ジロ・デ・イタリア2020開幕! 初日の個人TTは世界チャンピオンのガンナが区間初優勝

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で延期になっていたジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)が、10月3日にイタリア南部のシチリア島で開幕した。

ジロ・デ・イタリア2020

ガンナがイタリアに今年最初のマリア・ローザをもたらした

初日はモンレアーレからパレルモまでの15.1kmで個人タイムトライアルが競われ、TT世界チャンピオンのフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)が初参加で初優勝を果たし、地元イタリアに今年最初のマリア・ローザをもたらした。

ガンナのタイムは時速58,831 km/hで、グランツールの個人タイムトライアルでの最速記録を更新した(プロローグでは2001年のジロでベルギーのリック・ブルブラハが記録した7.5kmで58.874km/hが最速)。地元イタリアの選手が初日に個人タイムトライアルで優勝したのは、ベルギーのスランで開幕した2006年のパオロ・サボルデッリ以来だった。

ジロ・デ・イタリア2020

初日の個人TTはアルカンシエルを着たガンナが優勝した

区間2位はポルトガルのジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、3位はデンマークのミゲル・ビェアウ(UAEチーム・エミレーツ)だった。

第1ステージは176選手が出走。コロンビアのミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)はレース中に転倒してフェンスに激突し、初日リタイアになった。彼は昨年総合7位になり、新人賞のマリア・ビアンカを獲得していた。イタリアのルーカ・コヴィーリ(バルディアーニ・CSF・ファイザネ)は7分14秒遅れでゴールし、タイムオーバーになってしまった。

ジロ・デ・イタリア2020

初日の個人TTはアルカンシエルを着たガンナが優勝した

■初日の個人TTを制してマリア・ローザを獲得したガンナのコメント
「これはボク自身の誇りだけでなく、国家とイタリアの自転車競技の誇りだ。ボクが注意していたのはクリーンに走ることだった。何人かの選手たちが問題を抱えているのを見ていた。ボクはトラック世界選で4回勝ち、タイムトライアルで1回勝ち、今日はこの素晴らしいジャージを勝ち取った。ここで自分の競技キャリアが終わってしまわず、もっと勝てる事を願うよ。今からは我々のキャプテンであるゲラント・トーマスのために働くつもりだ」

■第1ステージ結果
[10月3日/モンレアーレ~パレルモ/15.1km(個人TT)]
1. GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA) 15:24 (58,831 km/h)
2. ALMEIDA Joao (DECEUNINCK – QUICK – STEP / POR) +22
3. BJERG Mikkel (UAE TEAM EMIRATES / DEN) +22
4. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +23
5. FOSS Tobias (TEAM JUMBO – VISMA / NOR) +31
6. ČERNY Josef (CCC TEAM / CZE) +36
7. SOBRERO Matteo (NTT PRO CYCLING / ITA) +40
8. CRADDOCK G Lawson (EF PRO CYCLING / USA) +41
9. SCOTSON Miles (GROUPAMA – FDJ / AUS) +42
10. BRANDLE Matthias (ISRAEL START – UP NATION / AUT) +42
115. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN – MCLAREN / JPN) +1:54

■第1ステージの総合成績(マリア・ローザ)
1. GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA) 15:24 (58,831 km/h)
2. ALMEIDA Joao (DECEUNINCK – QUICK – STEP / POR) +22
3. BJERG Mikkel (UAE TEAM EMIRATES / DEN) +22
4. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +23
5. FOSS Tobias (TEAM JUMBO – VISMA / NOR) +31
6. ČERNY Josef (CCC TEAM / CZE) +36
7. SOBRERO Matteo (NTT PRO CYCLING / ITA) +40
8. CRADDOCK G Lawson (EF PRO CYCLING / USA) +41
9. SCOTSON Miles (GROUPAMA – FDJ / AUS) +42
10. BRANDLE Matthias (ISRAEL START – UP NATION / AUT) +42
115. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN – MCLAREN / JPN) +1:54

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ZABEL Rick (ISRAEL START – UP NATION / GER)
■新人賞(マリア・ビアンカ):GANNA Filippo (INEOS GRENADIERS / ITA)
■チーム成績 : INEOS GRENADIERS (GBR)

ジロ・デ・イタリア2020

山岳賞のマリア・アッズーラはツァベルが獲得した

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