新城はツール・ド・ワロニー総合40位でUCIポイントを獲得

8月19日、ベルギーで「Tour de Wallonie(ツール・ド・ワロニー)」の最終第4ステージが行われた。この日もリエージュ~バストーニュ~リエージュのコースを使用し、アルデンヌ・クラシックさながらの約200kmのレースとなった。バーレーン・マクラーレンの新城幸也はトップから2分24秒遅れの51位で無事にフィニッシュし、総合40位とUCIポイント獲得圏内で4日間のステージレースを終えた。2020年10月17日までとなった東京オリンピックの選手選考のポイントも9ポイント加算した。

新城ツール・ド・ワロニー第4ステージ

集団の先頭で仕事をする新城

新城ツール・ド・ワロニー第4ステージ

集団の中で粘る新城

レース展開などについて新城は次のように語っている。

「今日はスプリントにしたくないチームが主導権を握る展開でも、スプリントポイントでのボーナスタイム争いがあるだろうから、展開に順応していこうというチームの作戦でスタートした。

案の定、ボーナスタイム争いでアタック合戦が続き、1つ目(31km)のポイントまでは集団だったのだが、2つ目(47km)に向かっている途中に13人が先行してしまった。チームからは誰も入っておらず、追いかけなければならない状況になってしまった。タイム差は30秒で前に見えていたが、一緒に引いてくれたのが1人しかいなくて長く感じられた(苦笑)。スプリントポイント過ぎに前でもアタックが掛かり、2つに分かれた13人の先頭グループのうち半分を吸収したところで、牽引を終えるまで50kmくらい仕事をしていたので、後半に向けてできる限り省エネで備えた。

幸いにも昨日よりは脚の調子は良くて、最後の周回までメイン集団前方で動けた。チームとしてはスプリント勝負では勝ち目がないのでどこかで仕掛けるしかなかったのだが、集団はリーダーチームや総合を狙うチームにしっかりとコントロールされて荒れた展開とはならなかった。残り約10kmの上り口で、チームのエース、ケビン・インケーラ(オランダ)を良い位置で入らせて、自分は集団から遅れてしまった。久しぶりのベルギーの道には手こずったけど、以後に脚を使い切り終えられたことは良かった。 次戦に向けても良い準備になった」。

新城の次のレースは、8月25日にフランス・プルエーで開催される85回の歴史あるワンデーレースでUCIワールドツアーの「ブルターニュクラシック・ウエストフランス」になる予定だ。