杉浦佳子、パラリンピック自転車ロードレースでも金メダル獲得

東京2020パラリンピック自転車ロード競技最終日の2021年9月3日、杉浦佳子が3日前のロードタイムトライアル〔障害クラス女子C1-3〕に続いてロードレース〔女子C1-3〕でも優勝し、今大会2つ目の金メダルを獲得した。

杉浦佳子 パラ自転車ロードレース

パラリンピック自転車ロードレース〔女子C1-3〕で杉浦佳子が優勝した

 

ロードレースのコースは、静岡県小山町の富士スピードウェイの走路と周辺の公道を使う1周13.2kmのコースで、女子C1-3のレースは3周39.6kmで行われた。

パラサイクリングでは複数クラスをまとめてレースを行う場合があるが、クラス間のハンディを補正する係数を使用するレースは計時種目のみで、着順を決める種目では着順通りとするのが一般的だ。クラス混合の同時出走でもC1、C2などのクラスごとに順位をつけるレースもあるが、今回は出走者15人にそのまま15位までの着順がつく形式で行われた。

杉浦佳子 パラ自転車ロードレース

2周回を終えて先頭は中国のシャオメイ、オーストラリアのグレコ、杉浦の3人

 

1周回を終える時点で先頭は杉浦を含む9人のグループ。2周回を終え、先頭は中国のワン シャオメイ〔C3〕、オーストラリアのペイジ・グレコ〔C3〕、杉浦の3人となる。この時点で4位との差は8秒だ。

3周目の上りで杉浦がアタックを仕掛けて最後は一人逃げとなり、続くスウェーデンのアンナ・ベック〔C3〕、ワン シャオメイ、ペイジ・グレコの3人のグループに16秒の差をつけてフィニッシュした。

藤井美穂〔C2〕も気持ちを保って周回を重ね、1:37:24のタイムで完走した。

 

杉浦佳子 パラ自転車ロードレース

東京2020パラリンピックで2つ目の金メダルを獲得した杉浦

杉浦佳子 パラ自転車ロードレース

ロードレース〔女子C1-3〕表彰台。左からベック、杉浦、グレコ

 

ロードレース〔女子C1-3〕
C1が1人、C2が5人、C3が9人の合計15人が出走

1 位 杉浦佳子 C3 日本 1:12:55
2位 アンナ・ベック C3 スウェーデン 1:13:11
3位 ペイジ・グレコ C3 オーストラリア 1:13:11
15位 藤井美穂〔C2〕日本 1:37:24