【東京オリンピック トラック競技1日目】 チームパシュート予選では記録が! 女子チームスプリントは中国の連覇

目次

トラック競技、スタート

 
 
 
8月2日、東京オリンピック開催も後半戦を迎えた。この日は、静岡県伊豆市にある伊豆ベロドロームにてトラック競技が行われた
トラック競技は、今日から閉会式の行われる8月8日まで種目を変えて連日行われる。
 
初日は、15時30分から、
・女子チームスプリント予選、1回線、決勝
・女子チームパシュート予選
・男子チームパシュート予選
の3種目が行われた。
 
 
 

女子チームスプリント 

 
東京五輪トラック競技チームスプリント女子中国チーム

1回戦から世界記録を出した中国チーム

 

 
2周を2人で走ったタイムを競う女子チームスプリントは、ウクライナ、リトアニア、ポーランド、メキシコ、オランダ、ロシア、中国の8チームが出場。
世界記録は2015年にフランスで中国が出した32.034秒、オリンピックレコードはリオで中国が出した31.928秒という記録だ。ちなみにこれは現日本ナショナルチームヘッドコーチのブノワ・ベトゥが過去に中国チームを導いた際の結果ということになる。
 
昨年の世界選手権でドイツチームのエマ・ヒンツェが出場種目全てで勝利をさらっており、今回も注目を浴びた。
予選トップタイムはドイツ。次いで中国、オランダとタイムを出した。
続いての1回戦では中国が、なんと31.804秒という世界記録&オリンピック記録を達成した。
 
東京五輪トラック競技チームスプリント女子ドイツチーム
ドイツチームも迫ったがわずかに届かず
 
 
東京五輪トラック競技チームスプリント女子中国チーム

ガッツポーズを見せる中国

 
 
勝ち上がった決勝は中国対ドイツに。ほぼほぼ互角の戦いの中、わずか0.085秒中国がドイツを上回り、中国がリオオリンピックに続いての女子チームスプリントでの勝利を収めた。
 
 

女子チームスプリント リザルト

金メダル 中国(Shanju BAO、Tianshi ZHONG) 31.895秒(決勝タイム)
銀メダル ドイツ(Lea Sophie FRIEDRICH、Emma HINZE) 31.980秒(決勝タイム)
銅メダル ロシア(Daria SHMELEVA、Anastasiia VOINOVA) 32.252秒(3位決定戦タイム)
 
 
 

女子チームパシュート

東京五輪トラック競技チームパシュート女子ドイツチーム

ミスが見えない走りを見せたドイツが世界記録を達成。喜ぶドイツチーム

 
 
 
4㎞を4人で走るチームパシュートの予選では、男女共にこの伊豆の地で記録が出た。
 
女子チームパシュートは、フランス、イタリア、ドイツ、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリスが出場。
女子の世界記録とオリンピックレコードは、共にリオでイギリスが出した4分10秒236だ。
3番目出走のドイツが4分7秒台と世界記録だった4分10秒台を大きく上回るタイムを出し、オリンピックレコードとともに世界記録を更新した。
 
女子チームパシュートの1回戦、順位決定戦、決勝は全て明日行われる。
 
 
東京五輪トラック競技チームパシュート女子イギリスチーム

イギリスチームによって、話題のロータスのバイクも使用された

 
 

女子チームパシュート 予選リザルト

1位 ドイツ(Franziska BRAUSSE、Lisa BRENNAUER、Lisa KLEIN、Mieke KROEGER) 4分7秒307(世界記録)
2位 イギリス(Katie ARCHIBALD、Laura KENNY、Elinor BARKER、Josie KNIGHT) 4分9秒022
3位 アメリカ(Jennifer VALENTE、Chloe DYGERT、Emma WHITE、LilyWILLIAMS) 4分10秒118
 
 
 

男子チームパシュート

東京五輪トラック競技チームパシュート男子デンマークチーム
 
男子チームパシュートは、カナダ、ドイツ、スイス、イタリア、ニュージーランド、デンマーク、オーストラリア、イギリスが出場。
昨年の世界選手権で世界記録を連発更新したデンマークが世界選と同じメンバーでこの東京オリンピックへと乗り込んできた。デンマークが持つ世界記録は3分44秒672。
なお、オリンピックレコードはリオでイギリスチームが出した3分50秒265だ。
 
 

世界記録に近いタイムで走るイタリアチーム

 
 
 

イタリアは昨年の世界選手権よりもチーム力が上がったように見えた

 
 
 
まずオリンピックレコードを破る記録を出したのは、4番目出走のイタリア。ロードレースではイネオスグレナディアズに所属する現TT世界チャンピオン&4㎞個人パシュート世界記録保持者のフィリッポ・ガンナを擁するイタリアは、世界選の際は、ガンナ単独の引きが目立ったが、今回は非常にバランス良く交代をしている様子であった。
 
 
東京五輪トラック競技チームパシュート男子デンマークチーム

スタートの半周からトップタイムを更新したデンマーク

 
そして6番目出走のデンマーク。特徴的だったヘルメットは流線型の一般的なヘルメットに代わったが、相変わらずの綺麗な隊列&先頭交代で周回をこなしていく。スタートから半周の時点でイタリアを上回る記録を出し、あわや世界記録をまたしても破るのではというところだったが、終盤にかかったところで瞬間的に失速。(とはいえ、どの地点でも首位はキープ)
 
惜しくも世界記録更新には届かなかったものの、3分45秒014というオリンピックレコードを更新した。
世界記録を出したときに見せた喜びようとは真逆の、まったく満足のいっていないような表情で終えたデンマーク。明日以降の記録にも期待だ。
 
男子チームパシュートの1回戦は明日、順位決定戦と決勝は明後日4日に行われる。
 

男子チームパシュート 予選リザルト

1位 デンマーク(Lasse Norman HANSEN、Nikilas LARSEN、Frederik MADSEN、Rasmus PEDERSEN) 3分45秒014(オリンピックレコード)
2位 イタリア(Simone CONSONNI、Filippo GANNA、Francesco LAMON、Jonathan MILAN) 3分45秒895
3位 ニュージーランド(Aaron GATE、Campbell STEWART、Regan GOUGH、Jordan KERBY) 3分46秒079