新城「調子は自分が望んでいたものからは離れていた」/ツール・ド・ワロニー第3ステージ
8月18日、ベルギーで、4日間のステージレース「Tour de Wallonie(ツール・ド・ワロニー)」の第3ステージが行われた。第3ステージは、伝統のアルデンヌ・クラシックレースの一つである、リエージュ~バストーニュ~リエージュを凝縮したようなコースレイアウト。距離は1kmに満たないものの平均勾配が12%を超える激坂区間が連続して待ち構えるタフな192kmに加え、この日も途中で雨に見舞われ石畳はスリッピーな状態となり緊張が続くなか、クラシックレーサーらがアタックを繰り返し、そのたびに集団はふるいにかけられる厳しいレース展開に持ち込まれた。
ピュアスプリンターが残るのは難しいと思われていたが、チームメイトに守られながら、パワーで押し切った多くのスプリンターが粘りを見せ、最後は40人ほどの集団スプリントになった。バーレーン・マクラーレンの新城幸也は、残り27kmを切った地点で一時集団の先頭でチームメイトの位置を引き上げるが、最後は先頭集団から脱落し、トップから1分5秒遅れの51位でフィニッシュ。総合46位で最終日を迎える。
新城は、
「今日は総合を狙うチームが動くであろうということでスプリント狙いではなく、若手クライマーをベテランでサポートするチームのプランだったので、任されたケヴィン・インケラー(オランダ)は、きっととても緊張してたと思う(笑)。しかし、40人のゴールスプリントという、チームとしては予想外のレース展開となってしまった。連日の雨の影響と今年最も気温の低い中でのレースで、脚の調子は自分が望んでいたものからは離れていた。最終日、今日よりは調子が良くなって良い走りをしたいと思う」
と語っている。
最終日の第4ステージは7つの山岳ポイントが設定された199.4kmのクイーンステージだ。レースの模様は有料アプリのGCNレースパスで日本でもライブ配信を見ることができる。