弱虫ペダルサイクリングチームに入部正太朗が加入

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弱虫ペダルサイクリングチームに、UCIワールドチームのNTTプロサイクリングチームに所属していた現ナショナルチャンピオンの入部正太朗が、2021シーズンの所属選手として加入する。

入部は早稲田大学を卒業後、名門シマノレーシングに8年間所属。 シマノレーシング所属時の2019年には全日本選手権ロードレースで優勝を飾り、現在のナショナルチャンピオンとなる。 2020シーズンはNTTプロサイクリングに所属し、海外最高峰のレベルのレースにチャレンジを続けてきた。

入部

入部正太朗

しかし、今シーズンは新型コロナウイルス感染症の猛威により例年とは大きく異なるレーススケジュールとなったことや、NTTプロサイクリングのメインスポンサーからNTTが外れたことなどもあり、来季の契約が白紙になったことで、2021シーズンの活動について弱虫ペダルサイクリングチームが入部から相談を受けていた。プロコンチネンタルチームとの交渉なども行っていたが、少し時期的に遅くなってしまったこともあり、次のステップへの受け皿として、2021シーズンは弱虫ペダルサイクリングチームで走ることになった。

弱虫ペダルサイクリングチームは、入部の加入を、チームの主眼としている「世界に通用する若手選手の育成」をより具現化できるチャンスと捉え、入部の2024年パリオリンピック出場を実現するためにも大切なことだと思っているという。

入部正太朗のコメント

「2021年シーズンを『弱虫ペダルサイクリングチーム』の一員として走ります、入部正太朗です。
今年は新型コロナウイルスの影響もあり、例年とはかなり異なる環境・状況でシーズンを過ごすことになりました。
しかしそのような中でもNTTプロサイクリングでたくさんの大切な出会いと貴重な経験をさせてもらいました。NTTプロサイクリングには感謝の気持ちでいっぱいです。
来季からチームクベカ・アソスとなるチームと契約をすることは残念ながらできず、諦めずに来年度もヨーロッパのチームで活動できる可能性を模索し続けましたが、今の私の 実力ではその可能性を見出すことができませんでした。
そんな折、ご縁があって『弱虫ペダルサイクリングチーム』の一員として競技を続けるチャンスを頂きました。“自分を支えてくださっている多くの方々のおかげで幸せな競技人生を送ることができている”という感謝の気持ちをこれまで以上に感じました。
この気持ちを忘れずに、後輩の育成等チームにしっかりと貢献することはもちろん、これまでと変わらず“自分の夢”に向かって日々精進してまいります。

2021年度も応援よろしくお願いいたします」。

渡辺航監督のコメント(「弱虫ペダル」作者/チーム監督)

「ナショナルチャンピオンジャージを持つ入部正太朗選手が2021年シーズンのレースを弱虫ペダルサイクリングチームで走ることとなりました。
若手育成をメインテーマとしている本チームにとっては願ってもない話で、連絡があったときはすぐに承諾しました。
国内や世界で数々の活躍をしてきた入部選手の走りを若手選手たちは間近で体感できることができます。
入部選手には自らの目標を遂行していく傍ら、さまざまなことを伝えていってほしいと思っています。

ゴールまでは何が起こるかわからないのがロードレース。
入部選手には起こりうる全てを次のステップをつかむチャンスに変えて欲しいと思っています。

来季は弱虫ペダルサイクリングチームでの入部選手の走りをお楽しみに!
僕も楽しみにしています!」

 

入部正太朗(いりべしょうたろう) / Shotaro Iribe

・過去の所属チーム
2012-2019:シマノレーシング
2020:NTTプロサイクリングチーム

・主な実績
2006-2007 国体 少年男子エリミネーション2連覇
2007 ジュニアツールド東北 総合優勝
2009-2012 国体 団体追抜4連覇
2010 全日本学生選手権トラック ポイントレース優勝
2011 全日本自転車競技選手権大会トラック ポイントレース優勝
2013 国体 成年男子ポイントレース優勝
2017 UCI2.2 ツールド熊野 第1ステージ優勝
2018 UCI2.1 ツアーオブタイランド第2ステージ 優勝
2018 UCI2.2ツールド熊野 第2ステージ優勝
2019 全日本選手権ロードレース優勝
Jプロツアー通算4勝