2020UCIロード世界選:男子個人TTは開催国イタリアのガンナが初優勝

イタリア北部エミリア・ロマーニャ州のイモラで開催中の2020年UCIロード世界選手権大会は、9月25日に男子エリートの個人タイムトライアルを競い、フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)が初優勝し、この種目で初めてのアルカンシエルをイタリアにもたらした。

イモラ世界選

イモラ・サーキットを疾走するガンナ(©Bettiniphoto)

2位はベルギーのウァウト・ヴァンアールト(チームユンボ・ヴィスマ)、3位はスイスのシュテファン・キュンク(グルパマ・FDJ)だった。ディフェンディングチャンピオンのローハン・デニス(イネオス・グレナディアズ)は振るわず、4位でレースを終えた。

トラック競技でも活躍するガンナは、トラック世界選の個人追い抜きで4回優勝してアルカンシエルを獲得しているが、ロード世界選の個人タイムトライアルで優勝するのは初めてだった。彼は昨年3位になって表彰台に上がっていた。

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個人TTで初めてアルカンシエルを獲得したガンナは記念撮影でマスクを外した

この種目は1994年のアグリジェント大会(イタリア)から導入され、今年で27回目になるが、イタリアが勝ったのは初めてだった。

24歳のガンナは、8月21日に開催されたイタリア選手権の個人タイムトライアルを連覇した。その後、チームメートのレオナルド・バッソ(イネオス・グレナディアズ)が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の検査で陽性になったため、一緒に試走をしていたガンナもチームの対策プロトコルで自主隔離を行った。その後、参加したイタリアのティレーノ~アドリアーティコ(UCIワールドツアー)では、最終日の個人タイムトライアルで優勝していた。

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TT世界チャンピオンになったガンナと記念撮影するイタリア代表チーム

■イタリアに初めて個人TTのアルカンシエルをもたらしたガンナのコメント
「ボクにとってこれは夢だ。とても嬉しいよ。ゴールではチームカーから本当に良いサポートを受けた。イタリアチーム全体とイネオス・グレナディアズにプロとして感謝している。トラックでは4回アルカンシエルを勝ち取ったけど、タイムトライアルでは初めてだ。

この成績を祝う時はいずれ来るだろうが、今はジロ・デ・イタリアに集中し続ける必要がある。ボクは第1ステージ(個人TT)を狙っていて、その後我々は総合成績でゲラント・トーマスを助けるように努力するだろう。

ティレーノが終わった後、すぐ高地トレーニングに行った。それはとても重要だった。電波が届かず、WiFiが繋がることは珍しかった。だからボクが優勝候補だと書かれていたSNSを読めなくて、プレッシャーを軽減させるのに役立ったのさ」

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男子エリート個人TT表彰台。左から2位のヴァンアールト、優勝したガンナ、3位のキュンク


■男子エリート 個人タイムトライアル 結果

[9月25日/イモラ~イモラ/31.7km]

1. GANNA Filippo (ITA) 35:54.10 (52.978 km/h)
2. VAN AERT Wout (BEL) +26
3. KUNG Stefan (SUI) +29
4. THOMAS Geraint (GBR) +37
5. DENNIS Rohan (AUS) +39
6. ASGREEN Kasper (DEN) +47
7. CAVAGNA Remi (FRA) +48
8. CAMPENAERTS Victor (BEL) +52
9. DOWSETT Alex (GBR) +1:06
10. DUMOULIN Tom (NED) +1:14

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2020年UCIロード世界選手権大会 日程

9月24日(木):女子エリート 個人タイムトライアル(31.7km)
9月25日(金):男子エリート 個人タイムトライアル(31.7km)
9月26日(土):女子エリート ロードレース(143km)
9月27日(日):男子エリート ロードレース(258.2km)

イモラ世界選公式サイト

UCI公式サイト