デボニスがアンチ・ドーピング違反を疑われる分析報告を通知され、ヴィーニザブも処分対象

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国際自転車競技連合(UCI)は3月30日に、イタリアのマッテーオ・デボニス(ヴィーニザブ)が、2月26日に行われた競技外のアンチ・ドーピング検査で採取された検体で、エリスロポエチン(EPO)の違反が疑われる分析報告(AAF)を通知されたと発表した。

ヴィーニザブ

今後、15日から45日のレース参加停止処分が課されるヴィーニザブ(©Bettiniphoto)

このアンチ・ドーピング検査は、UCIに代わりイタリア車連が計画して行った。デボニスにはB検体の再検査を要請する権利がある。彼はUCIアンチ・ドーピング規則に基づき、事件の裁定まで一時的な資格停止処分となっている。

イタリアのヴィーニザブ(UCIプロチーム)は、昨年10月のジロ・デ・イタリア期間中に、マッテーオ・スプレアーフィコ(イタリア)が大会中に実施された検査でエノボサルム(オスタリン)でAAFを通知されており、これで12カ月の間で2件目になった。

UCIアンチ・ドーピング規則(11.3.1条)により、ヴィーニザブには今後15日から45日のレース参加停止処分が課される事になり、5月8日に開幕するジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)への参加が危ぶまれている。

チームの処分は2015年から導入

12カ月間で2人のアンチ・ドーピング違反者を出したチームに、レース参加停止処分を課す規則は2015年から導入された。その年、イタリアのアンドローニジョカットリ・シデルメクが最初の適用チームになり、30日のレース参加停止処分を受けた。

2017年にはイタリアのバルディアーニ・CSFが、ジロ直前に2選手の陽性が発覚した。しかし、UCIはすぐに処分を決定しなかったため同チームはジロに参加する事ができ、ジロ終了後の6月中旬から30日間の処分を受けた。

UCI公式サイト