【2026プロチームバイクコレクション】チーム ヴィスマ・リースアバイク(サーヴェロ)

目次

バイクメーカーにとってプロレースは、絶好のプロモーションの場であると同時に、性能を磨き上げる実験場でもある。2026年も技術の粋を集めた最先端マシンがレースシーンを駆け抜ける。「2026サイクルロードレース選手名鑑」のプロチームバイクコレクションから、ワールドツアーを戦うチーム ヴィスマ・リースアバイクの“愛馬”サーヴェロをピックアップしよう。

※掲載されている価格はプロチームが使うモデルと同等、または近似グレードのものです。実際の製品とはカラーリングやパーツアッセンブルが異なる場合があります。写真に一部市販モデルが含まれます。

 

CERVELO S5(サーヴェロ・S5)

S5

S5
完成車価格/239万8000円 (レッドASX搭載車)
問・ダイアテック

使用パーツブランド
コンポ:スラム
ホイール:リザーブ
タイヤ:ヴィットリア
ハンドル:サーヴェロ
サドル:プロロゴ

 

P・フェランプレヴォのバイク

ヴィスマのチームカラーに塗られたツール・ファムの王者P・フェランプレヴォのバイク

 

“空力のファラオ”とも称されるサーヴェロ。最新エアロロードの方向性を示した1台と言われる「S5」は、2025年から最新モデルがヴィスマに供給されている。

ヒンジ構造のフロントセクションやV字型のハンドル、オフセットされたシートチューブといった基本設計は前作を踏襲しつつ、細部を徹底的に見直すことで空力性能の向上と軽量化が両立されている。空力面では、ヘッド部とフォークレッグを前後に伸ばし、シートチューブ形状を刷新。さらに「プラスフォー」コンセプトのフレアハンドルを新たに装備したことで、6.3Wもの抵抗削減(高速化)を実現した。

こうした空力設計によってフレームの表面積は増しており、本来であれば重量増を招くはずだが、サーヴェロはカーボン素材の選定や製造精度の向上によって、逆に124gもの軽量化を達成。2025年のツール・ド・フランスでJ・ヴィンゲゴーが平地から山岳ステージまでS5で戦い抜いた事実は、このバイクが高い空力性能と軽さを高次元で両立している証左にほかならない。スピードマンであるW・ファンアールトも、「時速50kmでは確実に速さの違いを感じる」と、その圧倒的な空力性能を高く評価している。

 

CERVELO R5(サーヴェロ・R5)

R5

R5 レッド XPLR AXS1
完成車価格/224万9500円(レッド XPLR AXS1搭載車)

S5と同時に、クライミングバイクの「R5」も2025年進化を遂げた。シルエットこそ従来モデルに酷似するが、細部を緻密にアップデート。フレーム単体では46g(56サイズ)の軽量化に成功し、657gという驚異的な数値を実現した。しかし、開発陣の主眼は単なる軽量化ではない。真に追求したのは、速さに直結する「剛性」と、ライダーの疲労を抑える「快適性」の両立だ。そこでBB周りの剛性を13%高めて駆動効率を向上させる一方で、ヘッド周りの剛性はあえて8%抑え、路面追従性と乗り心地を改善。さらに最大34mm幅のタイヤクリアランス確保や、専用一体型ハンドルの採用など、システム全体としての完成度を一段と引き上げている。写真の「R5レッド XPLR AXS1」は完成車重量5.97kgに仕上がっている。従来モデル比、約400gの軽量化を達成している。

 

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