カルーゾ区間優勝!新城「こんな感動的な事はない」ジロ2021 第20ステージ

2021年5月29日(土)に行われたジロ・デ・イタリア 第20ステージ。現在総合2位のダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス/イタリア)が1級山岳が3回連続する最後の山岳ステージで見事独走優勝を果たした。

最後の上りまでペリョ・ビルバオ(スペイン)がカルーゾを引き上げ、そこからは今大会絶好調のカルーゾが自力で他の選手を上りで引き離し、総合1位のエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアズ)とのタイム差を詰めての区間優勝を飾った。

新城幸也は喜びを噛みしめながら82位で無事に最後の山岳を走りきり、14回目のグランツール完走まで、あと1ステージ、30kmの個人タイムトライアルを残すのみとなった。

新城幸也 ジロ・デ・イタリア2021

チームメイトの優勝を喜ぶフィニッシュ後の新城 photo:Miwa IIJIMA

新城幸也 ジロ・デ・イタリア2021

最後の山岳ステージに笑顔でスタートしていく新城 photo:Miwa IIJIMA

 

新城幸也のコメント:
「ジロは明日までだが、僕のジロは今日が最終日みたいなもので、明日の個人タイムトライアルは楽しんで走るだけだから。だから、今日はダミアーノ(カルーゾ)のため、チームのために出来るだけのことをしたかった。しかし、スイスの山で頂上まで残り4km位で集団から脱落してしまった。

ダミアーノはずっと調子良かったらしく、その上りでペースを上げようと提案してきたぐらい。その場に留まるだけでギリギリの僕には500mしか引けないだろうけど、それまでは遅れる事はできないとモチベーションにもなったが、たまたま同じポイントでDSMがペースアップを先にして、うちからアクションを起こす事は無かった。

その後はテレビを見てた皆さんが良く知っているでしょう(笑) ダミアーノはステージ優勝し、ライバルに差を着けたんだから脱帽。皆がしたかったことを最終日にダミアーノが全部やってくれたのだから、こんな感動的な事はない!

チーム皆が苦しんだり、喜んだり、の3週間だった。タラレバを言ってもしょうがないが、ミケル(ランダ)がいれば、マテイ(モホリッチ)やジーノ(メーダー)がいたら、もっと素晴らしジロだったと思う。

チームメイトのグランツール初の表彰台の手助けを無事にできてホッとしている。明日はダミアーノに頑張ってもらって、是非とも表彰台を確実な物にして欲しい。 もちろん、優勝まで2分差は大きいけど、何があるかわからない!」

 

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