダム・イェーツ

第115回大会はコモを174選手がスタート。一日中どんよりと曇っていたが、雨にはならなかった。序盤の逃げにはベルギーのティム・ウェレンス(ロット・スーダル)やヴィクトール・カンペナールツ(チームクベカ・ネクストハッシュ)が加わっていたが、標高1257mで今大会最高峰のザンブラ・アルタ峠を越えた後、ゴールまで残り55.5kmで全員吸収された。

ゴールまで残り41kmで、最後の峠だった標高1058mのパッソ・ディ・ガンガの登坂がスタート。集団の先頭はティシュ・ベノート(チームDSM)が引き続け、前方には世界チャンピオンのジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)やベテランのアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)の姿があった。
 

イル・ロンバルディア2021

最後の峠でニバリがアタックし、戦いが始まった(©Bettiniphoto)

次第に小さくなった集団から、残り37.4kmでヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード)がアタックして戦いの火蓋を切った。集団の後方では、ティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)やレムコ・エヴェネプール(ドゥクーニンク・クイックステップ)が遅れ始めていた。

1kmも先行せずにニバリは吸収され、パヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアズ)、ロマン・バルデ(チームDSM)、ポガチャルがアタック。ここからゴールまで残り35.5kmでポガチャルが抜け出し、後続に15秒差を付けて独走で逃げ出した。
 

イル・ロンバルディア2021

ニバリを捕まえた後、ポガチャルがアタックして独走を開始した

1つになった追走集団からは、マスナダがアタックしてポガチャルを追いかけたが、彼は残り33kmで10人ほどに絞られたメイン集団に捕まった。ここにはアラフィリップ、イェーツ、バルベルデ、ダビィド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)、マイケル・ウッズ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオー)が残っていた。

先頭のポガチャルは、ゴールまで残り31.7kmのパッソ・ディ・ガンガ頂上で、メイン集団に37秒差を付けていた。つづら折りの長い下り坂が始まってすぐに、メイン集団からもう一度マスナダがアタックし、単独でポガチャルを追いかけた。

マスナダはふもとに到達する前の、ゴールまで残り16kmでポガチャルに追いつき、先頭は2人になった。この時メイン集団とのタイム差は45秒に開いていた。残り4kmに設定されていたコッレ・アペルトの丘越えで、ポガチャルはマスナダを振り落とそうとアタックしたが、マスナダは遅れなかった。最後は一騎打ちのゴールスプリントになり、ポガチャルが難なくマスナダを打ち負かし、2つ目のモニュメントを手中に収めた。

■イル・ロンバルディアで初優勝したポガチャルのコメント
「シーズンをこんな風に終わらせるのはクレイジーだ。ボクは言葉を失う男さ。(ベルガモ出身の)マスナダがここの道をよく知っている事は知っていた。今日はいい日だ。ボクにとって、全ての勝利が重要だが、この勝利は特別なものだ。長い間、イル・ロンバルディアでレースして勝つ事を夢に見ていたからね」
 

イル・ロンバルディア2021

ゴールに近いコッレ・アペルトの丘には大勢の観客が集まっていた

■第115回イル・ロンバルディア 結果
[10月9日/UCIワールドツアー/イタリア(コモ〜ベルガモ)/239km]
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 6:01:39
2. MASNADA Fausto (DECEUNINCK – QUICK-STEP / ITA)
3. YATES Adam (INEOS GRENADIERS / GBR) +51
4. ROGLIČ Primož (JUMBO-VISMA / SLO) +51
5. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) +51
6. ALAPHILIPPE Julian (DECEUNINCK – QUICK-STEP / FRA) +51
7. GAUDU David (GROUPAMA – FDJ / FRA) +51
8. BARDET Romain (TEAM DSM / FRA) +51
9. WOODS Michael (ISRAEL START-UP NATION / CAN) +51
10. HIGUITA GARCIA Sergio Andres (EF EDUCATION – NIPPO / COL) +2:25
 

イル・ロンバルディア2021

マドンナ・デル・ギザッロ前を通過する逃げグループ(©Bettiniphoto)

イル・ロンバルディア公式サイト