新田祐大がJBCFのトラック技術顧問に就任

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全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)が新たにトラック委員会を立ち上げ、東京五輪トラック競技の日本代表候補選手である新田祐大がその技術顧問に就任した。

新田トラック技術顧問

新田祐大

JBCFでは、設立以来、トラック競技を、ロードレースの基礎的技術や戦略の習得の場としても有用と考え、JBCF東日本トラック、JBCF西日本トラック、JBCF全日本トラックと複数のトラックレースを開催している。JBCFがトラック委員会を立ち上げたのは、トラック事業をさらに強化し、多くの選手にとって魅力あるレースにするため。新田はアドバイザーとして、企画についてだけではなく、これまでの競技やプロの競輪選手としての経験を生かし、ロード選手の競技力向上に向けたさまざまな助言をする予定だ。

安原昌弘JBCF理事長のコメント

2021年という日本にとっても転機となる年に、日本代表選手であり、現役トップの競輪選手でもある新田選手がJBCF事業をサポートしてくれることを非常に心強く思っています。
これまでロードレースと競輪選手の接点は多くはありませんでしたが、これを機に短距離と長距離の交流が活発になり互いに発展していければと思います。

新田トラック技術顧問のコメント

私は、現在自転車競技選手、競輪選手として自転車業界に携わっています。皆さんのイメージには全く無いかもしれませんが、競輪選手になる前はロードレースを走っていた事もありますし、今もトレーニングでは海外のクリテリウムを走ることもあります。
これまでの競技者としてまたプロの競輪選手として感じ、考えてきたこと、実践してきたこと多くの国内外での大会を通して得た経験や知識を何かしらの形として提供・共有させて頂く事でJBCFのレース事業の発展だけでは無く、トラック・ロードの垣根を越えた広く自転車界全体のレベルアップや環境の構築にお役に立てればと考え微力ながら全力で協力させて頂ければと思います。
最後に日本には多くの競輪場があり、プロの競輪選手が本気で走るレースを見て頂く機会が多く存在します。私が色々情報を発信していくなかでロード選手に少しでも興味を持って貰い脚を運んで貰えたらというのは競輪選手としての新しい試みでもあります。

新田トラック技術顧問
新田トラック技術顧問

新田トラック技術顧問の略歴

1986年1月25日 福島県生まれ・静岡県内在住・競輪選手
2003年 ジュニア世界選手権 1kmタイムトライアル入賞
2005年 プロ競輪選手登録完了
2012年 ロンドン五輪出場
2016年 UCIトレードチーム「ドリームシーカーレーシングチーム」を設立
2019年 メンバーでワールドカップ優勝達成

自転車競技:
2006年 ドーハ・アジア大会 チームスプリント優勝
2012年 ロンドン五輪 チームスプリント入賞
2018年 ジャカルタ・アジア競技大会 ケイリン2位/チームスプリント3位
2018-2019年 世界選手権 ケイリン準優勝
UCI2018-19シーズン ケイリン最終ランキング1位
2019-2020年 UCIトラックワールドカップ スプリント3位(第4戦)