アングリル頂上ゴールのブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第12ステージはカーシーが区間初優勝/総合首位はカラパス

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スペインで開催中の第75回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、11月1日にポラ・デ・ラビアナ(ラ・ポーラ・リャビアナ)からカテゴリー超級のアングリル山頂上までの109.4kmで第12ステージを競い、英国のヒュー・カーシー(EFプロサイクリング)が残り1.2kmでアタックを決め、26歳でグランツール初優勝となる区間初優勝を果たした。

ブエルタ・ア・エスパーニャ

2014年のツアー・オブ・ジャパンで山岳賞を受賞したカーシーがグランツール初区間優勝を果たした

区間2位はロシアのアレクサンドル・ヴラソフ(アスタナプロチーム)、3位は白い新人賞ジャージを着たスペインのエンリク・マス(モビスターチーム)だった。

総合リーダージャージのラ・ロハを着たスロベニアチャンピオンのプリモシュ・ログリッチ(チームユンボ・ヴィスマ)はアングリル登坂で苦しみ、10秒先行してゴールしたエクアドルのリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアズ)に総合首位の座を奪い返されてしまった。

11月2日は2度目の休養日となり、最終週は33.7kmの個人タイムトライアルでスタートする。

ブエルタ・ア・エスパーニャ

アングリル頂上ゴールまで残り1.2kmでアタックを決めたカーシー(©Bettiniphoto)

■グランツール区間初優勝を果たしたカーシーのコメント
「どんなレースにも勝つことは夢の実現だ。でも、グランツールでの勝利を、神話のような上り坂で得るなんて、これ以上良い事はない。言葉で表すのは難しい。エキサイティングだ。タイムトライアルに向けて、僅差のレースになっている。まだ戦いは続いている」

ブエルタ・ア・エスパーニャ

アングリル区間を制したカーシーは総合成績も3位に上げた

■個人TT前に総合首位に返り咲いたカラパスのコメント
「この上りは自然な選別をした。我々は既に昨日多くのエネルギーを費やしていた。そして今日はとてもハードなステージだった。2017年を覚えていたが、すごいものだった。最後にトライしたが、マスとカーシーも行ったので、ボクは自分のペースを維持し、10秒のアドバンテージを得られた。

それは我々はとって素晴らしい事だ。我々はベストを尽くし、主導権を守るという考えでタイムトライアルに向かっている。また(ラ・ロハが)着られて嬉しいよ。ボクにとっても、チームにとっても、我々が行ってきた全ての事のためにも良い事だ」

ブエルタ・ア・エスパーニャ

アングリル頂上でカラパスが総合リーダージャージのラ・ロハを取り戻した(©Bettiniphoto)

■アングリルで10秒失ったログリッチのコメント
「最高の日ではなかったが、最後はOKだった。この成績には満足していて、我々は火曜日のタイムトライアルへ進む。それは厳しいものになるだろう。ベストを尽くし、タイムトライアルの後でどうなるかを見よう」

ブエルタ・ア・エスパーニャ

ログリッチはクースのアシストで遅れを最小限に留める事ができた(©Bettiniphoto)

■第12ステージ結果[11月1日/ポラ・デ・ラビアナ(ラ・ポーラ・リャビアナ)~アルト・デ・ラングリル/109.4km]
1. HUGH CARTHY (EF PRO CYCLING / GBR) 03H 08′ 40”
2. ALEKSANDR VLASOV (ASTANA PRO TEAM / RUS) + 16”
3. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 16”
4. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) + 16”
5. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) + 26”
6. SEPP KUSS (TEAM JUMBO – VISMA / USA) + 26”
7. DANIEL MARTIN (ISRAEL START-UP NATION / IRL) + 26”
8. WOUTER POELS (BAHRAIN – MCLAREN / NED) + 01′ 35”
9. MICHAEL WOODS (EF PRO CYCLING / CAN) + 01′ 35”
10. FELIX GROSSSCHARTNER (BORA – HANSGROHE / AUT) + 02’ 15”
11. MIKEL NIEVE (MITCHELTON – SCOTT / ESP) + 02’ 15”
13. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 02’ 54’’
42. MARC SOLER (MOVISTAR TEAM / ESP) + 14’ 33’’

■第12ステージまでの総合成績(ラ・ロハ)
1. RICHARD CARAPAZ (INEOS GRENADIERS / ECU) 48H 29’ 27’’
2. PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO) + 10’’
3. HUGH CARTHY (EF PRO CYCLING / GBR) + 32’’
4. DANIEL MARTIN (ISRAEL START-UP NATION / IRL) + 35’’
5. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01′ 50’’
6. WOUTER POELS (BAHRAIN – MCLAREN / NED) + 05’ 13’’
7. FELIX GROSSSCHARTNER (BORA – HANSGROHE / AUT) + 05’ 30’’
8. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 06’ 22’’
9. ALEKSANDR VLASOV (ASTANA PRO TEAM / RUS) + 06’ 41’’
10. MIKEL NIEVE (MITCHELTON – SCOTT / ESP) + 06’ 42’’
19. MARC SOLER (MOVISTAR TEAM / ESP) + 17’ 01’’

[各賞]
■ポイント賞 : PRIMOŽ ROGLIC (TEAM JUMBO – VISMA / SLO)
■山岳賞 : GUILLAUME MARTIN (COFIDIS / FRA)
■新人賞 : ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP)
■チーム成績 : MOVISTAR TEAM

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

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