グランピエモンテ2020でニュージーランドのベネットが初優勝

週末に開催されるイル・ロンバルディア(UCIワールドツアー)の調整レースとなるグランピエモンテ(UCIプロシリーズ)が、8月12日に北イタリアで開催され、ニュージーランドのジョージ・ベネット(チームユンボ・ヴィスマ)が独走で逃げ切り、初優勝を果たした。

グランピエモンテ

ウリッシの追撃を交わし、ベネットが辛くも逃げ切った

ベネットは集団が逃げを全て吸収した後、ゴールまで残り7.5kmの最後の丘越えでアタック。地元イタリアのジャンニ・モスコン(チームイネオス)が反応したが、彼に付いていくことは出来なかった。集団からはオランダのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)もアタックして先頭のベネットを追った。

最後の丘を単独で上り終えたベネットは、下りでさらに後続とのタイム差を広げた。ゴールまで残り3kmで、ファンデルプールを含めた6人の追走グループとベネットの差は18秒になっていた。この日、北イタリアは35℃の猛暑になっていたが、レース終盤は雨が降り出した。

土砂降りの中を逃げ続けるベネットは、残り1kmでまだ14秒差を持っていた。その時点で後方の6人はすでに集団に吸収されていた。ワインで有名なバローロのゴールはアップヒルで、集団からは地元イタリアのディエゴ・ウリッシ(UAEチーム・エミレーツ)がアタックしてベネットを追い詰めた。しかし、ベネットは辛くも逃げ切り、ワンデイレースで初の勝利を獲得した。

3位にはゴールスプリントで競り勝ったファンデルプールが入り、表彰台の最後の1つを獲得した。

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土砂降りの中、逃げるベネットを追撃するウリッシ

■グランピエモンテで初優勝したベネットのコメント
「グランピエモンテとイル・ロンバルディアのあと、ボクはアシストとしての仕事に戻る予定だ。だから今日はチャンスを見つけたら、それを捕まなければならないとわかっていた。今日はチームメートたちに勝利を目指したいと伝えていたから、彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」

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グランピエモンテ2020の表彰台。左から2位のウリッシ、優勝したベネット、3位のファンデルプール

第104回グランピエモンテ結果
[8月12日/UCIプロシリーズ/187km]

1. BENNETT George (TEAM JUMBO – VISMA / NZL) 4:38:23
2. ULISSI Diego (UAE TEAM EMIRATES / ITA)
3. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN – FENIX / NED) +4
4. VLASOV Aleksandr (ASTANA PRO TEAM / RUS) +4
5. GESCHKE Simon (CCC TEAM / GER) +4
6. ARANBURU DEBA Alex (ASTANA PRO TEAM / ESP) +4
7. DEVENYNS Dries (DECEUNINCK – QUICK – STEP / BEL) +4
8. STANNARD Robert (MITCHELTON – SCOTT / AUS) +7
9. CICCONE Giulio (TREK – SEGAFREDO / ITA) +7
10. VALTER Attila (CCC TEAM / HUN) +7

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