SHIMANO ENS 2025最終戦は幾田悠雅が勝利
2025年11月15日〜16日、国内のMTBエンデューロシリーズ戦「エンデューロ・ナショナルシリーズ(ENS)」の2025シーズン(SHIMANO ENS 2025)最終戦、富士見高原ラウンドが、長野県富士見高原スキー場で開催された。全長約7kmの特設ルートが設定、3つのステージで構成されたレースは幾田悠雅(輪娯館/ヴィットリア/フォックス)が勝利し、年間シリーズチャンピオンともなった。
最終戦は、スピードとテクニックが要求される多層的なレイアウトが大きな特徴だった。ステージ1はスタート直後からペースが上がるシングルトラック主体の高速区間で標高差も最大、緊張感ある滑り出しに。ステージ2はコーナーを織り交ぜたシングルセクションが大半を占め、バイクコントロールの正確性が求められた。そしてステージ3は、テクニカルなロックセクションが見所になったミスが許されない区間となり、最後まで集中力を保てるかどうかが勝負の分かれ目だった。大会を通してドライな路面状況が維持され、ほぼ理想的なコンディションでの勝負となった。
優勝したAAクラスの幾田悠雅は、ステージ1からステージ3まで全てでトップタイムを記録し、総合でも他を圧倒する完全勝利を果たした。幾田は今季のシリーズ第3戦以降負け知らずの走りを見せ、今回の勝利で2025年の年間シリーズチャンピオンを確定させた。
2位に入ったのは、eMTBで参戦した大黒佑弥(シマノドリンキング)。序盤は4番手のタイムだったが、ステージ2で果敢に攻め、タイムを縮める展開に。ステージ3ではさらに順位を上げ、総合2位を獲得した。続く佐々木博(アージ/ルースライダーズ/EXT/ゼログラビティ/スバル)はステージ1、2と安定した走りを見せながらも、ステージ3でやや遅れが出て総合3位に。2位争いはステージごとに順位が入れ替わる接戦となった。
優勝した幾田悠雅のコメント
「今大会は3ステージすべてで自分のペースをしっかり刻めたので、ほぼ理想に近いレース運びができたと思います。特に最後のステージは落ち着いて走ることに集中していました。年間を通して結果を出すことが目標だったので、この最終戦でチャンピオンを決められて嬉しいです。普段からマウンテンバイクとオートバイを両方使って練習していて、1日中乗り込むことも珍しくありません。冬の間も河川敷や山でトレーニングする予定で、フィジカル面も専属トレーナーのもと強化しています。エンデューロの世界戦に出場するのが目標なので、これからも練習を積んで、もっと強くなっていきたいと思っています」。
リザルト(総合1〜3位)
1位:幾田悠雅(輪娯館/ヴィットリア/フォックス) AAクラス|5分51秒58
2位:大黒佑弥(シマノドリンキング) Bクラス|6分10秒52
3位:佐々木博(アージ/ルースライダーズ/EXT/ゼログラビティ/スバル) AAクラス|6分10秒89
SHIMANO ENS 2025#6 富士見高原
開催日:2025年11月15日、16日
会場:長野県諏訪郡 富士見高原リゾートスキー場















