2026年シーズンのUCIワールドチーム&UCIプロチーム発表
国際自転車競技連合(UCI)は12月10日に、2026年から2028年のUCIワールドツアー・ライセンスを付与されたUCIワールドチーム(ファースト・ディビジョン)と、2026年シーズンのUCIプロチーム(セカンド・ディビジョン)への登録が確定したチームを発表した。
UCI規則に従い、様々な基準(倫理、財政、管理、組織)に関して受理した書類を全て検討した結果、UCIは以下の18チームに2026年から2028年のUCIワールドツアー・ライセンスを付与した。この18チームが自動的に2026年のUCIワールドチームとして登録される。
[UCIワールドチーム(ファースト・ディビジョン) 全18チーム]
ALPECIN – PREMIER TECH/アルペシン・プルミエテック (APC – BEL) ※ALPECIN – DECEUNINCK から名称変更
BAHRAIN VICTORIOUS/バーレーン ヴィクトリアス (TBV – BRN)
DECATHLON CMA CGM TEAM/デカトロン・CMA CGMチーム (DCT – FRA) ※DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM から名称変更
EF EDUCATION – EASYPOST/EFエデュケーション・イージーポスト (EFE – USA)
GROUPAMA – FDJ UNITED/グルパマ・エフデジ ユナイテッド (GFC – FRA)
INEOS GRENADIERS/イネオス グレナディアズ (IGD – GBR)
LIDL – TREK/リドル・トレック (LTK – GER)
LOTTO INTERMARCHÉ (LOI – BEL) /ロット・アンテルマルシェ ※INTERMARCHÉ – WANTY と UCIプロチームの LOTTO が合併
MOVISTAR TEAM/モビスターチーム (MOV – ESP)
NSN CYCLING TEAM/NSNサイクリングチーム (NSN – SUI) ※ISRAEL – PREMIER TECH が名称変更し、UCIプロチームから再昇格
RED BULL – BORA – HANSGROHE/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ (RBH – GER)
SOUDAL QUICK-STEP/スーダル・クイックステップ (SOQ – BEL)
TEAM JAYCO ALULA/チーム ジェイコ・アルウラー (JAY – AUS)
TEAM PICNINC POSTNL/チーム ピクニック・ポストNL (TPP – NED) ※ライセンスの期限は1年
TEAM VISMA | LEASE A BIKE/チーム ヴィスマ・リースアバイク (TVL – NED)
UAE TEAM EMIRATES XRG/UAEチーム・エミレーツ XRG (UAD – UAE)
UNO-X MOBILITY/ウノエクス モビリティ (UXM – NOR) ※UCIプロチームから昇格
XDS ASTANA TEAM/XDS・アスタナ チーム (XAT – KAZ)
(カッコ内はチームのUCIコードと登録国籍コード)
ウノエクス モビリティが初昇格

ノルウェー初のUCIワールドチームになったウノエクス モビリティは、ツール・ド・フランスで2回マイヨ・ベールを受賞したトール・フースホフトがゼネラルマネジャーを務めている (photo : A.S.O. /Maxime Delobel)
10月15日の期限までに全ての書類が揃わず、20日に公開されたリストに名前がなかったオーストラリアのチームジェイコ・アルウラーは、問題なくライセンスを与えられた。ノルウェーのウノエクス モビリティは、遂にUCIワールドチーム昇格を果たした。
オランダのチーム ピクニック・ポストNLには、有効期限が1年間という条件付きでライセンスが付与された。UCIライセンス委員会は、同チームに対して2027年と2028年シーズンにライセンスを延長するために満たさなければならない財務基準に関する条件を設定している。
ベルギーのアンテルマルシェ・ワンティとロットは合併が認められ、ロット・アンテルマルシェとしてライセンスを付与された。イスラエルのイスラエル・プルミエテックは、新スポンサーを迎えてスイス登録のNSNサイクリングチームに生まれ変わり、UCIプロチームからの再昇格を果たした。
シクロクロス世界チャンピオンのマチュー・ファンデルプール(オランダ)が所属するベルギーのアルペシン・ドゥクーニンクは、第2タイトルスポンサーのドゥクーニンクが今季で契約を終了するが、カナダのプルミエテックをスポンサーに迎え、来季のチーム名がアルペシン・プルミエテックに変わった。
コフィディスが降格
UCIは前回のUCIワールドツアー・ライセンス発給から『降格/昇格システム』を導入し、3シーズン(2023年~2025年)のUCIワールドランキングの、チームランキングのポイントを累計したUCIテクニカルランキングを『スポーツの基準』として審査に用いている。これはライセンス発給の上限数を超えた申請があった場合にのみ適用され、今回はそれに該当していた。
その結果、フランスのコフィディスとスイスのピナレロ・Q36.5 プロサイクリングチームの申請は承認されなかった。審査基準となったUCIテクニカルランキングでコフィディスは20位、ピナレロ・Q36.5 プロサイクリングチーム(今季の登録名称はQ36.5 プロサイクリングチーム)は24位だった。
UCIワールドチームのコフィディスはUCIプロチームへ降格となり、UCIプロチームのピナレロ・Q36.5 プロサイクリングチームはUCIワールドチームへの昇格が叶わなかった。
UCIワールドチームは16チーム
2026年シーズンのUCIプロチームには、申請をしていた14チームと、UCIワールドツアー・ライセンス発給申請を承認されなかった2チームの、合計16チームが登録された。
[UCIプロチーム(セカンド・ディビジョン) 全16チーム]
BARDIANI CSF /バルディアーニ・チーエッセエッフェ(BCS – ITA)
BURGOS – BURPELLET – BH/ブルゴス・ブルペレット・ベアチェ (BBH – ESP)
CAJA RURAL – SEGUROS RGA/カハルラル・セグロスエレヘア (CJR – ESP)
COFIDIS/コフィディス (COF – FRA)
EQUIPO KERN PHARMA/エキポ ケルンファルマ (EKP – ESP)
EUSKALTEL – EUSKADI/エウスカルテル・エウスカディ (EUS – ESP)
MBH BANK CSB TELECOM FORT/MBHバンク CSBテレコムフォート (MBH – HUN)
MODERN ADVENTURE PRO CYCLING/モダンアドベンチャー・プロサイクリング (MAP – USA)
PINARELLO – Q36.5 PRO CYCLING TEAM/ピナレロ・Q36.5 プロサイクリングチーム (Q36 – SUI)
TEAM FLANDERS – BALOISE/チーム フランダース・バロワーズ (TFB – BEL)
TEAM NOVO NORDISK/チーム ノボノルディスク(TNN – USA)
TEAM POLTI VISITMALTA/チーム ポルティ・ヴィジットマルタ (PTV – ITA)
TOSCANA NIPPO RALI/トスカーナ・NIPPO RALI (TFT – ITA)
TOTALENERGIES/トタルエネルジー (TEN – FRA)
TUDOR PRO CYCLING TEAM/チューダー プロサイクリングチーム (TUD – SUI)
UNIBET ROSE ROCKETS/ユニベット・ローズロケット (RKT – FRA)
(カッコ内はチームのUCIコードと登録国籍コード)






