2020年ロード世界選はイタリアのイモラで男女エリート・カテゴリー限定開催

国際自転車競技連合(UCI)は9月2日に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、スイスのエーグル・マルティニーで開催できなくなった2020年UCIロード世界選手権大会を、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州のイモラで開催すると発表した。

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エンツォ・フェラーリの名を冠したサーキットがあり、モータースポーツ界ではおなじみのイモラは、1968年に一度ロード世界選を開催し、その時は地元イタリアのヴィットリオ・アドルニが優勝した。イモラ・サーキットはジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)のゴールにもなっていて、国際的なイベントに対する組織委員会の豊富な経験が今回の代替地決定に繋がった。

フランスのレキップ紙によれば、2020年ロード世界選代替地の候補は5カ所あり、最後はイモラとフランスのラ・プランシュ・デ・ベルフィーユ(オート・ソーヌ県)の決戦になったそうだ。

2020年は男女エリートのレース限定開催

イモラ世界選の開催日程は、現在フランスで開催中のツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)終了後の9月24日から27日になり、男女エリート・カテゴリーのロードレースと個人タイムトライアルのみが行われる事になった。

現実問題として、新型コロナウイルス感染症対策による渡航制限で、ジュニアやアンダー23カテゴリーの選手たちの多くはイタリアへの入国が困難になるが、エリート・カテゴリーのトップアスリートたちはすでに大多数がヨーロッパにいるためだ。開催をエリートだけに制限する事は、ジュニアやアンダー23のカテゴリーで、世界選に参加できない選手が出る不平等を回避することにもなる。

全てのレースのスタートとフィニッシュはイモラ・サーキット内に設定されるが、組織委員会によって提案されたコースは非常に挑戦的なものだ。男子エリートのロードレースは1周28.8kmのサーキットを9周し、全長259.2kmで累積標高は5000m近くになる。女子エリートは同じサーキットを5周し、全長144kmで累積標高は2750mだ。

28.8kmのサーキットには、2カ所の難しい上り坂が含まれ、総距離は3kmで平均勾配10%、最大勾配14%になる。このサーキットはパンチャーやクライマー向きで、エーグル・マルティニーのコースに匹敵する。一方、タイムトライアルのサーキットはかなり平坦で、スペシャリスト向きのコースになっている。

2020年UCIロード世界選手権大会 日程

9月24日(木):女子エリート 個人タイムトライアル
9月25日(金):男子エリート 個人タイムトライアル
9月26日(土):女子エリート ロードレース
9月27日(日):男子エリート ロードレース

UCI公式サイト