第26回全日本選手権シクロクロス 男子エリートは沢田がフィニッシュで競り勝ち、女子は今井が2位から追い上げ勝利

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11月29日、2020年シクロクロス全日本選手権が長野県飯山市にて行われ、各カテゴリーのチャンピオンが次のように確定した。前日に降った雨のため、乗車が難しいセクションが多く発生した今大会のコース。全カテゴリーにおいて、自転車を担いでの走りと乗車との組み合わせで、シクロクロスならではの総合力が問われるレースとなった。

男子エリート 優勝:沢田 時 (TEAM BRIDGESTONE Cycling)

序盤から沢田 時と織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)とが2人で先行。後方を引き離しながら、互いに振り落とすべく仕掛け続けるも、勝負は最終のゴールスプリントまでもちこまれ、残り半周で前に出た沢田が競り勝っての優勝。沢田は2016年以来の全日本チャンピオン獲得となった。

【 男子エリート】リザルト

1位 沢田 時 (TEAM BRIDGESTONE Cycling) 1:00:13
2位  織田 聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:00
3位 竹内 遼 (FUKAYA RACING) +1:29

 

女子エリート 優勝:今井美穂 (CO2bicycle)

スタート後の混乱から、與那嶺恵理(OANDA JAPAN)が抜け出す形となった女子エリート。中盤まで與那嶺がリードするも、後半になり今井が與那嶺を追い上げ、担ぎのランセクションでトップに立ちそのまま先行。タイム差をじわじわと広げながら勝利した。来年7月の東京2020オリンピック、MTB代表内定選手である今井は、今大会が最後のシクロクロス参戦になると示唆、そのレースで勝利できて嬉しい、と語る。

【 女子エリート】リザルト

1位 今井美穂 (CO2bicycle) +0:43:50
2位 與那嶺恵理 (OANDA JAPAN) +0:22
3位 小林あか里 (信州大学) +2:30

 

男子U23 優勝:鈴木来人 (BonneChance Asia Cycling Academy)

序盤から鈴木が独走で先行。そのまま後続との差を縮めることなく走り続けての優勝。初のタイトル獲得となった。

「ワンミスで追いつかれてしまうコースだったので、冷静にミスのないよう走り続けました。ジュニア時代はいいところまで行ったんですが、どうしても勝てなくて。今回の優勝はとても嬉しいです」(鈴木)

【男子U23 】リザルト

1位 鈴木来人 (BonneChance Asia Cycling Academy) 0:47:26
2位 村上巧太郎 (松山大学)  +0:43
3位 中村龍吉 (acu-power RACING TEAM) +1:44

 

男子ジュニア 優勝:村上裕二郎 (松山工業高校)

村上がスタートから先行したレース、そのまま自分のペースを守りきり、2位以下を引き離す走りで優勝。「攻められるところは攻め、難しいところは諦めて押して。自分のペースで走り切れました」(村上)

男子ジュニア優勝の村上裕二郎 (松山工業高校):写真左、女子ジュニア優勝の渡部春雅 (駒澤大学高校)

【男子ジュニア】リザルト

1位 村上裕二郎 (松山工業高校) 0:38:59
2位 柚木伸元 (朝明高校) +1:36
3位 副島達海(Limited Team 846) +1:48

 

 

女子ジュニア 優勝:渡部春雅 (駒澤大学高校) 

まだ前日からの水分が残る午前中のコース、乗車できないセクションでの担ぎ走りで、着実な速度をキープし続けた渡部が独走で優勝した。

「今日は(泥で)足が上がらず苦労しました。でも少しずつ後ろと差をつけられればいいなと思って、走り切りました」(渡部)

 

【女子ジュニア】リザルト

1位 渡部春雅 (駒澤大学高校) 0:36:37
2位 中島瞳 (Limited Team 846/KURE) +0:57
3位 大蔵こころ (松山城南高等学校) +2:41