日本自転車競技連盟とケイドリームスが自転車競技振興の共同推進に向けて合意

公益財団法人日本自転車競技連盟と、楽天の連結子会社で、インターネット勝者投票券(車券)購入サイト「Kドリームス」を運営する株式会社ケイドリームスは、共同で自転車のトラックレースの強化事業を支援し、自転車競技振興に取り組むことに合意した。

民間企業が自転車のトラックレースの強化事業を支援するのは今回が初めてとなる。

日本自転車競技連盟

自転車のトラックレースは、自転車競技場内で着順やタイムを競い合う競技。短距離や中距離に分かれ様々な種目がある中で、日本発祥であるケイリンをはじめ、チームスプリント、スプリント、チームパシュート、オムニアム、マディソンは東京2020オリンピック競技大会の正式種目となっている。

日本自転車競技連盟とケイドリームスは、国際的にも人気の高いトラックレースの強化を通じて、日本の自転車競技人口の増加とナショナルチームのさらなる発展を図り、国内の自転車競技全体の活性化につなげていきたいという思いから、このたびの合意に至った。

 

<日本自転車競技連盟とケイドリームスによる新たな取り組み>

1. トラックレースの強化指定選手の支援対象拡充
これまで、強化指定選手に対する奨励金はトラックレースエリート強化指定選手「A」に限られていました(注1)。今回新たに支援対象を強化指定選手「B」にまで広げ、より多くの選手の育成強化とキャリア構築支援を図ります。これにより、次世代の自転車競技人口のすそ野拡大につなげます。

2. 有望なトラックレース競技者を対象とした育成強化事業「HPCJC(High Performance Center of Japan Cycling)」の支援
HPCJCが行っている世界トップレベルを目指すためのトレーニング環境の整備や育成プログラムの強化にあわせて、選手の海外遠征やアワーレコードチャレンジやタイムトライアル(注2)を支援し、選手の育成とモチベーションの向上を図ります。

3. 「Kドリームス」のサイト上に特設ページを開設し、トラックレースの配信やイベントを実施
全日本自転車競技選手権トラックレースなどの国内トップレベルのレースの配信やイベントの開催を通じて、幅広い自転車競技のファン層に向けてトラックレースの認知向上を図ります。

4. その他、トラックレースの強化事業に関わる取り組みを共同で推進
楽天グループは、これまでも幅広く自転車競技の振興に携わってきました。楽天の特例子会社である楽天ソシオビジネスには、パラサイクリング日本代表の杉浦 佳子や藤井 美穂、タンデムの倉林 巧和、木村 和平が所属し、アスリートとして数多くの成績を残しながら、競技活動と仕事を両立させています。

また、ケイドリームスは、2008年に重勝式車券(注3)を発売開始して以来、10年以上インターネット車券購入サイトとしてサービスを展開しています。さらに、2017年からは日本自転車競技連盟のオフィシャルスポンサーとして支援をしてきました。

今回のトラックレース選手の強化支援を通して、競輪のレースの魅力向上に貢献するとともに、従来の競輪ファンに加えて自転車競技ファンへ「Kドリームス」の認知を高め、新たなユーザーの獲得を目指します。

日本自転車競技連盟は、ケイドリームスとの取り組みを通じてナショナルチームの強化と次世代選手の育成を行うことで、日本が継続して世界の自転車競技のトップに立ち続けることを目指します。さらに、自転車競技の認知拡大を図り、自転車競技が国内の人気スポーツの一翼を担う種目に成長することに挑戦します。

両者は、今後も本取り組みを通じて自転車業界の活性化を図るとともに、自転車競技の魅力を広め、利用者とファンの拡大を目指していきます。

(注1) トラックレースエリート強化指定選手 トラック強化指定選手選考基準に基づいて指定される。オリンピック競技大会や世界選手権のような世界基準の大会における選考対象選手となる。「A」指定選手が、直近のオリンピック競技大会等の選考候補選手であることに対し、「B」指定選手は、次世代の自転車競技を担う若手選手を中心に選考される。

(注2)アワーレコード、タイムトライアル アワーレコードは1人が1時間でどれだけの距離を走れるかを競う1時間競走。タイムトライアルは個人と団体があり、個人は200m、1kmなどいくつかに分かれる。いずれもUCI(国際自転車競技連合)の規定に沿って公式記録として認定される。

(注3)重勝式車券 競輪の複数レースにおける先着を当てる車券のこと。

 

トラックレース強化事業支援の概要

■ 期間: 2021年1月1日(金)〜2024年12月31日(火)
■ 2021年の主な施策(予定):
(1) トラックレースエリート強化指定選手「B」への奨励金の拠出

(2) 日本自転車競技連盟の強化事業の一環であるチームの海外遠征などへの支援

(3) アワーレコードなど公式記録会の実施

(4) トラックレース認知向上のため「Kドリームス」上への特設ページ開設、全日本選手権などレースのネット配信

(5) エキシビションレースなど、オリジナルイベントの実施

■ 参考URL:
日本自転車競技連盟: https://jcf.or.jp/
Kドリームス: https://keirin.kdreams.jp/
トラックレース強化事業支援特設サイト: https://keirin.kdreams.jp/track_cycling/sponsor/