ブエルタ・ア・エスパーニャが2020年の改訂版コースを発表

スペインのブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)を主催するウニプブリクは6月12日に、日程変更で10月20日に開幕する第75回大会の改訂版コースを発表した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

(MAP : Unipublic)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的流行)により、今年のブエルタはオランダのユトレヒトと北ブラバント州からの公式スタートがキャンセルになり、最初の3ステージがなくなって全18ステージで開催される。さらに、終盤ポルトガルに越境するルートも中止となった。

日程短縮に伴い、初日は10月20日の火曜日になり、当初オランダからスペインへ移動して最初のステージになる予定だった第4ステージが第1ステージになり、バスク地方のイルンが開幕地になる。ブエルタがバスク地方で開幕するのは1961年以来、ほぼ50年ぶりだ。しかもこの日は中級山岳ステージで、カテゴリー2の頂上ゴールになっている。

その後は予定通りのルートになるが、ポルトガルに越境する予定だった第15ステージのゴールがスペイン国内のプエブラ・デ・サンブリア、第14ステージのスタートがサラマンカに変更した。この2ステージは平坦区間の予定だったが、コース変更で両方とも中級山岳区間になっている。

総距離は2892.2kmで、全18ステージの内訳は平坦区間が4、中級山岳区間が8、山岳区間が5(全て頂上ゴール)、個人タイムトライアル区間が1になり、スプリンターが活躍できるステージは大きく減ってしまった。コースはイベリア半島の北半分に集中していることもあり、寒く、悪天候のレースになると予想されている。

[ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 全日程]
10月20日(火)   第1ステージ :イルン~アラテ(エイバル) 171km(中級山岳/頂上ゴール)
10月21日(水)   第2ステージ :パンプローナ~レクンベリ 151km(中級山岳)
10月22日(木)   第3ステージ :ロドサ~ラ・ラグーナ・ネグラ・デ・ビヌエサ 163.8km(中級山岳/頂上ゴール)
10月23日(金)   第4ステージ :ガライ/ヌマンシア~エヘア・デ・ロス・カバジェロス 190km(平坦)
10月24日(土)   第5ステージ :ウエスカ~サビニャニゴ 185.5km(中級山岳)
10月25日(日)   第6ステージ :ビエスカス~コル・デュ・ツールマレー(フランス) 136.6km(山岳/頂上ゴール)
10月26日(月)   休養日
10月27日(火)   第7ステージ :ビトリア・ガステイス~ビリャヌエバ・デ・バルデゴビア 160.4km(中級山岳)
10月28日(水)   第8ステージ :ログローニョ~アルト・デ・モンカルビリョ 164.5km(山岳/頂上ゴール)
10月29日(木)   第9ステージ :シド・カンペアドール軍事基地(カストリージョ・デル・バル)~アギラル・デ・カンポー 163.6km(平坦)
10月30日(金)   第10ステージ :カストロ・ウルディアレス~スアンセス 187.4km(平坦)
10月31日(土)   第11ステージ :ビリャビシオサ~アルト・デ・ラ・ファラポナ/ラゴス・デ・ソミエド 170.2km(山岳/頂上ゴール)
11月1日(日)   第12ステージ :ポラ・デ・ラビアナ(ラ・ポーラ・リャビアナ)~アルト・デ・ラングリル 108.5km(山岳/頂上ゴール)
11月2日(月)   休養日
11月3日(火) 第13ステージ :ムロス~ミラドール・デ・エサロ/ドゥンブリア) 33.7km(個人TT)
11月4日(水)   第14ステージ :ルーゴ~オウレンセ 205.8km(中級山岳)
11月5日(木)   第15ステージ :モス~プエブラ・デ・サンブリア 234.6km(中級山岳)
11月6日(金)   第16ステージ :サラマンカ~シウダド・ロドリゴ 162km(中級山岳)
11月7日(土)   第17ステージ :セケロス~アルト・デ・ラ・コバティーリャ 178.2km(山岳/頂上ゴール)
11月8日(日)   第18ステージ :サルスエラ競馬場~マドリード 125.4km(平坦)
[総距離:2892.2km]

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

第15ステージのコースマップ(MAP : Unipublic)

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020

第16ステージのコースマップ(MAP : Unipublic)

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト