ミラノ~サンレモ2020はコースが大幅に変更/27チームが参加

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック(世界的な大流行)の影響で延期し、8月8日(土)に開催されるUCIワールドツアーのミラノ~サンレモ(イタリア)は、コースを大幅に変更する事になった。しかし、最後の36kmに変更はなく、チプレッサ峠とポッジョ峠を越えてサンレモにゴールする。

ミラノ~サンレモ2020

(MAP : RCS Sport)

当初、第111回大会は例年通りミラノをスタートした後、トゥルキーノ峠を越えて南下し、リグーリア海に出た後は海岸線を走ってサンレモを目指す291kmのコースで行われると発表されていた。

しかし、主催紙であるガゼッタ・デッロ・スポルトによれば、サヴォーナ県の市長たちが彼らの自治体をレースが通過することを禁止したことから、ミラノ~サンレモは海岸線沿いを走れなくなってしまった。サヴォーナ県がレースの通過を反対したのは、バカンスシーズンで大勢の観光客が海岸に訪れるため、通行止めにするのが困難になるからだった。

主催者のRCSスポルトは、ミラノのスタートからコースを大幅に変更し、サヴォーナ県を避けるルートを設定。中盤に標高785mのニエッラ・ベルボと標高936mのコッレ・ディ・ナーバを越えた後、インペリアからリグーリア海岸沿いを走るオリジナルのコースがやっとスタートする。この変更で、総距離は299kmに延びている。

ミラノ~サンレモ2020

(MAP : RCS Sport)

1チーム6人編成で27チームが参加

国際自転車競技連合(UCI)は、セカンドディビジョンのチームをサポートするために、今年のミラノ~サンレモで各チームの参加選手数を減らす事を承認した。これで主催者は、参加選手数を増やさなくてもUCIプロチームを2チーム追加で招待できる事になった。

この変更によりRCSスポルトは、イタリアのアンドローニジョカットリ・シデルメクとバルディアーニ・CSF・ファイザネを追加で招待した。今年のミラノ~サンレモは1チーム6人編成で27チームが参加し、162選手がミラノをスタートする。

ミラノ~サンレモ2020 招待チーム

●UCIワールドチーム
AG2R LA MONDIALE (FRA)
ASTANA PRO TEAM (KAZ)
BAHRAIN – MCLAREN (BRN)
BORA – HANSGROHE (GER)
CCC TEAM (POL)
COFIDIS (FRA)
DECEUNINCK – QUICK-STEP (BEL)
EF PRO CYCLING (USA)
GROUPAMA – FDJ (FRA)
ISRAEL START-UP NATION (ISR)
LOTTO SOUDAL (BEL)
MITCHELTON – SCOTT (AUS)
MOVISTAR TEAM (ESP)
NTT PRO CYCLING TEAM (RSA)
TEAM INEOS (GBR)
TEAM JUMBO – VISMA (NED)
TEAM SUNWEB (GER)
TREK – SEGAFREDO (USA)
UAE TEAM EMIRATES (UAE)

●ランキングで参加資格を得たUCIプロチーム
TOTAL DIRECT ENERGIE (FRA)
CIRCUS – WANTY GOBERT (BEL)

●UCIプロチーム(主催者招待)
ANDRONI GIOCATTOLI – SIDERMEC (ITA)
ALPECIN – FENIX (BEL)
BARDIANI CSF FAIZANÈ (ITA)
GAZPROM – RUSVELO (RUS)
TEAM ARKEA – SAMSIC (FRA)
VINI ZABÙ KTM (ITA)

ミラノ~サンレモの公式サイト