イツリア・バスク・カントリー2021でログリッチが総合優勝

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スペイン北部のバスク地方で開催されていた、UCIワールドツアーのイツリア・バスク・カントリー(バスク一周)は、4月10日の最終日にクイーンステージを競い、スロベニアチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が逆転総合優勝を果たした。彼は2018年にも今大会で総合優勝していた。

イツリア・バスク・カントリー2021

左から総合3位のポガチャル、総合優勝のログリッチ、総合2位のヴィンゲゴール(©Bettiniphoto)

総合2位はログリッチのチームメートであるデンマークのヨーナス・ヴィンゲゴール(ユンボ・ヴィスマ)、3位はスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)だった。

ログリッチは初日の個人タイムトライアルで優勝して黄色いリーダージャージを獲得したが、第4ステージでメイン集団から逃げ切った米国のブランドン・マックナルティ(UAEチーム・エミレーツ)に23秒差で総合首位の座を奪われてしまった。

峠を7カ所越える最終ステージで、マックナルティはポガチャルにアシストされたが、中盤に越えたカテゴリー1のクラベリン峠で力尽き、メイングループから遅れてしまった。ここで最大のライバルであるポガチャルにも差を付ける事ができたログリッチは、ダヴィド・ゴデュ(グルパマ・FDJ)、ヒュー・カーシー(EFプロサイクリング・NIPPO)と一緒に協力して先頭を逃げ続けた。

最後に越えたカテゴリー1のウサルツァ峠でカーシーは遅れたが、ログリッチとゴデュは逃げ切り、総合優勝と区間優勝を仲良く分け合った。ログリッチはポイント賞と山岳賞も獲得している。

イツリア・バスク・カントリー2021

最終日のクイーンステージはゴデュとログリッチが区間優勝と総合優勝を分け合った(©Bettiniphoto)

第60回イツリア・バスク・カントリー 個人総合最終成績
[4月5日~10日/UCIワールドツアー/スペイン]

1. ROGLIČ Primož (JUMBO-VISMA / SLO) 19:11:36
2. VINGEGAARD Jonas (JUMBO-VISMA / DEN) 0:52
3. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 1:07
4. YATES Adam (INEOS GRENADIERS / GBR) 1:26
5. GAUDU David (GROUPAMA – FDJ / FRA) 1:27
6. BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA Peio (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) 1:28
7. VALVERDE Alejandro (MOVISTAR TEAM / ESP) 1:33
8. LANDA MEANA Mikel (BAHRAIN VICTORIOUS / ESP) 2:17
9. CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (TEAM BIKEEXCHANGE / COL) 2:38
10. IZAGUIRRE INSAUSTI Ion (ASTANA – PREMIER TECH / ESP) 2:59
81. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS / JPN) 47:48

[各賞]
■ポイント賞:ROGLIČ Primož (JUMBO-VISMA / SLO)
■山岳賞:ROGLIČ Primož (JUMBO-VISMA / SLO)
■新人賞:VINGEGAARD Jonas (JUMBO-VISMA / DEN)

[各ステージの優勝者]
■第1ステージ:ROGLIČ Primož (JUMBO-VISMA / SLO)
■第2ステージ:ARANBURU DEBA Alex (ASTANA – PREMIER TECH / ESP)
■第3ステージ:POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
■第4ステージ:IZAGUIRRE INSAUSTI Ion (ASTANA – PREMIER TECH / ESP)
■第5ステージ:HONORÉ Mikkel (DECEUNINCK – QUICK-STEP / DEN)
■第6ステージ:GAUDU David (GROUPAMA – FDJ / FRA)

イツリア・バスク・カントリー公式サイト

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