モビスターチームがシーズン再開を見据えたバーチャル記者会見を開催
スペインのモビスターチーム(UCIワールドチーム)は、7月1日に再開する2020年シーズンのプランを発表するバーチャル記者会見を6月3日に開催し、3大ツアーのリーダーを発表した。
8月29日に開幕を予定しているツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、4月に40歳の誕生日を迎えたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)と、25歳のエンリク・マス(スペイン)の2人がリーダーになる。
バルベルデとマスの2人は、10月20日に開幕するブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)でもリーダーシップを共有する。10月3日に開幕するジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、マルク・ソレル(スペイン)が単独でリーダーを務める。
バーチャル記者会見にはチームのゼネラルマネージャーであるエウセビオ・ウンスエと、バルベルデ、マス、ソレルの3選手が参加した。彼らにオンラインで記者たちが質問をし、その模様はYouTube上でライブ配信された。
モビスターチームは、7月28日から8月1日に開催されるブエルタ・ア・ブルゴス(2.プロシリーズ)がシーズン再開後最初のレースになる予定だが、主催者が当局に承認されて開催が可能になればという条件付きだ。
40歳になったバルベルデは「10年前と同じくらいエキサイトして」新しいシーズンを始めるだろうと語った。「皆にとって非常に異なった2つのグランツールになるだろう。ツールは取り巻く全ての状況によって異なったものになるだろうし、我々はアドバンテージを取れるように努力する。ブエルタは完全にスペイン北部で行われ、おそらく寒く、悪天候になるだろうが、それは誰にとっても同じだ。こんなに短期間で非常に努力する特別な年で、私はその挑戦が好きだ」
バルベルデと一緒にツールとブエルタでリーダーを務めるマスは「ツールとブエルタという、この2つの挑戦にとてもエキサイトしているし、バルベルデと一緒にいる事にはもっとワクワクしている。彼はいつもそこに居て、フォローする1人で、彼からは多くの事を学ぶだろう」と、語っていた。
ジロに初出場するソレルは「ジロでのこの機会には自信を持っていて、ベストを尽くし、イタリアで素晴らしいチームと一緒に居ることをいとわない。ウンスエマネージャーはボクにチャンスを与えてくれた。ボクはそのアイディアが気に入って、チームに良い成績をもたらしたいと望んでいる」と、語った。
ウンスエマネージャーは「マスはバルベルデと一緒でグランツールでの経験を積み、チームに適応する機会を得るだろう。一方、ソレルは過去数年の彼の努力を通して、3週間のステージレースでチームをリードするこのチャンスに値する。彼には強力なサポートチームを得て、ジロで唯一のリーダーになるだろう」と語っていた。