パリ~ニース2020 第6ステージはベノートが区間初優勝

  • photo A.S.O./Fabien Boukla

フランスで開催中の第78回パリ~ニース(UCIワールドツアー)は、3月13日にソルグからアプトまでの161.5kmで、6カ所の丘を越える第6ステージを競い、ベルギーのティシュ・ベノート(チームサンウェブ)が独走で逃げ切って区間初優勝した。

パリ~ニース2020

丘越え区間の第6ステージはベルギーのべノートが逃げ切った(photo : A.S.O./Fabien Boukla)

総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着たドイツチャンピオンのマクシミリアン・シャッハマン(ボーラ・ハンスグローエ)は、ゴール手前800mのカーブで転倒して遅れたが、3kmルールが適用され、ベノートより22秒遅れでゴールしたメイン集団と同タイムになり、総合首位の座を守ることができた。

新型コロナウイルスの流行拡大により、今年のパリ~ニースは15日に行われる予定だった第8ステージが中止になり、残すは14日に行われるカテゴリー1頂上ゴールの第7ステージだけとなった。

最終決戦を前に、総合成績は首位のシャッハマンをベノートが36秒遅れ、コロンビアのセルヒオ・イギタ(EFプロサイクリング)、オーストリアのフェリックス・グロースシャルトナー(ボーラ・ハンスグローエ)、オーストラリアのマイケル・マシューズ(チームサンウェブ)が1分10秒遅れで追う展開になっている。

■区間初優勝したベノートのコメント
「脚の調子は良かったから、レースがニースに向かわないのは残念だ。でも同時に、このステージで勝てて幸せだよ。明日もこんな風に続けられる事を望んでいる。ボクは一日中プッシュし続けなければならない日が好きで、今日はそういう日だった。我々はクラシックのために万全の準備をしていたから、走れなくて残念だ」

パリ~ニース2020

■第6ステージ結果[3月13日/ソルグ~アプト/161.5km]
1. BENOOT Tiesj (TEAM SUNWEB / BEL) 3:57:02
2. MATTHEWS Michael (TEAM SUNWEB / AUS) +22
3. HIGUITA GARCIA Sergio Andres (EF PRO CYCLING / COL) +22
4. JUNGELS Bob (DECEUNINCK – QUICK – STEP / LUX) +22
5. ALAPHILIPPE Julian (DECEUNINCK – QUICK – STEP / FRA) +22
6. NIBALI Vincenzo (TREK – SEGAFREDO / ITA) +22
7. PINOT Thibaut (GROUPAMA – FDJ / FRA) +22
8. MARTIN Guillaume (COFIDIS / FRA) +22
9. MOLARD Rudy (GROUPAMA – FDJ / FRA) +22
10. QUINTANA Nairo (TEAM ARKEA – SAMSIC / COL) +22
11. GROSSSCHARTNER Felix (BORA – HANSGROHE / AUT) +22
12. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) +22

■第6ステージまでの総合成績
1. SCHACHMANN Maximilian (BORA – HANSGROHE / GER) 22:46:24
2. BENOOT Tiesj (TEAM SUNWEB / BEL) +36
3. HIGUITA GARCIA Sergio Andres (EF PRO CYCLING / COL) +1:01
4. GROSSSCHARTNER Felix (BORA – HANSGROHE / AUT) +1:01
5. MATTHEWS Michael (TEAM SUNWEB / AUS) +1:10
6. NIBALI Vincenzo (TREK – SEGAFREDO / ITA) +1:18
7. MOLARD Rudy (GROUPAMA – FDJ / FRA) +1:29
8. PINOT Thibaut (GROUPAMA – FDJ / FRA) +1:30
9. KANGERT Tanel (EF PRO CYCLING / EST) +1:52
10. ALAPHILIPPE Julian (DECEUNINCK – QUICK – STEP / FRA) +2:04
12. QUINTANA Nairo (TEAM ARKEA – SAMSIC / COL) +2:38
 

バーレーン・マクラーレンが第6ステージを出走しなかった

UCIワールドチームのバーレーン・マクラーレンは3月13日に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染リスクが急速に高まっていることを考慮し、選手、医療スタッフ、利害関係者と協議した上で、チームの全スタッフを可能な限り早く本国に帰国させる決定を下したと発表した。

新型コロナウイルス流行拡大を止めるために、現在ヨーロッパの多くの国で移動の制限が行われており、チーム全体の健康のためにも、この予防措置は最優先事項となるとチームは説明している。

この決定により、バーレーン・マクラーレンはパリ~ニースに参加していた全選手が第6ステージをスタートしなかった。

 

パリ~ニース公式サイト