BMXレーシングの日本代表ウェア発表 長迫、畠山が意気込みを語る

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BMXレーシング日本代表の新しいウェアが発表された。BMXレーシングは、大きな起伏があるコースを自転車でジャンプを繰り返しながら駆け抜け、複数人でタイムを競う競技だ。0.1秒を争うため、かつてのダボッとしたウェアとは異なり、今回のウェアは、フィット感や空気抵抗、動きやすさを考慮したものとなった。また、ウェアの発表会に参加した東京五輪代表の長迫吉拓、畠山紗英が現在の心境などについて記者の質問に答えた。

長迫吉拓 畠山紗英

レーシングパンツ

特に注力して開発されたのがパンツだ。選手や監督のアドバイスを受け、動きやすくストレスを軽減するものとなっている。主素材にデサントのトレーニングパンツ「PTゼロ」で使われているのと同じものを使用し、従来の製品に比べてストレッチ性を高めたほか、40%の軽量化を実現。撥水加工が施されて雨にも対応し、メッシュ素材を組み合わせて通気性を確保し、暑さ対策もなされている。膝を曲げた状態で自転車にまたがる姿勢からパターンが作り出され、また、ウエスト部分については前を低く後ろの部分を高くすることでお腹の圧迫、後ろの腰のフィット感をアップしている。

BMXレーシングパンツ

BMXレーシングパンツ

レーシングシャツ

シャツには、トラック競技のワンピースと同じ素材が採用されている。これにより、体への密着、フィット感が高まり、風気抵抗も低減。また、カッティングも、パンツと同様に乗車姿勢に合わせられ、腕を曲げやすく、前傾姿勢のときにシワが入りにくくより体にフィットする。

BMXレーシングシャツ

BMXレーシングシャツ

長迫、畠山は、「トラックサイクリングの素材と全く同じでかなり風の抵抗を考慮していただいた」「袖口が切りっぱなしになっていてフィット感もすごく上がっていて、肘のパッドを入れても全然動きやすい」とそれぞれウェアについての気に入っている点を話した。

なお、このウェアと全く同じものが市販される予定はないが、ふだんから着用できるようなデサントのスポーツウェア「ムーブウェア」に開発ノウハウが今後反映される計画となっている。

長迫吉拓、畠山紗英の東京五輪にむけた心境

東京五輪開幕までおよそ1か月となり、長迫、畠山は現在の心境や目標について以下のように語った。

長迫「(五輪の出場は2回目)今回はコロナ禍だったり色んな状況で、またがらっと変わったオリンピックになると思うんですけど、パフォーマンスにおいては過去一番いいと思っているので、今していることを着実にレースで出すことができればかなりいい結果が狙えるんじゃないかなと思っています。まずは自分で一番いいパフォーマンスを出すのが一番の目標で、また、オリンピックをきっかけに少しでもBMXの認知度が上がればうれしいなと思っています。」

畠山「トレーニングも順調に進んでいて、あと練習中の怪我っていうのは気をつけなければいけないところではあるんですけど、怪我を気にしすぎて躊躇しちゃうとか、そういうところはあんまり考えないように、今できることを全てやってオリンピックに向けて準備している状況です。私も今までトレーニングを重ねてきたことを全てミスなかったりとか自分のベストなパフォーマンスが出せれば結果も一緒についてくると思うので、自分の全力を出して後悔のないような走りをすることが目標です。」