ビルバオが僅差で2位、新城77位 イツリア2021 第4ステージ

  • text Miwa IIJIMA
  • photo Luis Gomez/Cor Vos、Team BAHRAIN VICTORIOUS

スペイン・バスク地方で開催中の第60回イツリア・バスク・カントリー(UCIワールドツアー)第4ステージは、2回の3級山岳、終盤は2級、1級と連続する山岳を越えてのフィニッシュとなる189.2kmのレース。100km近くアタック合戦のハイスピードが続き、山岳に突入していくというハードな展開で、山岳を越えるたびに集団の人数が減っていくサバイバルレースとなった。

そんななか、バーレーン・ヴィクトリアスはエースのミケル・ランダとペリョ・ビルバオが集団前方で山岳に入るための位置取りに、新城幸也をはじめとするアシスト選手たちが集団の先頭で見せ場を作る。

さらに、ランダが激坂勾配区間でアタックし、総合を争うリーダーグループにゆさぶりをかけ、最後はビルバオがゴールスプリントで写真判定に持ち込まれる僅差で2位と、終始チームの存在感を見せ、レースを動かした。

第4ステージ終了時、ビルバオが総合4位、ランダが10位に付けている。新城は77位でステージを終えている。

新城幸也 イツリア・バスク・カントリー2021

スタート前のポディウムに上がるバーレーン・ヴィクトリアス photo:TEAM BAHRAIN VICTORIOUS

新城幸也 イツリア・バスク・カントリー2021

写真判定に持ち込まれ、僅差で2位のビルバオ(左) photo:Luis Gomez/Cor Vos

 

新城幸也のコメント:
「今日はとてもとてもハードな日だった…..。100kmも逃げが決まらず、一度もゆっくりする事がなく、絶えずアタックの繰り返しで、コースプロフィール以上にタフだった。

そんな日だったが、リザルトを見るとチームの結果が良い事に嬉しく思う。ペリョ(ビルバオ)がステージ2位と優勝までもう少しだったし。自分の役目はゴールまで2つ前の山岳を前で入ることだったので、ミケル(ランダ)と一緒に先頭で入れたが、位置取りで脚を使い過ぎて上りでは全然引けなかった(苦笑)  しかし任務遂行できて良かった。

第5ステージも同じようなコースプロフィールなので、どうなることやら…..。総合もペリョが4位までジャンプアップして、残り2ステージはさらに気を引き締めて行かねば!」

 

4月9日(金)の第5ステージは大きな山岳は設定されていないものの、中盤から3級山岳が3連続する160kmのレース。

イツリア・バスク・カントリー公式サイト
Tour of the Basque Country (itzulia.eus)

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