絶好の“CX日和”⁉︎ シリーズ最終戦 雪の中のシクロクロス東京2026

目次

2026年2月7日(土)~8日(日)、お台場海浜公園にて「弱虫ペダル×チャンピオンシステム シクロクロス東京2026」が行われた。降雪の中のレースの様子を振り返る。

 

寒さの中でも楽しいシクロクロス

JCFシリーズ、AJOCCのJCXシリーズの共に12戦の最終戦となった今回のシクロクロス東京2026は、開催の週末に強烈な寒波の影響で土曜には雪がちらつき始め、日曜日の朝には一面真っ白な雪景色の中での開催となった。都内では雪によって道路の交通規制や電車のダイヤの乱れなどがありながらも、会場には多くの観客が集まった。

東京都立お台場外賓公園に作られた1周約2㎞のコースには、砂や森林のダートコースが含まれ、チームエンデューロなどに参加した人たちは、砂浜区間に苦戦しながらも笑顔を見せていた。

シクロクロス東京2026

初日は昼間の時点で3℃

 

シクロクロス東京2026

弱虫ペダルサイクリングチームに今年所属する橋本英也も土曜日のME2カテゴリーに出走。3位以内を目指していたというが7位フィニッシュ。「ランが遅かったですね、でも楽しかった! また走りたいです」と残し、翌日には競輪の開催へ

 

シクロクロス東京2026

初日の最後のレースであったME1の3位までは翌日の最終レースに出られる権利が与えられた

 

シクロクロス東京2026

大粒の雪が降り頻る2日目のチームエンデューロには、昨年全日本ロードを勝って引退した小林海が参戦。スタート直前に全日本シクロクロスチャンピオンの織田聖と渡辺航先生にゼッケンをつけてもらっていた

 

シクロクロス東京2026

チームエンデューロに参戦した渡辺航先生は、毎周回衣装チェンジでバトンタッチ

 

シクロクロス東京2026

砂浜を走る小林海。「打倒織田聖」ならず

 

シクロクロス東京2026

走ると爆速なのに突然自転車を降りて他の人にちょっかいを出し始めるオバケも現る

 

シクロクロス東京2026

コスプレ勢には寒さが厳しいが映える白銀の世界……

 

シクロクロス東京2026

弱虫ペダルファンライドには、渡辺先生やSKE48の荒野姫楓さんも参加

 

シクロクロス東京2026

ファンライドのショートコースで、渡辺先生のアシストしてもらいながら砂浜走行に挑戦するひめたん。渡辺先生は往復しながらほぼ参加者全員のアシストをしていた

 

日曜のシリーズ最終戦

日曜日の13時からは女子のトップ、WE1のレースがジュニアと混走で行われた。砂もこのシクロクロス東京のコースも大好きだと話す全日本チャンピオンジャージを着る石田唯(TRKWorks)が独走で勝利を挙げた。

表彰台で石田は、「今シーズンは全日本選手権優勝とJCXシリーズ総合優勝という二つの目標を達成することができて、非常に成長できたシーズンだったなと思っています」と語った。

 

シクロクロス東京2026

日曜日、昼からのWE1のレースでは、石田唯が後続と差をつけて独走勝利を飾った。JCFシクロクロスシリーズ、JCXシリーズの年間総合も首位で終えた

 

雪が完全に止んだ14時からは、最後のレースとなる男子のトップ、ME1カテゴリーが行われ、36人がスタートラインについた。スタートループからホールショットをとったのは野嵜然新(drawer THE RACING/桐光学園高等学校)。

シクロクロス東京2026

先頭で砂浜区間へ突入する野嵜

 

1周目に入ると、副島達海(TRKWorks)が野嵜を捕らえて先頭に出て、差を開いていった。後続では全日本チャンピオンジャージを着用する織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は徐々に位置を上げていく。スタートループ、1周目を終えて、レースはスタートループを除く11周回に決定した。

シクロクロス東京2026

副島が先頭に出て、後続を引き離しにいく

 

その後、副島に織田が追いついて先頭パックを形成。それでも副島は織田に前を譲らない時間が続いた。シケインをバニーホップで越えた後のコーナー区間でチェーンを落としたり、森林区間でスリップしたりなどアクシデントがいくつかあった織田。焦りもあったそうだが、すぐに副島との距離を縮めた。

シクロクロス東京2026

先頭の副島と織田

 

ラスト2周に入ると織田は先頭に出て、砂浜区間に突入すると共に副島との差を広げていく。

シクロクロス東京2026

ラスト2周で織田が先頭に出る

 

シクロクロス東京2026

独走に持ち込んだ織田は副島を引き離す

 

10秒程度で副島が織田を追うが、織田は最終周を独走で走り切り、最終戦を勝利で締め括った。

シクロクロス東京2026

ガッツポーズでフィニッシュラインを切る織田

 

シクロクロス東京2026

歓声に応えながら2位でフィニッシュラインを切った副島

 

ロードシーズンからシクロクロスシーズンに突入したばかりの初戦以外、国内の出場レース全てで勝利した織田はJCXシリーズ、JCFシリーズ共に年間総合優勝に輝いた。

 

本場ヨーロッパで見せた成長

年末から年始にかけてヨーロッパでのシクロクロス遠征に行っていた織田。今年は、ヨーロッパのレースでもトップとの同一ラップでのフィニッシュすることなどを目標に掲げていたが、しっかりとそれを実現し、さらに12月29日、ベルギーのルーンハウトで行われたX2Oトロフェーでは、トップのマチュー・ファンデルプールから同一周回、3分15秒遅れの20位でフィニッシュというこれまでにないほどの成績も残してきた。

今年は自分でも成長できたなと実感できるようなレースでした」と織田は話す。

シクロクロス東京2026

今回のレース後、織田は渡辺先生と握手を交わした

 

これまでとの違いについて織田はこう語る。

自分自身はやっていることは大して変わらないんですが、周りの目がだいぶ変わってきた感覚があります。昔はただの日本人が“挑戦しに来てる”ぐらいだったんですけど、今は日本人が“レースをしに来てる”っていう雰囲気を感じます。コースサイドから、『ヒジリ! ジャパン!』という声も多くなってきて、昔は小学生たちを応援するような『がんばれ!』みたいな感じだったんですけど、そこからちょっとニュアンスが変わってきたのかなというのは走っていて感じました

ロードシーズンの終盤からそのままシクロクロスシーズンに入って一度もオフを取らず、ベストコンディションでなかったこととや、今シーズンロードレースを走る愛三工業レーシングチームのスケジュールもあり、今年のシクロクロス世界選手権はパスすることとなった。

ロードシーズンは3月からスタートとのことだ。シクロクロスで鍛えてきた力をロードレースでもまた発揮されることを楽しみにしたい。

 

 

WE1 リザルト

シクロクロス東京2026

1位 石田 唯(TRKWorks)40分53秒

2位 日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team)+2分18秒

3位 山下歩希(弱虫ペダルサイクリングチーム)+3分2秒

 

 

ME1 リザルト

シクロクロス東京2026

1位 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)57分30秒

2位 副島達海(TRKWorks)+13秒

3位 沢田 時(Astemo宇都宮ブリッツェン)+1分29秒

 

 

シクロクロス東京2026

女子の年間総合は、石田。トップ10が並んだ

 

シクロクロス東京2026

男子の年間総合は、織田が優勝。2位が副島、3位が沢田という結果に

 

シクロクロス東京2026

最後に、シクロクロス東京で毎年恒例の弱虫ペダルサイクリングチームのメンバーが紹介された

 

 

シクロクロス東京2026

名称:
JCFシクロクロスシリーズ第12戦 AJOCC JCXシリーズ第12戦

弱虫ペダル×Champion System CYCLOCROSS TOKYO 2026

日程:
2026年2月7日(土)〜8日(日)

会場:
東京都立お台場海浜公園特設コース

https://cyclocrosstokyo.com