究極のオフロードアドベンチャー! SDA王滝100kmを走破せよ。(後編/選手紹介編)

目次

『弱虫ペダル』連載開始の翌年から、渡辺航先生がほぼ欠かさず参戦しているのがSDA王滝だ。ここでは、2025年大会を駆け抜けたライダーたちを紹介する。

 

SDA(セルフディスカバリーアドベンチャー)王滝とは?

長野県木曽郡王滝村で開催されている国内最長級のXCマラソンレースで、初開催は2000年。普段立ち入ることのできない国有林野のジープロードを、必要装備品を携行した上で走破するというもの。最も参加者の多い100km(ロング)の部は制限10時間で、獲得標高は2500mほど。7時間を切ると120km(エキスパート)に出場できる。

 

ストームライダース

グラベルバイクで100kmに初挑戦した「ストームライダース」のお二人。ガレ場の下りは細心の注意を払い、ノーパンクで走破。最大の王滝対策は「4か月で11kgの減量!」

野中秀樹店長

グラベルで参戦したフィールドサイクル野中秀樹店長。下りでも補給可能なハイドレーションを活用し、30mmトラベルのサスペンションや430mmの広幅ハンドルを採用した

TCKR

ショートに参戦した「TCKR(東海サイクルキッズレーシング)」は幼少期から競技を続けるユース選手が多く在籍し、全日本で活躍する実力派も輩出し、家族ぐるみで臨む

島田真琴氏

ミドル部門(約44km)で優勝の島田真琴氏。「悪天候でのコース変更にもかかわらずこの過酷なレースを継続し、競い合う場を守ることがオフロード文化の活性化につながりますね」

つぽん氏と塩野さん

グラベルで完走したつぽん氏(右)。ガレ場の路面に対して空気圧を1.5barへ落として攻めた結果、前後のリムが割れたようだ。塩野さん(左)もアルミエンデューロバイクで完走

池田裕樹

「ミスター王滝」池田祐樹選手は、故障と病を乗り越え挑んだ19回目の王滝100kmだ。2度のパンクに見舞われたものの、5時間29分でエキスパート6位入賞を果たした

チームTRY

社内の自転車好きが集まった「チームTRY」は、王滝への参戦も今回で10回目を数える実力派集団。メンバーは各カテゴリーに出場し、全員がけがなく全力を出し切った

 

グラベルクラスも注目!

筑波山のガレた林道で鍛えた経験を武器に、「ロンググラベル」カテゴリーへ初参戦し見事優勝した斉藤健太氏。アルミのトップストーンに、ドロッパーポストやサスペンション、パンク防止のインサートでカスタム。空気圧は前後1.4barと低めに設定し、王滝のガレ場に最適化した。

 

斉藤健太氏

 

2025年のエキスパート優勝は平林安里選手だ!

平林安里

 

4時間46分25秒で制したのは平林安里選手。初挑戦の108kmを制した秘訣は、徹底したパンク回避戦略だ。経験豊富な選手が序盤にパンクしたことを目の当たりにし、下りでは普段出走するXCレースの2~3割まで速度を落とす慎重な走りに徹する。上りでのプッシュとペース維持に注力した。機材はあえてXCレースと全く同じセッティング(2.4インチタイヤ╱1.25bar)で挑み、使い慣れた機材の信頼性と自身のスキルで見事好タイムでの初優勝を果たした。

 

表彰台